開発教育 あしたのきのう

Development=De-envelopment(封筒のふたを開けること)


封筒、それはすなわち私たちの暮らす世界

その中身、それはすなわち私たちのもつ文化、言語、知識、そして歴史。

かけがえのない財産。


本来の意味の開発は、他動詞ではなく、自動詞。

仏教の世界では『かいほつ』


外からの力で『変えられる』のではなく

自らの力で『変わっていくこと。


それは

国際社会、国際協力、国際関係においてだけの言葉ではなく、

自分と自分をとりまく世界に対する、

自らの意志


自分を開いていくこと。


Education=Educera(語源ラテン語:引き出すこと)


教育、それはただ知識を詰め込むことではなく、

その人の持つ可能性を引き出すこと。

もちろんそのために、必要なことを伝えることは大事。


学びたいという気持ちのある人が機会を与えられて、

自己実現に向かっていく


という意味においては、それは

学校社会だけにとどまらない。


自らの意志で、

みんながもっとイキイキと生きられる社会をつくっていくために

いろんな場面で

知り、学び、行動すること


それが開発教育。


日々の生活の中で

見て、感じて、考えた「開発教育的な」ことを

出来る限り等身大で伝えていきます。




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1/14 イライラをワクワクに変えるワークショップ~最終回『創造的に解決する』のおしらせ!!

 

 

●●●対立を創造的に解決しよう!●●●

~イライラをワクワクに変えるコミュニケーションワークショップ~

 

“対立”ってなんだかマイナスなイメージがありますよね。我慢したり傷ついたりしてしまうことも。

「雑用ばかり押し付けてないでよ!?自分でやれば?」上司にたまったウップン言えないワタシ。。

義母のくれる高級子ども服。ありがたいけど同じ高額ならオーガニックの環境に優しい物がいいな。。モジモジ。

こんな身近な対立をテーマに、参加者同士が話したり動いたりしながら、人との関わり方を4回シリーズで学びます。

 

1回目、2回目、3回目のワークショップでは、

「対立って関係づくりのきっかけなのかも。」

「対立を解決するには、お互いのニーズを知ることが大事なんだ!」

「しなやかに伝える」

ということを学んできました。

 

そして最終回となる次回はいよいよ、

『創造的に解決する』をテーマに学びます。

 

これまで考えたことを活かして、これからの自分と対立について検討しましょう。

過去3回の振り返りを行いながら進めますので、初めての方も是非ご参加ください!!

 

新年、フレッシュな気持ちで、「対立」と向き合えるような講座づくりを目指していきます~

 

今年の3月から続けてきたこの講座も今回が最終回となります。

これまで参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 

新年度から、連続講座を行う予定です!

 

 

☆1回目~3回目の開催の様子はこちらをご覧ください 

1回目「対立は関係づくりのきっかけ」

2回目「きもちとニーズ」

3回目「しなやかに伝える」

 

===============================

最終回のお知らせ

●日時:1月14日(土)

10:15 開場

10:30~12:30 ワークショップ

○テーマ:【創造的に解決しよう】

対立と向き合い、気持ちを伝える方法を学んだうえで、

「対立解決」ってなんだろうという根本的なテーマを考えます。

さまざまな方法を知り、自分なりの解決について深められるような内容です。

●参加費:500円(お茶つき)

●場所:仙台市市民活動サポートセンター 4階(研修室3)

●定員:20名

●お子様連れ可

●お申し込み〆切:2017年 1月13日()

○お申し込み方法:E-mailもしくはお電話にて下記の内容を、「お問い合わせ先」までお知らせください。

お名前、携帯番号、メールアドレス、お申し込みの動機、(お子様連れの方)お子様のお名前と月齢

●お問い合わせ・お申し込み:05053074967 chiesama0803@yahoo.co.jp

●ご注意いただきたいこと(必ずご一読ください!)

・お子様連れの参加を歓迎します。スタッフが一緒に遊ぶか、参加者のそばで過ごすか、適宜対応いたします。ただし、「託児」ではないこと、事故や怪我が起きた場合の責任は負えないことをご了解ください。お気に入りの玩具や絵本もお持ちいただけると助かります。

・参加者同士で学び合うワークショップ形式での実施です。積極的にコミュニケーションを行なっていただくようお願いいたします。

==============================

講師:清水千絵(ちえぞー)

3年間の NGO勤務をし、協力隊でルワンダに行き、中学校で先生をやり、石巻で復興支援に関わり、廃棄物マネジメントの会社に勤務、

その後来仙し学校と国際協力をつなげる仕事を2年間務める。現在は育児奮闘中。

ファシリテーション経験は10年ほど。

地域にもっと笑顔を!そう思ったのは何と7歳の時。

人・家族・地域・企業(組織)・国がもっとハッピーにつながっていく方法を考えることがライフワーク。

 

 

「しなやかに伝える」~イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ 実施報告

9月24日(土)~イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ第3回「しなやかに伝える」を実施いたしました。

 

 

 

① アイスブレーキング
簡単なオリエンテーションと前回の様子を説明し、アイスブレーキングを行ないました。

※アイスブレーキングとは…ワークショップなど参加型の学びの場で、初めて会う人同士が話しやすい雰囲気を作るため、緊張をほぐすゲームや活動をすること。心や体を氷(アイス)になぞらえ、それを壊す(ブレーク)して溶かすという意味がある。

 

アイスブレーキングその1:「起きてから今までに感じた気持ち」をどんどん書き出してみる。
さらに、この1週間で感じた気持ちを書き出してみる。


とってもたくさん出たんですが、、、すみませんメモしておらず写真もないのです。

 

このアイスブレーキングの目的は、
・1週間や半日の間に、たくさんの「気持ち」を感じて暮らしているということに気づく
・気持ちに目を向けることが大切だと知る

一つ一つの気持ちに名前をつけ、「あ、私は今○○と感じているんだ」と思うだけで、少し心が落ち着くこともあるのです。

 

そしてたくさん出た気持ちの中から一つ選び「私は○○と感じた。なぜなら○○だから」と紙に書いて、2-3人で共有するというもの。


これは本日のメインテーマ「しなやかに伝える」の練習にもなるものです。

 

アイスブレークその2:「最近の対立について振り返る」。

1、 どんな対立だったか
2、 自分の反応
3、 何か一つ変えられることがあるとしたら

 

1つのグループでの内容はこんなでした。


コインランドリーを使ったときに、洗濯が終わる少し前に行って前で待っていた。時間が来て出そうとすると次に待っていた夫婦の妻の方が中身(私の洗濯物!)を取り出し始めた。「洗濯が終わって時間も経っているのに、取りに来ないで機械が空かないならまだしも、近くで待っているのになぜ人のものを出すのか」と言ったら、夫の方が「おい、なんか悪い事でもしたのか?」と(妻に向かってか私に向かってか分からないが)言った…。最終的には早く終わりにしたかったので、謝って出てきてしまったが、なんだかもやもやが残る。追いかけてきて「謝る必要なんてなかったのに!」と励ましてくれる人もいたとか。

 

ということについて。その場でいろいろと意見も出ましたが、「しなやかに伝える」は主に近しい人を対象にしています。とはいえ、もう二度と会わない(かもしれない?)人へ「しなやかに伝えたい」ことも多いですね。前回まなんだ「ニーズの下にある価値観」などを伝えあう関係性でもないですし…これは新たな課題として取っておくことにしましょう。

 

もう1つのグループではこんな出来事が共有されました。

 

旅行先で、父の具合が悪くて高速を飛ばした私。それに対して父が「危ないからスピードを落とせ」と言い、イライラしたという内容。
こちらについては、大変親しい間柄ですし、お父さんを心配しての言葉だったこと。お父さんもきっとスピードを出している理由を知らなかったのかもしれないですね。
「少し飛ばすからと、先に父に言えばよかった」という反省も共有されました。親しいからこそ恥ずかしくて言えない、、、ということもあるかもしれないですね。

 

さて。というわけでアイスブレーキングの割には結構ディープなオープニングを経て、本題に入ります。

 

アサーティブ①モデリング

 

しなやかに伝える=アサーティブ について考えるため、人が取りやすい態度を4つ示します。

 

1、 キレる
2、 ためる
3、 しなやか
4、 こもる・むっつり

 

そして、ある場面を演じてどの態度に当てはまるか考えてもらいます。


場面設定はこうです
「ご飯を食べる時、いつも落ち着きがなく、こぼしてばかりのNちゃん。今日も、手間暇かけて作ったご飯を、よそ見していたのでこぼしました。さて、どうする」

 

A何度言ったらわかるの!ちゃんと座って前を見て食べなさい!
Bだまって拭く
Cお母さん悲しいな。しっかり食べてほしいのに。何か嫌なことがあるのかな?
D恥ずかしいよ。そんな風に食べると。隣の子はちゃんと食べているのに、みんな困るよ。もう作らないよ?

