今回のワークショップは???
①ウィンウィン解決法
ロールプレイ(役割を演じる)ことで対立の場面を再現します。
<テーマ1>同じオフィスで働く2人
Aさん:外勤から帰ってきて、部屋がなんだかあんまり暖かくない。暖房つけたいな。
Bさん:内勤で、今の気温がちょうどいい。
第一回目は、「たぶんこうなるだろう」という展開を演じてもらいます。妥協する必要はありません。
みなさん、結構ロールプレイに慣れてる?
というか、演技がうまい。。。
自分の主張だけで終わった
あれ、もう解決しちゃった。。。
というところで、第二回目。
できる限り解決に向かうようにしてください。でもやっぱり妥協する必要はありません。
今度は、、、
足暖房を貸す
Bさんがお茶を淹れてあげる
暖房を少しの間だけつける
などの解決方法が出てきました。
同じような要領で、
<テーマ2>仲のいいカップル
Aさん:週末は家にいたい
Bさん:週末は出かけたい
第一回目ですでに解決するところも出てきました。
対立に慣れてきたのでしょうか?
(後から伺ったら、Bさんの主張の仕方がうまいことと、Aさんが妥協しがちということが判明。もちろん、かならずしも妥協は悪いことではないです)
第二回目で出てきた解決方法は。。。
お昼だけ近場に出かける(時間と場所を限定する)
映画館に行く(外出だけど暖かい)
など。
見ていると、みなさん、自分の主張がうまくなっているように見えました。
このワークのポイントは、
対立ではなく、ニーズに目を向けること。
<テーマ1>
AさんとBさんは、
暖房はつけるかつけないか
という対立点でぶつかっています。
対立点だけ見ていると、
絶対に解決しません。
なぜなら主張が逆だからです。
でも、ニーズに目を向けると???
Aさん:暖まりたい、意見を聞いてほしい、労ってほしい
Bさん:今の状況を変えたくない
あれ?
ニーズを考えると、解決法が見えてきそうですね。
たとえば、お茶を淹れるという解決策。
これは、
Aさんの 暖まりたい というニーズと
Bさんの 変えたくない というニーズを同時に満たしています。
さらに、
Bさんが「お茶、淹れましょうか?」
と言ったことで、
Aさんの 労ってほしい というニーズをも満たしています。
次に、
<テーマ2>
AさんとBさんは、週末出かけるか出かけないかで対立しています。
この場合も主張は逆です。
しかしニーズに目を向けると?
Aさん:ゆっくりしたい、寒い思いをしたくない
Bさん:気分転換したい
こちらも、2人のニーズを同時に満たす解決策が見えてきそうです。
映画館に行くという解決策はまさに
Aさんの 寒い思いをしたくない
Bさんの 気分転換をしたい
というニーズを同時に満たしていますね。
この同時にニーズを満たす解決策、
まさにそれこそが、
ウィンウィン解決法です。
(ウィン=勝つ
ということで、人間関係を勝ち負けで表現するのがいかがなものかという意見もあって、
ハッピーハッピー解決法 ということもあります。)
自分と相手の勝ち負けを考えたとき、
自分× 相手○→自分の意見を何も言わず相手に合わせること
自分○ 相手×→自分の意見だけを通すこと
自分× 相手×→二人とも別々に週末を過ごすこと
さらに
自分△ 相手△→これがいわゆる妥協というやつです。
妥協って範囲がとても難しい
妥協が悪いとも限らないし
ただし、ウィンウィンに近づけるように工夫をすることは可能です。
そのためにはまず、
自分の意見を主張する
という段階が必要になりますね。