 

答えはA-キレる、B-ためる、C-しなやか、D-こもる

 

Nちゃんを演じてくれたN子さんに感想を聞いてみると…。


Aのキレる態度は、反抗したくなる、目を背けたくなる態度、
Bのためる態度は、特に何も感じない。
Cのしなやか態度は、「あ、お母さん悲しいんだ」と思った。
Dのこもる態度は、対象が自分ではなく隣の子に行ってしまった感じがした。

とのことです。

 

キレる、ためるが解りやすいですが、Dのこもる態度はわりとやってしまいがち。これは気持ちや行動に「ねじれ」が発生している状態だと私は思っています。自分の子どもの事なのに、他の子と比較する。また、本当はしたくないのに、わざと「もう作らないよ」と言うことでいうことを聞かせようとする。このねじれはわりと発生しやすくて、さらに関係がこじれることにもつながるかなと思います。

 

アサーティブとは、相手の気持ちやニーズを尊重しながら自分の気持ちやニーズを伝える事。アサーティブに伝えることは権利であるが、対立の場面ではなかなかアサーティブになれず、キレるかためるか、はたまたこもるかのいずれかになる。アサーティブは解決のスキルであり、発信することが大切。言えば必ず解決するというわけではない。

 

いつわることのない、正直な気持ちのやりとりを通じてポジティブな気持ちをさわやかに伝えあう関係づくりを目指すことが目的です。

 

つまりは、やっぱり関係が近い人、関係を作っていきたい人が対象になるわけですね。

 

アサーティブ② アサーティブの練習
<歩き方で練習>
さて。演劇を見てもなかなかイメージがわかないので今度は自分で動いてみましょう。ということで、、、

「東京の地下鉄駅構内。朝のラッシュの時間です。キレる、ためる、しなやかの態度で歩いてみましょう」

 

キレる…ぶつかったり、ちっという舌打ちが聞こえました。前を向いていますが目を合わさずに歩いています。
ためる…下を向き、ぶつかっても「自分が悪い」と言わんばかりに「すみません」と弱弱しく声をかける姿も見られました。
しなやか…「ごめんよごめんよ」と自分が向かう方に向かって手を差し出す人、笑顔を交わす場面、道を譲る人、あっちに行きたいでーすと声をかける人

 

少しずつ、アサーティブが分かったかもしれないですね。次回は、「雨の日のバスの中。ものすごく混んでいます。自分が降りるバス停につきました。」という設定でやりたいなと思います。こういう日のバスの中ってためる人とキレかける人が多い気がしますので。

 

<ロールプレイ>
毎度恒例のロールプレイです。
※ロールプレイ…ロール(役割)をプレイ(演じる)することで、ある状況を設定して、その役になり切って演じてみる。


①Aさん:教師
Bさん:生徒

 

設定はこうです。1週間毎日、掃除をさぼって部活に出ていたのを見つけた教師のAさん。今日こそ伝えましょう。まずはキレる態度で。2回目はアサーティブに。

 

1回目のキレる態度では、生徒役のBさんが掃除をやるという展開になったペアはいませんでした。そして、2回目のアサーティブ。掃除をやる気になったペアが。

 

教師役のAさんが、部活を頑張っていることを労い、「掃除も、君がいないと!」と声をかけたそうです。掃除で頑張るBさんのスポーツマンシップを掃除にも生かしてもらったようですね。

 

 

 

お次のロールプレイは。。。
② Aさん:上司
Bさん:部下

 

設定はこうです。30分後に自分がプレゼンをしなければならない会議の資料の用意で忙しいBさん。そんな時、上司に「これ、コピーお願い」と頼まれた。コピーくらい自分でしてほしいと思っているがとにかく今は時間がない。まずはためる態度で。2回目はアサーティブに。

 

1回目のためる態度では、上司にコピーをつきかえしたペアはいなかった様子。あるペアでは、「とにかく今は時間がない」ので、さっさと引き受けてコピー機にセットする…という展開になるところも。なるほど。。。

 

2回目のアサーティブでは、上司に要求を返したペアが出てきましたね。ポイントを聞くと、今がいいのか、1時間後でいいのかを部下が上司に聞く。さらに、1時間後ならできますが今はできませんと、断りやすく提案したということです。
また、まず部下の方から、上司の目をじっととらえ、臨戦態勢!というペアも見られました。

 

アサーティブに伝えるために工夫したことを聞いてみると。。。


教師と生徒の場面:
優しい感じで
頭ごなしに叱らない
たくさん質問をした

 

上司と部下の場面:
気分を害さない言葉づかいをした
してほしいことを確認、事情を伝える
考える時間を相手に与える

 

ということでした。

 

ちょっとブレイク。お子様たちの様子

 

休憩を挟んで後半です。

 

アサーティブに伝えるために、DESCという手法を紹介しました。


D:Describe描写する、事実を述べる
E:Express表現する、気持ちを伝える
S:Suggest提案する
C:Choose選択肢を与える

 

D:対立の場面では、ついつい客観性を失ってしまいます。例えば、「あなたって、いっつもそう」と、いつもでなくても言う。「今日あなたはこうでした。」と事実を伝えよう

 

E:自分の気持ちを伝えるのはちょっと照れるかもしれないですね。「大切なんだよ」という代わりに「どうしてこんなことするの?」とまず責めてしまう。自分の気持ちを正直に伝えよう

 

S:聞いている相手が逃げ場がなくなってしまっては、キレる態度に。反対に、自分の逃げ場がなくなってしまっては、ためる態度になってしまいます。勇気をもって提案しよう。

 

C:Sにもつながることですが、もしその提案が受け入れられなかった場合いくつも楽しい選択肢を用意しよう。相手を脅かすものはNGです。

 

先ほどの2つのロールプレイにおいて、アサーティブの場面ですでにDESCが使われていました。コピーを頼まれたけど、「1時間後ではだめですか?」と提案する。そうすると「じゃあ、他の人に頼もうかな」と相手の方から選択肢を出すこともあります。

 

ワークショップの最後は、「私メッセージとあなたメッセージ」
主語が「あなた」なのか、「わたし」なのかで出てくる言葉が大きく変わってきます

 

① 部屋を片付けない友達
② 待ち合わせに遅れた彼氏
③ 順番抜かしをする年上女性

 

これを、まずはあなたメッセージで考え、次に私メッセージに言い換えるという作業を個人で行いました。できたところでシェアをすると。。。

 

① 部屋を片付けない友達


あなたメッセージ:
―部屋、汚くない?
―あなたって散らかってても平気なのね
―こんなに散らかっててよく使いたいもの見つけられるわね
―いつも散らかってるよね

 

わたしメッセージ:
―私そっちやるから、あなたそっちやってよ
―掃除したほうがいいと思うよ
―もう少し片付いている方が私は気持ちいいな
―リフレッシュしたらどうかな?

 

いかがでしょう。もしもあなたが、あなたメッセージで言われたら。。。

 

② 待ち合わせに遅れた彼氏


あなたメッセージ:
―もっと早く来られるんじゃない
―また遅れたね
―今何時か分かってる?
―連絡なしで待たせて平気なのね

 

わたしメッセージ:
―早く来ないかなってずっと待ってたの
―事故に遭ったかと思った。。。よかった
―大丈夫?なにかあったの?

 

どうでしょう。もしあなたが、わたしメッセージで言われたら。。。二人の仲は深まりそうですね。

 

③ 順番抜かしをする年上女性


あなたメッセージ:
―順番間違えてない?
―みんな並んでるんですよ

 

わたしメッセージ:
―実は列があるんです。。
―私もしんどいし、みんな並んでいる
―私も並んでいるんですが。。。
―がまんできない。。。(トイレ?)

 

よくある、、こういう場面。大抵は何も言わないけど、わたしメッセージの最後のなんか、リアルですよね。我慢できないときに順番抜かしされた日には!!!

 

書いていてどんな気持ちがしたか聞いてみると


あなたメッセージ:自分だけイライラしてきた。攻撃的な感じ。


わたしメッセージ:相手のことを考えている。気持ちを伝えている(相手の気持ちを前提として)。やんわりと言えている。丸く収まる

あなたメッセージと比べることで、より私メッセージのアサーティブなところが分かったかなと思います。

 

あなたメッセージでいつも伝えていると、なかなかすぐに、わたしメッセージに言い換えるのは難しいかもしれません。
慣れが必要ですが、不可能ではありません。こんな風に、シチュエーションを設定して、まずは文字にして練習することも効果的かもしれないですね。


あなたメッセージで伝えてしまったなと思ったら、どうやってわたしメッセージで言えただろうかと、振り返るだけでも、きっと次には違う、もっとしなやかな自分になれるかもしれません。

 

参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

 

次回は同じ会場で年明けの1月14日(土)に実施します。次回はついに最終回!いよいよ「問題を解決する」の回です。対立がきっかけと気づき、自分の怒りや気持ちも大切にしながら、しなやかに伝えるところまで来ました。とはいえ、伝えれば問題が解決されるとも限らないし、問題はとにかく解決すればいいというものでもありません。皆様の参加をお待ちしています。

 

※このワークショップは「子どもとできる創造的な対立解決―実践ガイド―」(モーニングサイドセンター 編、開発教育協会 編訳・発行)を参考に実施しています。

 

<アンケート結果>
満足度
120:
・予想の上を行くワークショップでした。
100:
・改めてアサーティブの表現が意識化されました。
・ロールプレイすることで納得度を高めることができたから、参加した方々と交流ができたから
90:
・自分の傾向がつかめたのと、今日から実践できる方法も知れた
・あっという間に時間になってしまったのが残念だった。

 

分かったこと
・相手に対して、しなやかに自分の気持ちを伝える方法
・感情にも種類があること。
・言い方1つで相手を攻撃的にもさせ、好意的にもさせること
・あなたメッセージ、わたしメッセージを比較することで、わたしメッセージの良さがよく分かった。自分の気持ちを言いすぎない方が良いような気がしていたが、うまくメッセージにこめていくことで、あなたメッセージよりしなやかに伝わると思いました。
・常々「対立」をスルーして、または、飲み込んで過ごしている。アサーティブに表現するのには、練習がたくさん必要。
・自分の無意識部分。とその行動。アサーティブのやり方

 

その他
・夫にためしてみます
・今日も楽しかったです。ありがとうございました。
・今日も様々勉強させていただきました!

介護系NPOの職員研修にて、イライラワクワクワークショップ実施!

9月10日(土)に、とあるNPOの研修会に呼ばれ、コミュニケーションワークショップ~イライラをワクワクに変える~のダイジェスト版を実施してきました。

宮城県仙台市で活動する、介護系NPO。

こちらのスタッフと有償ボランティアとして活動するみなさま向けの研修です。

 

オープニングでは、今回こちらでワークショップをすることになった経緯を説明。


産後ヘルパーでうちに来てもらっていたKさん。彼女の所属していたのがこのNPOだったのです。退院の翌日から、気力体力ともに落ちていた時にお世話になり、たぶん彼女がいなかったら産後鬱になっていたんではないかな…と思います。

 

3月にワークショップをやることは決めていて、「今度こういうワークショップをやるんです」と勇気を出してある日彼女に言ってみたのがきっかけで、私自身がやるワークショップにも助っ人として来て下さるようになり、こんな風に研修に呼んで下さることになりました。縁だなぁと思います。

 

さて、話を今回のワークショップに戻します。

 

簡単な自己紹介のあと、
「言いたくないことは言わなくていい」
「話したことはこの場かぎりにとどめる」
「ファシリテーターが手を挙げたら、自分も手を挙げ、話をやめる」

という約束ごとをしっかり確認。

 

アイスブレーキングを2つやりました。
※アイスブレーキングとは…ワークショップなど参加型の学びの場で、初めて会う人同士が話しやすい雰囲気を作るため、緊張をほぐすゲームや活動をすること。心や体を氷(アイス)になぞらえ、それを壊す(ブレーク)して溶かすという意味がある。

 

はじめに、手の大きさ順に並ぶライン作り。何となく、背の大きさと手の大きさが関係ありそう?
「手が大きくて得したことは?」と聞くと

「つかみ取りでたくさんつかめる」だそうです。なるほど~。

 

 

次は、やっぱりいつもの部屋の四隅。
お題は「好きな季節」です。部屋の4つの隅を使って春夏秋冬のどの季節が好きか移動してもらいます。移動したらどうしてここにしたのか、2-3人で話してもらいます。

春と秋が多め、冬にもちらほら人がいましたが、夏はゼロ~。私は夏が好きなので、ちょっと残念。

 

理由を聞いていくと、
春:暑くもなく寒くもない。これから「始まる」感じがする。桜がキレイ
秋:ちょうどいい。スポーツなど色々なことがしやすい。そして食べ物がおいしい!
冬:寒ければ上に重ねればいいから(暑いとそうはいかない)。雪が降るといろいろな角ばったものも覆い隠されてふわっとなる

 

と、たくさんの理由が出てきました。それぞれの季節の良さがありますが、季節は廻りますので、そのたびごとに、今回のお話を参考にしたいなーと思いました。

 

そして、ワークショップの始まりです。

対立のイメージを出してもらうと、出るわ出るわ。
筆記が追い付きませんでした。。。

宗教、民族、派閥、夫婦、相違、反対、とげ、破壊、破滅、議論、怒り、嫌悪、親子、誤解、家族、犠牲、競争、男と女、敵、ライバル、けんか、戦争、やくざ、悲しみ、くやしい、無言、シカト、無視、暴言、嫉妬、友達


そして見事にダークな感じのワードが並ぶ並ぶ。。。

いつもこのウェビングの時はちらほらとしか言葉が出てこないのですけどね。。。

人生の先輩方恐るべし。

 

そのあと、ハートの紙を配り、自分の好きなものをたくさん書き出し、他の人と会話を楽しみながら共通点を探します。

 

このワーク、ほんとは立ち歩きながら、いろんな方と知り合うことを目的としているのですが、いったんペアができると、座り込んで話が盛り上がるご様子。あまりこだわらず、1交代だけにしました。

 

書いているときの気持ちは?
「なんだかうきうきした」

共通点が見つかった時の気持ちは?
「話がどんどん盛り上がった」
「もっと聞きたくなった」

という感想が出てきました。

 

いよいよ、ワークショップのメインパートです。

 

みんなが大事に持っている、好きという気持ち。この価値観は自分だけで生まれるものではなく、相手が好きなものは好きになるように、人との関係性で作り上げられるもの。自分がいいと思ってやってみて、好きと思えるということは自分でも大事にしているけれど、誰かにその価値観を壊されることがなかったから。

 

でも、この大切なハートは、結構もろく、壊れやすいということを実感してもらうため、「マリアさんという架空の人物の一日」の中でまわりの人が彼女にどんな言葉をかけ、彼女のハートがどうなったかを参加者と一緒に見てもらいます。

 

 

朝、なかなか起きられないマリア。「何をぐずぐずしているの。さっさと起きなさい」とお母さんに言われる。お気に入りの服を着たら「そんなぼろ布みたいな服を着ていくの?頭悪く見えるわよ」とお姉さんに言われる。。。こんな感じで一日が過ぎ、気づくとマリアさんのハートには、たくさんの亀裂が走っています。言われるたびごとにちぎられていたのです。

 

今、マリアはどんな気持ちでしょう。

 

マリア役をやってくれた方に聞くと「ぼろぼろです」

見ていた参加者からは

「大丈夫だよと声をかけてあげたい」

「一人でもフォローしてくれる人がいたらいいのに」

「こんな風に毎日が繰り返されたら自信がなくなると思う」というご意見。

 

では、どんな声掛けをしたら、マリアさんのハートはちぎれないまま、にこにこで一日を終えられるか、みんなで考えながら一日をやり直します。

 

「何をぐずぐずしているの」の代わりに「マリアの好きな卵焼きがあるわよ」と声をかける。

 

「ぼろ布みたいな服を着ていくの?」の代わりに「今、それが流行っているんだね」と声をかける。

 

「お前がいつもヨーグルトを食べるから俺のがないんだ」の代わりに「はんぶんこして一緒に食べようか」。。。と声をかける。

 

マリアさんのハートはちぎれないまま、たくさんの○がつきました。

参加者に感想を聞いてみると

「ここまで言われることは少ないかもしれないけれど、同じようなことを誰かに対してしてしまっているかもしれない」

「とっさに出てくるのはやっぱり否定的な言葉かなぁ」という意見。

大事にしている「すき」の気持ち。きずつく場面は目に見えない。このワークではそれを可視化してみました。、練習することで言い換える方法を学べる。ということに気付いてほしくてこのワークをやったのでした。

 

さて。最後のワーク、ロールプレイングです。

※ロールプレイング…ロール(役割)をプレイング(演じる)ということで、ある状況を設定して、その役になり切って演じてみる。

 

A:この春から大学生になる女の子。インドに一人旅に行きたいと思っている
B:その父親。一人旅には反対している

という設定で、行いました。

 

1度目は、おそらくこうなるだろうという展開を演じてもらいました。

どのペアも、かなり話は盛り上がりました。でも、最終的に決着した(旅行を許可した)ペアは2つだけ。どのように説得したのでしょうか。

 

「娘の熱意がすごすぎて、折れてしまった」とのこと。なるほど、熱意作戦ですね。
「外国でなくてもいいのではということで禅寺に修行に行くことになった」あれあれ。

 

お父さんの気持ちは伝わった?お互いのニーズは満たされましたか?と聞くと
「うーん、あんまり」だそうです。

 

娘のやりたいことは通ったけれど、お父さんはまだ不安。
お父さんの気持ちは満たされたけど、娘の希望は通っていない。
というわけで、take2。娘の気持ちも、お父さんの気持ちも満たされるよう演じてみてもらいました。

今度はどのグループも決着できたようです。

 

ポイントを聞いてみると、
「一人ではなく、グループで行くという設定にした」
「毎日連絡をするという約束をした」
「父の方から、どうしていきたいのか聞くようにした」

 

お互いの立場を考え積極的にやりたいことや、どうしてやりたいのかを聞いたのがよかったようです。ニーズを把握することはとても重要ですよね。


対立点だけ見ていると、「旅行に行きたい」「行かせたくない」と、真っ向からぶつかりかみ合いません。でも、対立の下にはニーズがあり、「何かを達成したいから行きたい」「心配だから行かせたくない」という、何か解決の糸口が見えてきそうなヒントが隠されています。

アンケートを書いてもらって終了~。

 

今回は、3月と6月に行なったワークショップの合わせ技だったのですが、前回よりはうん、うまくできたかな~。という感じでした。

こうして研修に呼んでもらってワークショップをするのは初めてなので、すごく緊張しましたが、本当に貴重な機会となりました。いろんなところでできたらいいなと思います。

 

※このワークショップは「子どもとできる創造的な対立解決―実践ガイド―」(モーニングサイドセンター 編、開発教育協会 編訳・発行)を参考に実施しています。

 

<アンケート結果>
満足度
100点:
・相手に対する言葉の大切さ、重要さを学べた
・あらためて言葉を発する事の大事さが解った

90点:
・何より楽しかったしおもしろかった。
・考えを言葉にするまで時間がかかった
・話せたことが良かった。言いたいことが少し言えた。会話ができた
・対立に対するイメージが変わった。一歩ふみこんで考えることができた。マリアさんの傷ついた心をその場で何かに置き換えてその場で解決できる方法はあるのかな?

85点:
・もう少し時間が欲しかった
・まだまだ理解不足

80点:
・生活の中での心のありようを形で表現していく方法があることがわかった。ふだんの何気ない言葉の重さがわかりました。
・現実の生活を振り返ることができたこと。でも難しいなぁ

70点:初めて話す人との会話は共通の話題があればスムーズだがなかなか難しい

分かったこと
・相手の尊重
・言葉は大切、こわいこともある 
・相手の深層心理を考え、掛ける言葉の重要性が解った
・視点を変える事で大きな変化が起こる
・言うことの難しさ(伝える)、聞くことの難しさ(相手を知る)
・自分の気持ちと相手の気持ちを考える機会となった
・知らずに人を傷つけているかも
・コミュニケーションの取り方、イスの向きひとつでも変わる
・対立する事はかならずしも悪くない事
・相手を思いやる気持ち
・一つの事も見方が変わればまったく違うイメージになる
・対話がなければ、進歩はない。そのきっかけ作りが難しい
・自分の発した言葉が相手をきずつける、相手のことばも、きずつくときもある。分かっていたけど、忘れてた。思いだした

分からないこと
・きっかけとなる場面、状況、言葉かけ具体的にどうあればよいか←難しい
・実際その時になってどんな言葉がでるかわからない(きをつけよう)
・自分の範囲外の場面での声掛け(言葉を選ぶ)の仕方が難しい
・人によって受け取り方が違うので、対応に困る事。
・深く考えるとますますわからなくなってしまう

その他
・ありがとう
・感情的にならずに冷静でいたいと思いました
・自分が受けた言葉の傷を思い出した
・自分が変わることはむずかしいが必要なのですね

ワークショップ「パーム油のはなし」をやって、自分の生活も変わったはなし

8月25日、宮城県の登米(とめ)というところでワークショップをやりました。宮城に住んではや3年。でも初めて行く場所でした。

 

 

DEAR(開発教育協会)の講師として、DEARが発行している「パーム油のはなし」(教材情報はコチラ)という教材を使ったワークショップです。講師は私だけなのですが、7か月の娘を見てもらうためにひとり、見学でひとり、そして娘…と、女子4人でうきうき行ってきました~。

 

今回のワークショップは、宮城県からの依頼で、対象は消費生活サポーターに登録されているボランティアの方々。消費者が被害に遭う、つまりは不当に高い商品を買わされたり、だまされてお金だけ払ったりなどを防止するために啓発しようじゃーないか、という意欲を持っている方々です。

 

消費者教育の一環として開発教育を伝えるワークショップをしてほしい。という依頼。共通点ってなんだろうと考え、「疑うこと」とお話ししました。

 

ワークショップは初めて参加するという方ばかりだったので、
積極的に参加する、よく聞く、否定しない、楽しむ
という4つの参加のルールを掲示。

 

みなさま人生の先輩ばかりなので、はじめ私は結構緊張しました。

 

アイスブレーキングは得意の部屋の四隅。

 

部屋の4つの隅を使って、4つの答えを用意したお題を出し、参加者に足を使って移動してもらうもの。簡単で、そのあとのワークショップにつながるお題にするのがポイントです。ワークショップの最初から立ち上がって移動させられるので、「あ、今日はこうやって足と頭を動かす必要があるんだな」と思ってもらえるし、移動先で2-3人組になってもらってその場所にした理由を話してもらうので話しやすい雰囲気も作れます。

 

お題は「エコな生活をしているかどうか」「健康な生活をしているかどうか」


エコな生活:2キロ以内なら歩く、なるべく家で作ったものを食べてごみを減らす、エアコンは使わない…
健康な生活:ランニングをしている、健康診断で引っかかったからこれからやりたい…などなど。

 

エコと健康はわりと両立できるんだなーということが分かりました。
パーム油のワークショップは、環境にやさしいってどういうことか、エコって身の回りのことだけじゃなくて生産者のことやその土地のことも考えてもらうものなのでこのお題にしてみました。

 

いよいよワークショップの始まり。


身の回りにある商品のパッケージを配り、共通点を探してもらいます。

「これはなんだー」「食べられる?違うかー」という声に混じり、
「そっか、今日は否定されないんだな」と話す年配男性の声が聞こえてきました。いつも割と否定されることが多いのでしょうか。。。お疲れ様です。

 

 

 

共通点はいろいろありますが、今日のテーマは植物性油脂・パーム油。
全世界の生産量は5367万トン(2012年)のうち、85%がマレーシア・インドネシアで生産されていること、「使いやすく、環境にやさしい」と言われるパーム油だが本当にそうなの?というのを、写真を使って説明します。

 

パーム油を生産するために、現地ではどんなことが行なわれているのか。みなさんじっくり真剣に参加されていました。でも、この時点までは「一消費者」という感じで、パーム油、生産地と少し距離がありました。

 

教材の内容について、詳しくはウェブサイトをご覧ください♪

 

やっぱり、長く愛されている教材は使いやすい!

 

んで、そのあとはロールプレイを行ないました。

 

パーム油生産のために新たな畑を作るという開発会議に集まった、政府の役人、洗剤会社、土地の村長二人、NGOという6人の役になりきり、話し合うというもの。いやー、盛り上がっておりました。映像で見せたいくらいです。配った役割カードのままだと開発賛成4人、反対2人という状態ですが、2つのグループとも開発反対派の村長が折れ、3対3の引き分け、、、という形で終わっていましたね。優しい村長さんだったのか反対派の主張がすごかったのか。。。

 

 

ロールプレイのあと、役から離れ自分自身に戻ってもらい、2-3人で感想を共有。


ワークショップの最後に「やりたいこと」をテーマにダイヤモンドランキングを行ないました。
※ダイヤモンドランキング:9つの選択肢を用意し、最上位1つ、次2つ、中間3つ、次2つ、最下位1つと上からダイヤモンドのように並べるもの。単純に1-9位まで並べるよりも決めやすい。

何と両グループとも「実際に現地に行って状況を確認する」が1位に。テーマを「やりたいこと」にしたので、カネと時間があれば。。。ということのようでした。

 

感想は最後に載せています。

 

今まで何度もこのワークショップをやってきましたが、私の中で今回結構大きな変化がありました。


それは、自分自身の生活への影響です。

 

最近、ある協同組合に入って宅配サービスを利用しているんですが、界面活性剤を使っていない洗濯石鹸を購入しました。今までは、CMに出ているバリバリのいまどき洗剤を使っていたのですが。。。洗濯石鹸って、少し高いんだけど。その会社のHPも読んで、納得できたから。

 

この教材ができたばかり頃、そして私が開発教育と出会ったころと比べ、RSPO「持続可能なパーム油のための円卓会議」というのが出来たり、日本のいくつかの企業が持続可能なパーム油を使うようになったり、若者に人気のコスメ○USHで取り上げられたりと、パーム油を取り巻く環境が少し変わってきたのは、この教材が広まったからかなと思います。

 

「動けば少し、世界は変わるんだな」


と自分自身が思えたことで、行動できたんだなと思います。

 

<感想>
満足度
90:時間が足りないような気がした
75:
90:発言する機会が多かった
80:パーム油をとりまく環境について知ることができた
90:さまざまな手法でパーム油や環境のことを考えられた
90:自分の意見をもう少し話せれば良かったと思いました
80:正しい答えがないこと
90:もう少し時間があったら別のことも学んでみたいと思ったから。楽しかったので
90:グループ全員が話をする機会を持つことで、様々な意見を聞くことができた


・それぞれの意見を聞き出しまた話せたことがよかった
・ひとつの製品から、環境について考えいろんな意見が聞ける貴重な時間だった
・ヤシ油のことを詳しく知ることができ、開発と環境保護の関係に今後も関心を持っていきます
・様々な問題に関心をもち、日常生活から意識的にサポーターとしていきたい
・ワークショップは初めてだったが興味深く2時間があっという間だった
・パーム油のことはまったくわからず、今日はたくさんの気づきと発見があったと思います。2時間があっという間に感じるほど楽しく受けさせてもらいました。ありがとうございました
・まわりの人の意見を聞きながら違う意見を自分のなかに受け入れるのがおもしろかったです
・始まりから段々と理由が分かってきて、考えて参加することができました。とても楽しんで参加できました。
・ワークショップを行なうことで楽しく、講談、グループワークを行なうことができました

 

 

9/24イライラをワクワクに変えるコミュニケーションワークショップ『しなやかに伝える』開催!

 

●●●対立を創造的に解決しよう!●●●

~イライラをワクワクに変えるコミュニケーションワークショップ~

 

“対立”ってなんだかマイナスなイメージがありますよね。我慢したり傷ついたりしてしまうことも。

「雑用ばかり押し付けてないでよ!?自分でやれば?」上司にたまったウップン言えないワタシ。。

義母のくれる高級子ども服。ありがたいけど同じ高額ならオーガニックの環境に優しい物がいいな。。モジモジ。

こんな身近な対立をテーマに、参加者同士が話したり動いたりしながら、人との関わり方を4回シリーズで学びます。

 

1回目、2回目のワークショップでは、

「対立って関係づくりのきっかけなのかも。」

「対立を解決するには、お互いのニーズを知ることが大事なんだ!」

ということを学んできました。

 

そして3回目となる次回は、

「しなやかに伝える」をテーマに学びます。

 

「気持ちを伝えようとしているだけなのに、問題を解決したいのに、なんだかいつもうまく伝わらない」

「思いを伝えようとすると、結局言い合いになっちゃうなぁ。」

という悩みをお持ちの、そこのあなた!

 

しなやかに伝える方法を一緒に考えてみませんか?

 

1回目、2回目の開催の様子はこちらをご覧ください

1回目⇒http://ameblo.jp/chiesamasama/entry-12151788948.html

2回目⇒http://ameblo.jp/chiesamasama/entry-12185521000.html

 

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3回目のお知らせ

●日時:9月24日(土)

13:15 開場

13:30~15:30 ワークショップ

○テーマ:【しなやかに伝える】

大切であればあるほど、相手を思えば思うほど、うまく気持ちが伝わらない。

ガミガミでもなく、もじもじでもなく、しなやかに気持ちを伝える方法とは?

●参加費:500円(お茶つき)

●場所:仙台市市民活動サポートセンター 4階(研修室3)

●定員:20名

●お子様連れ可

●お申し込み〆切:9月23日()

○お申し込み方法:E-mailもしくはお電話にて下記の内容を、「お問い合わせ先」までお知らせください。

お名前、携帯番号、メールアドレス、お申し込みの動機、(お子様連れの方)お子様のお名前と月齢

●お問い合わせ・お申し込み:05053074967 chiesama0803@yahoo.co.jp

●ご注意いただきたいこと(必ずご一読ください!)

・お子様連れの参加を歓迎します。スタッフが一緒に遊ぶか、参加者のそばで過ごすか、適宜対応いたします。

ただし、「託児」ではないこと、事故や怪我が起きた場合の責任は負えないことをご了解ください。

お気に入りの玩具や絵本もお持ちいただけると助かります。

・参加者同士で学び合うワークショップ形式での実施です。積極的にコミュニケーションを行なっていただくようお願いいたします。

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講師:清水千絵(ちえぞー)

3年間の NGO勤務をし、協力隊でルワンダに行き、中学校で先生をやり、石巻で復興支援に関わり、廃棄物マネジメントの会社に勤務、

その後来仙し学校と国際協力をつなげる仕事を2年間務める。現在は育児奮闘中。

ファシリテーション経験は10年ほど。

地域にもっと笑顔を!そう思ったのは何と7歳の時。

人・家族・地域・企業(組織)・国がもっとハッピーにつながっていく方法を考えることがライフワーク。

 

 

 

~イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ『きもちとニーズ』を実施しました

6月25日土曜日


イライラをワクワクに変えるワークショプ、第二回目を開催し、4名の方に参加いただきました。




① アイスブレーキング


※アイスブレーキングとは…ワークショップなど参加型の学びの場で、初めて会う人同士が話しやすい雰囲気を作るため、緊張をほぐすゲームや活動をすること。心や体を氷(アイス)になぞらえ、それを壊す(ブレーク)して溶かすという意味がある。


今回は、お1人がお子さんのお世話中だったので、座ってできるアクティビティ。


お題をポンポンと言っていき、その場で当てはまれば手を挙げるという簡単なもの。大人数だったら、イスを丸く配置して、当てはまったら席を立って空いているところに移動するというのも動きがあっていいと思います。そう、昔よく教室でやったフルーツバスケットの要領ですね。今回のお題は、こんな感じでした。


「昨日はよく寝られた」
「今ドキドキしている」
「サッカーより野球が好き」
「夏より冬が好き」
「朝食はパンを食べた」
「都会より田舎が好き」
「キャンプより温泉が好き」
「肉より魚が好き」
「最近、運動が足りていない」
「ぞうよりもキリンが好き」


あまり深く考えなくてもいいようなゆるめの内容にするのがみそ。あと、食べ物とか生活とか、身近な話題にするといいと思います。みなさん、ちょっと微笑みながら、苦笑しながら手を挙げて下さいました。アイスブレークその2は2人一組で話します。ペアを代えて2回行ないました。


話すお題は…


1回目:「前回の参加から今回までの変化」もしくは「今年できるようになったこと/なりたいこと」
2回目:「今日の期待」


・前回実践した傾聴を職場でやってみた。質問したところをぐっとこらえて話を聞いたら「なんだかすっきりした」と相手に言ってもらえた


・今まさに、対立を抱えています!何か少しでも学べたら…


という声が聞かれました。


② ロールプレイ


※ロールプレイ…ロール(役割)をプレイ(演じる)することで、ある状況を設定して、その役になり切って演じてみる。


前回も最後に少しやってみたロールプレイ。今回は2つの場面で演じます。


まず一つめ
Aさん:外回りから帰ってきたばかりで汗だく
Bさん:内勤。冷房が苦手


という設定で、行いました。


1度目は、「おそらくこうなるだろう」という展開を演じます。参加者が3名だったので、一人は同僚という設定で二人のやり取りを見ていてもらいます。すると。。。なんと1度目で決着したようです。


やり取りを簡単に書くと、
A「お疲れ様でーす。暑いなぁ」
B「外は暑いんですね。カタカタ(パソコンを打つ)」
A「ちょっと冷房の温度下げてもいいですか?」
B「いいですよ。ピッ(リモコンで温度を下げる音)」


今回のワークショップではやりとりを図で振り返りました。


●対立点●
Aさん:冷房をつけたい 

Bさん:(本当は)つけたくない

●きもち●
Aさん:暑い 

Bさん:特になし(外は暑いんだ、と思っている)


●ニーズ●
Aさん:涼しくなりたい、がんばってきたので配慮してほしい 

Bさん:やり取りの中では見えなかった


●背景や価値観●
Bさん:従ったわけではなく、後で温度を下げようと思っていた。(その場でいったんはAさんの気持ちやニーズをくむ)


Bさんを演じた方から
わざわざ争う必要はないし、あとで快適な温度に設定を変えればいいかなと。いつもこういう感じでやっている
というコメントがありました。


確かに、会社の同僚ということであれば、こういう結果になるのが普通かもしれませんね。今まで私がワークショップをやったときには、ここで決着しない場面が多かったように思います。みなさん、無理やり演じていたのかなぁと思うと少し反省です。


では、次の設定はどうでしょうか。


Aさん:休日にどこかに出かけたい

Bさん:家で休みたい

という設定で、行いました。


Aさんの「次の休みどこいこうか」から始めてもらいました。


先ほどのロールプレイと違い、どちらのペアもかなり盛り上がっています。決着はしなかったようです。そして、お互いのニーズに着目してもう一回行ないました。どちらも何とか決着したようですね。


●対立点●
Aさん:外に行きたい Bさん:家にいたい

●きもち、ニーズ●
Aさん:リフレッシュしたい Bさん:疲れている、ゆっくりしたい


●背景や価値観●
Aさん:Bさんが忙しかったと思っている
Bさん:Aさんのやりたいことを聞いて間を取りたい、平等にしたい


●解決策●
2時間出かけて、夕食は外で食べる(外に行けるし、家事が減る!)
家の庭でピクニックをする(リフレッシュできるし、外に出かけないからゆっくりできる)


感想を聞いてみると
・1回目は相手のニーズというか気持ちを聞こうとした。でも2回目は自分の意見を伝えようとした
相手が聞いてくれる安心感があったのでニーズを伝えることができた

という声が聞こえました。


やはり、一緒に暮らすパートナーとのやりとりなので、一つめの設定とは気持ちの持ち方が違うようですね。自分のニーズを相手に話すことが解決の糸口になったようですが、それを話すかどうかも相手の態度次第、2人の関係しだいということでした。


③ 6つの対処法
そのあと、対立が起きた時の対処法6つ(攻撃する、協働する、妥協する、あきらめる、逃避・後回し、権威に訴える)について、「自分のニーズへの配慮・相手のニーズへの配慮」をそれぞれ縦軸と横軸に取り、お互いのニーズへの配慮がもっとも高い、いわゆる「ウィンウィン解決法(協働する)」はどれかということを振り返り、前半が終了。


「妥協とウィンウィンはどう違うのか」


 という質問がありました。

一番のポイントは、妥協は100をお互いで分け合うというイメージ、ウィンウィンはお互い100を目指すというイメージかと思います。


ウィンウィンを目指すことがいつも可能とは限りません。でも、自分や相手のニーズに気付き、近づくための技術は学ぶことができます。


休憩をはさんで後半です。


④ 気持ちビンゴ

たてよこ25個のマスに、25個の「きもち」が書いてあります。ペアになって、お互いに「○○の気持ちになったのはどんな時?」と聞きながらマスを埋めて行きます(参加者がたくさんいるときは、フリーに動いてマスを埋めてもらいます。)


 

25個の気持ち(例)
うれしい、せつない、うらやましい、こまった、がっかりだ、くやしい、ショックだ、楽しい、イライラする、ほっとした、怖い…など


☆私は年齢が低い子どもたちとワークをするとき、このシートをよく使います。難しい映像を見た後や社会の現状を考えるとき、自分の気持ちにもっとも近いものに○をして、○をした理由を考えると、驚くほどよく考えてくれます。(小学校2年生以上で使用経験あり)なんとなく、ビンゴになっているとできるだけたくさん埋めてやろう!とやる気になるのは私だけでしょうか。。。


「ここにある25個の気持ちの中で、対立につながる気持ちはどれでしょうか?」
「マイナスイメージの気持ちは全部かなぁ」


気持ちに名前をつけるのは大事なことです。名前があることが分かるだけで落ち着くこともあります。すべて「ビミョー」や「楽しかった」という感想で終わるのは気持ちに名前があることを知らないから。大人が使わないと子どもも使わないと思います。


⑤ 怒りの火山
さて、次は自分自身の怒りについて分析します。
まずは、怒りを感じた時のことをできる限り鮮明に思い出します。


その瞬間の体や心の反応は…
何も考えられない、鼓動が早くなる、言葉が出なくなる、顔が赤くなる。。。


そう、怒りを感じると体は熱くかたくなり、頭はあまり動きませんよね。怒りはとても強い感情なので、その時に何かを判断するのは難しいということを実感したうえで、「怒りの火山」という図を使って、怒って爆発する下に何層もの気持ちや心の動きがあることを知ってもらいます。


一番上は「噴火(暴力や言葉に出る)」
その下は「激怒(かなり怒っているが噴火はしていない)」
その下は「怒り(プスプスと煮えている状況でしょうか)」
その下は「気持ち(無力感、疎外感、つらい、心配など。怒りにつながるマイナスな感情)」


そして一番下の層には「満たされないニーズ(尊重、倫理観、価値観など)」


暴力に訴えることが必要なことも、時にはあります。でも、常に爆発していては身も心も持ちません。とはいえ、下層にあるニーズや気持ちを持って生きていてこそ、その人らしい生き方ができるというもの。この部分が違うから、人と人は対立が起きるのですね。それを知ることが大切なのだと思います。


⑥ 怒りの分析・共有


人の気持ちやニーズを知る前にやはりまずは自分のことを知ることが大切ですね。最

後のワークは、自分自身の怒りについて分析する時間を取ります。


1、怒りを感じた場面、どんな場面だったか

2、その時の気持ちは

3、満たされないニーズは

4、あなたの価値観は


個人作業をしていると、3と4がなかなか埋まらないようです。


感想を聞いてみると
娘がなかなかいうことを聞かないのでよく対立していたが、それは自分自身の時間を取りたいという気持ちがあるからだということが分かった。なんか、自分勝手だなぁって
価値観まで考えることは普段なかった。埋められなかったけど、きっとここを考えると人との対立の仕方も変わってくるんだと思う
・こうして自分で分析するのも大変なんだから、相手が気づくのはもっと難しいと思う。


怒りを感じた時にどういう対応をしたらうまくいったかを、参加者の皆さんから出してもらう予定でしたが、時間があまりなかったので、私から紹介しました。


時間を置く、場所を変える、第三者に入ってもらう…

その中で、「文字にする」という方法、ただその時の思いを書いておくというものなのですが、これがなかなか参加者の皆さんの興味を引いたようです。


・書いたものは取っておくんですか?
・日記でもいいんですか?
と質問が出ました。


私は、ケータイで打つことが多いんですが、文字でもなんでもいいと思います。なんかそれだけで少しすっきりする、冷静になれます。

ワークショップの最後に、詩の紹介をして終わりました。その詩はコチラです。


『内側に向けて窓を開こう』
感情には、よいも、悪いもない。
正しいも、まちがいもない。
ただ、そこにある自然なもの。
 
私のからだをゆるませたり、ほころばせたり、
こわばらせたりするけれど、
消したり、ねじまげることはできない。
いつもフレッシュな私の友だち。
生きている私からわきでてくるからだのメッセージ。


タメるばかりじゃ、むかつく。
キレるばかりじゃ、あばれる。
コモるばかりじゃ、ねじれる。


内に開く窓をそーっと開けてみよう。
感情をすくいとって手のひらにうかべて眺めてみよう。
名前をつけて呼んでみよう。
『7daysアサーティブネス こじれない人間関係のレッスン(八巻香織 著/ティーンズポスト 編、太郎二郎社エディタス)』より


参加してくれた皆さん、ありがとうございました。


次回は同じ会場で9月24日(土)に実施します。

次回はいよいよ「しなやかに伝える」の回です。対立がきっかけと気づき、自分の怒りや気持ちも大切にする。さて、それをどうやって怒りの対象、対立相手に伝えるのか!?皆様の参加をお待ちしています。


※このワークショップは「子どもとできる創造的な対立解決―実践ガイド―」(モーニングサイドセンター 編、開発教育協会 編訳・発行)を参考に実施しています。


<アンケート結果>
満足度
100点:自分が今まで気付けなかったことに気付けたから。
95点:自分の時間が持てた。自分の怒りの傾向に気付くことができた。
80点:発言し合いながらできたのでよかった。
90点:理由は、二時間は思ったより短くて盛り沢山だったので、もう少しゆっくり振り返りができるとよかった。


分かったこと
○怒りの対象(娘)と少し離れる時間を持つことも大切。子どもの気持ちにも耳を傾けて、協働していきたい。(攻撃とあきらめが多かったので。。。)
○自分の気持ち、ニーズに分けて理解することができた。
○ウィンウィン解決法。妥協とは違う。両方が100%満足すること
○win-winを心がけているつもりでいたが、実は妥協が身に付いており、50-50や時には80-20で決着させていたことに気づいた。


分からないこと
○「権威に訴える」は、関心への配慮の図では、場外なのか?


その他
○ぜひまた参加したいです!
○また機会があれば参加したいです。ありがとうございました。
○とても楽しかった。次回も参加したいです。ちえぞう、お疲れ様でした。次回、カンパするね~\(^-^)/

イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ~2回目「きもちとニーズ」のお知らせ


   


“対立”ってなんだかマイナスなイメージがありますよね。我慢したり傷ついたりしてしまうことも。


「雑用ばかり押し付けてないでよ!?自分でやれば?」上司にたまったウップン言えないワタシ。。

義母のくれる高級子ども服。ありがたいけど同じ高額ならオーガニックの環境に優しい物がいいな。。モジモジ。


こんな身近な対立をテーマに、参加者同士が話したり動いたりしながら、人との関わり方を4回シリーズで学びます。全講座を終えるときには、今よりもっと“しなやかに”伝えられるあなたに♪


(☆以前藤沢市にて連続講座を実施しました。その時の様子はコチラ→http://ameblo.jp/manalabo/)


1回目 3月26日(土)【対立は関係づくりのきっかけ】

実施済み。実施の様子はコチラ↓

http://ameblo.jp/chiesamasama/entry-12151788948.html


★2回目 6月25日(土)【気持ちとニーズ】

人それぞれがもっている気持ち。これはなかなか外に見えないもの。それ故ズレや誤解が生まれてしまう。相手の気持ちを知り、お互いの見えないニーズを見つけてみよう。


★3回目 9月24日(土)【しなやかに伝える】

大切であればあるほど、相手を思えば思うほど、うまく気持ちが伝わらない。ガミガミでもなく、もじもじでもなく、しなやかに気持ちを伝える方法とは?


4回目 12月【振り返り】(日程調整中)

参加者の皆さんの希望を伺いながら、身近な対立を持ち寄ってもよし、対立を仲裁するすべを考えるもよし。これまでのまとめと、これからの自分と対立について検討します。



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2回目・3回目のお知らせ


●日程:2回目ー6月25日(土)/ 3回目ー9月24日(土) 

●時間:(いずれの回も)13:15 開場

13:30~15:30 ワークショップ

●参加費:500円(お茶つき)

●場所:仙台市市民活動サポートセンター 4階(研修室3)

●定員:20名

●お子様連れ可

●お申し込み〆切:2回目6月24日(金) /3回目ー9月23日(土)

○お申し込み方法:E-mailもしくはお電話にて下記の内容を、「お問い合わせ先」までお知らせください。


お名前、携帯番号、メールアドレス、お申し込みの動機、お子様のお名前と月齢(お子様連れの方)

●お問い合わせ先:050-5307-4967 chiesama0803@yahoo.co.jp


★ご注意いただきたいこと(必ずご一読ください)★

・お子様連れの参加を歓迎します。スタッフが一緒に遊ぶか、参加者のそばで過ごすか、適宜対応いたします。ただし、「託児」ではないこと、事故や怪我が起きた場合の責任は負えないことをご了解ください。お気に入りの玩具や絵本もお持ちいただけると助かります。

・参加者同士で学び合うワークショップ形式での実施です。積極的にコミュニケーションを行なっていただくようお願いいたします。


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講師:清水千絵(ちえぞー)

3年間のNGO勤務をし、協力隊でルワンダに行き、中学校で先生をやり、石巻で復興支援に関わり、廃棄物マネジメントの会社に勤務、その後来仙し学校と国際協力をつなげる仕事を2年間務める。現在は育児奮闘中。

ファシリテーション経験は10年ほど。地域にもっと笑顔を!そう思ったのは何と7歳の時。

人・家族・地域・企業(組織)・国がもっとハッピーにつながっていく方法を考えることがライフワーク。

イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ~1回目報告

3月26日(土)「~イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ」を実施いたしました。


簡単なオリエンテーションのあと、早速アイスブレーキング。



※アイスブレーキングとは…ワークショップなど参加型の学びの場で、緊張をほぐすゲームや活動をすること。心や体を氷(アイス)になぞらえ、それを壊す(ブレーク)して溶かすという意味がある。

ファーストネームの「あいうえお」順にならぶ、手の大きさ順にならぶ活動のあと、部屋の四隅ならぬ「究極の選択」を行ないました。


お題はこの2つ。


 「旅に行くなら、山か海どっち?」

 「犬と猫、どっちが好き?」


当てはまる方を選んでその理由を2-3人ずつで話します。シンプルなお題でしたが、盛り上がりました。「山に行って癒されたい」「潮騒の音で癒されたい」とのお答え。みなさま、日ごろの生活お疲れさまです。


次に、「対立」という言葉から連想する「こと」や「もの」を出します。




戦争、けんか、憤り、腹立たしい、怒り、怖い、ストレス、暴力、価値観の違い、鼻血、避けたい…でも避けられない、というマイナスのイメージの中、理解し合うために必要なこと、仲直り、仲裁、というプラスのイメージも出てきました。


対立のイメージを一通り考えたところで、本日2回目のアイスブレーキング。


「私は大切」と書かれたハートを一人に一枚配り、裏返して左側に「自分の好きなもの、こと」を好きなだけ書きます。3分という時間に、黙々と書きまくる参加者のみなさん。


そのあと、そのハートを持ちながら、他の参加者と自己紹介をして、共通の「好き」を持つ人を探していきます。自分の好きなこと、相手の好きなことを話すとき、人ってこんなに楽しそうな顔をするんですね。。。


 

さて、みんなの「好き」が分かったところで、この好きという嬉しい気持ち・価値観が、日々の生活の中でこんな風に傷つけられたらどうでしょう。という体験を、架空の人物「マリアさん」の一日を通して疑似的に学びます。


朝、なかなか起きられないマリア。「何をぐずぐずしているの。さっさと起きなさい」とお母さんに言われる。お気に入りの服を着たら「そんなぼろ布みたいな服を着ていくの?頭悪く見えるわよ」とお姉さんに言われる。。。こんな感じで一日が過ぎ、気づくとマリアさんのハートはちぎれて、小さくなっています。


今、マリアはどんな気持ちでしょう。参加者に聞くと「ぼろぼろです」「こんな風に毎日が繰り返されたら自信がなくなると思う」というご意見。


では、どんな声掛けをしたら、マリアさんのハートはちぎれないまま、にこにこで一日を終えられるか、みんなで考えながら一日をやり直します。

「何をぐずぐずしているの」の代わりに「マリアの好きな朝ごはんがあるわよ」と声をかける。

「ぼろ布みたいな服を着ていくの?」の代わりに「すごく個性的だね」と声をかける。。。マリアさんのハートはちぎれないまま、たくさんの○やにこにこマークがつきました。


参加者に感想を聞いてみると

「言い換えはなかなか難しい。すぐ出てこない」という意見も。


確かに、ここまで否定的な声をかけられることはないですし、日々の生活ではとっさに言い換えはできません。ただ、人の気持ちが傷ついているのは目には見えない。そして、練習することで言い換える方法を学べる。ということに気付いてほしくてこのワークをやったのでした。


休憩のあと、いよいよワークショップも終盤です。


3人一組になって話します。お題は…


・最近起こった対立について、自分が感じたこと


一つだけ守ってほしい事。それは、聞き役の人は「傾聴」をし、質問をしないこと。

※傾聴…定義はいろいろあると思いますが、今回のワークショップではその文字のとおり耳を傾けて聞く、話し手が主役という設定にしました。

ひとり1分半という時間制限でしたが、時間が来てもなかなか話が止まらないみなさん。




感想を聞いてみると…


<話した時の感想>


「(その場面を思い出し)怒りがこみあげてきた」「(聞き手の)リアクションがよく話しやすかった」「うまく言葉にできなかった」



<聞いた時の感想>
「わかるわかる!という気持ちがした」
「質問できずつらかった」


ということで、2週目は質問ありとし、「アクティブリスニング」を心がけるようお願いしました。

※アクティブリスニング…こちらも定義がいろいろあると思いますが、質問ありで、話し手が話しやすいような質問をするという設定に。


お題は…
・その対立の相手はどんな気持ちだったのか

感想は…


<話した時の感想>
「怒りが収まった。落ち着いて落とし込めば相手への対応が変わるのかも」
「相手の気持ちを考えた。。。でも理解できたかは分からない」


<聞いた時の感想>
「より聞こうとした」
「質問できたので、具体的に理解できた」



1分半、ただ話すという時間は、日ごろなかなか持てないものです。特にこうやって相談を受ける立場になると人はどうしても質問をしたり、アドバイスをしたりしてしまいます。もちろんアドバイスも質問も必要ですが、話す人の話したい気持ちをまず満たすことも大切だということを知っていただきたく、実施してみました。「聴く」ということを丁寧にやってみることで、今度は自分が話すときの相手の対応も変わってくると思います。



そして、最後のワークは、ロールプレイングです。これは、次回のワークショップのテーマ「きもちとニーズ」につながる活動です。

※ロールプレイング…ロール(役割)をプレイング(演じる)ということで、ある状況を設定して、その役になり切って演じてみる活動。


6

A:この春から大学生になる女の子。インドに一人旅に行きたいと思っている

B:その父親。一人旅には反対している


という設定で、行いました。


1度目は、おそらくこうなるだろうという展開を演じてもらいました。

みなさま、人生経験が豊富なようで、かなり話は盛り上がりました。でも、最終的に決着した(旅行を許可した)グループはいなかったようです。


2度目は、今日学んだことも生かしつつ、しっかり聞いてアクションしてみると。。。


今度は全てのグループで決着がついたようです。


ポイントを聞いてみると…


「父の不安を一つ一つ取り除くよう話した。現地には知り合いがいる、とか。期間を短くする、とか。」
「中学のころから計画していてお金もためていた。」

と娘役


「反対できなくなった」

と父役。


実際にこういう経験をした、させたという参加者も多くいらっしゃり、あの時こうできれば、親の反応は違ったんだろうな。。。という声も聞かれました。実際はなかなかむずかしいですよね。


こんな感じでワークショップは終了し、最後に一人一言、感想を言って終了いたしました。


7

一つ一つのワークのつながる部分の説明がもう少しうまくできたらよかったな。。。など、個人的な反省は多々あるものの、ひとまずワークショップを実施できてよかったです。参加してくれた皆さん、ありがとうございました。


次回は同じ会場で6月24日に実施します。参加者のみなさんの日常の中で、きっとさまざまな変化が起こると思います。次回はその変化を聞きつつワークショップを進めて行きたいので、どんなお話が聞けるのか楽しみです。


※このワークショップは「子どもとできる創造的な対立解決―実践ガイド―」(モーニングサイドセンター 編、開発教育協会 編訳・発行)を参考に実施しています。


<個人的な感想>

 仙台に来て2年半。ワークショップをやりたいとずっと思っていたものの、あれやこれやで実施できずにいました。そんな中で子どもができ、出産したらまたやることが増えるんだろうなと思っていたけれど、ふと「やっぱり、やりたい!」と思い立ち、いつもこのワークショップの話をしていた前職つながりの友人にメールをしたのが10月。元保育士、協力隊では幼児教育の活動をしていた彼女には、子連れ参加のイベントの注意点のアドバイスをしてもらったり、チラシをつくってもらったり、たくさんの励ましをしてもらいました。他にも、今回のイベントを実施するにあたってたくさんの協力者がいました。声をあげてみると、力を貸してくれる人っているんだなと改めて実感しました。


 たくさんの力を借りながら、2回目・3回目も実施していきたいと思います。参加された方の日常のイライラが、どんどんワクワクに変わっていきますように。


<アンケート結果>


満足度


120点:深い


100点:“対立”は普段の生活の中で(細かいことから大きなことまで様々ですが)、日々起こることなので、改めて考えるいい機会になった。/楽しく、気軽な気持ちで参加出来た


90点:明日からやってみたい事がみつかったから。


80点:思っていたより、自分の考えを話すことができました。Aさんになりきれませんでした。/心が落ち着きました。/もっと色々な対立の解決方法を具体的に学びたいなと思いました。


わかったこと


○相手のきもちになることはむずかしい。きいてもらえるとうれしいので、相手にもできるようになりたい。


○相手の気持ちを考えてみる/傾聴について今まで自分が思っていたのと違った/対立ってネガティブだけではない


○アクティブリスニングをよく理解できてなかったのか、質問するはずが、相談役にまわってしまったことが失敗だった。相手がどうしてほしいか、どうなったらよいのか聞くことに重点を置けばよかった。


○言葉の持つ力/対立はネガティブなことだけではない


○ちょっと興味を持って聞く/時には一晩時間をおいて考える(イラッとしたままコミュニケーションするよりちょっと一拍)


○対立はできれば避けたいが、どーんと構える姿勢、そこからはじまる変化というものも大切。


○コミュニケーションの大切さ/傾聴とアクティブリスニングとの違い


わからないこと


○価値観の違う人の気持ちに立つのはどうすればいいのか。自分の好意が逆に迷惑になっているかもしれないのに、どう気付けばよいのか。


○感情的になってしまったときはどうすれば!?また相手が感情的になってしまったら?


その他


○このような機会をつくってください、ありがとうございました。たくさんの人のお話を聞けて気付きが多い時間になりました。


○次回が楽しみです♡


○先生の説明がわかりやすく、次の行動がしやすかったし、場の空気がなごやかにすすんでいて、やりやすかった。家で振り返り、仕事で振り返りしたいと思った。


○“対立”のど真ん中にいると…つい、今日学んだようなことを冷静に考えることができなくなってしまう…。

イライラをワクワクに変える~コミュニケーションワークショップ~のお知らせ

●●●対立を創造的に解決しよう!●●●

~イライラをワクワクに変えるコミュニケーションワークショップ~


 

“対立”ってなんだかマイナスなイメージがありますよね。我慢したり傷ついたりしてしまうことも。


「雑用ばかり押し付けてないでよ!?自分でやれば?」上司にたまったウップン言えないワタシ。。

義母のくれる高級子ども服。ありがたいけど同じ高額ならオーガニックの環境に優しい物がいいな。。モジモジ。


こんな身近な対立をテーマに、参加者同士が話したり動いたりしながら、人との関わり方を4回シリーズで学びます。全講座を終えるときには、今よりもっと“しなやかに”伝えられるあなたに♪

(☆過去の開催の様子はコチラ→http://ameblo.jp/manalabo/)

1回目 3月26日(土)【対立は関係づくりのきっかけ】

誰かと対立すること。それは、誰しもできれば避けたいこと。でも、対立にうまく向き合うことができたら、人間関係はずっと楽しいものになる。意識変換してみよう☆


(2回目以降は日程調整中)

2回目 6月【気持ちとニーズ】

人それぞれがもっている気持ち。これはなかなか外に見えないもの。それ故ズレや誤解が生まれてしまう。相手の気持ちを知り、お互いの見えないニーズを見つけてみよう。


3回目 9月【しなやかに伝える】

大切であればあるほど、相手を思えば思うほど、うまく気持ちが伝わらない。ガミガミでもなく、もじもじでもなく、しなやかに気持ちを伝える方法とは?


4回目 12月【振り返り】

参加者の皆さんの希望を伺いながら、身近な対立を持ち寄ってもよし、対立を仲裁するすべを考えるもよし。これまでのまとめと、これからの自分と対立について検討します。

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1回目のお知らせ

●日時:3月26日(土)

13:15 開場

13:30~15:30 ワークショップ

●参加費:500円(お茶つき)

●場所:仙台市市民活動サポートセンター 4階(研修室3)

●定員:20名

●お子様連れ可

●お申し込み〆切:3月25日(金)

○お申し込み方法:E-mailもしくはお電話にて下記の内容を、「お問い合わせ先」までお知らせください。


お名前、携帯番号、メールアドレス、お申し込みの動機、お子様のお名前と月齢(お子様連れの方)

●お問い合わせ先:080-6548-8909 chiesama0803@yahoo.co.jp

★ご注意いただきたいこと(必ずご一読ください)★

・お子様連れの参加を歓迎します。スタッフが一緒に遊ぶか、参加者のそばで過ごすか、適宜対応いたします。ただし、「託児」ではないこと、事故や怪我が起きた場合の責任は負えないことをご了解ください。お気に入りの玩具や絵本もお持ちいただけると助かります。

・参加者同士で学び合うワークショップ形式での実施です。積極的にコミュニケーションを行なっていただくようお願いいたします。


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講師:清水千絵(ちえぞー)

3年間のNGO勤務をし、協力隊でルワンダに行き、中学校で先生をやり、石巻で復興支援に関わり、廃棄物マネジメントの会社に勤務、その後来仙し学校と国際協力をつなげる仕事を2年間務める。現在は育児奮闘中。

ファシリテーション経験は10年ほど。地域にもっと笑顔を!そう思ったのは何と7歳の時。

人・家族・地域・企業(組織)・国がもっとハッピーにつながっていく方法を考えることがライフワーク。



常春の国~ルワンダ~写真展情報

来たる!6月22日(日)より7月5日(土)まで、

下記の内容で写真展を行います。



2010年6月に帰国してから、

ずっとどこかのカフェで、

ルワンダの写真展をやりたいと思っていました。


cafeめぐりをしているときに、

偶然見つけたこのお店で、

写真展の申し込みをしたのが2月


4か月あたためた企画です。

正確に言えば、ちょうど4年間、あたためたことになります。



おいしいコーヒーを飲もうと、

ふらりと入ったカフェで、

今まで知らなかった世界に触れる。


そんな押しつけのない形が、

私の伝え方の理想です。



★場所 楓屋カフェ&ギャラリー https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%A5%93%E5%B1%8B%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%EF%BC%86%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BC/@38.309819,140.845509,17z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x0:0x256a454908a9f6aa?hl=ja
    〒981-3212 仙台市泉区長命ヶ丘2丁目21-1
    TEL・FAX 022-777-5201

【営業時間】朝8:00~20:00(日・祝日 12:00~20:00)
※オーダーストップ19:30
※定休日(月曜日)

★対 象 アフリカ、ルワンダ、コーヒーなどに興味をお持ちの方


★主催者 清水千絵(青年海外協力隊として2008.6月~2010.6月までルワンダ滞在)





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