E721系とは
仙台地区ではJR化後に719系と701系が登場したものの455系を始めたとした国鉄車が所属していました。
国鉄型車両はボックスシート主体で居住性こそ良かったものの、老朽化に加えて2扉のためラッシュ時に乗降で時間が掛かるなど問題も多く、その置き換えとして2006年に登場したのがE721系です。
701系と同じく3扉車ですが、セミクロスとなり、床下機器の小型化や低重心化によって、ホームとの段差が無くなっています。
また、ローカル運用を想定しワンマン運転を想定したレイアウトにもなっています。
0・500番台は2両編成、719系置き換えのため2016年に登場した4両編成の1000番台があります。
外観
赤いラインは0番台、クリーム色ラインは1000番台、緑ベース
通勤型らしく無機質な顔つきでこれといった特徴は無く、宮城・福島・山形・岩手など南東北を中心に広い範囲で活躍しています。
後に登場するE129系は似たような見た目で直流版の電車となっています。
車内
3扉車のセミクロスシートとなっています。
このボックスシートは頭の部分がカッチカチで座り心地は最悪です。
汗や脂が付きやすいところなので、そういったシミがつくより
また行儀よく背中をピシッとまっすぐにして座るように設計されて
足を伸ばして座ると空席でも途中駅から乗ってきた人が座りにくい
SAT721系
東北の私鉄各社ではE721系をベースとした派生型車両が登場しています。
いずれもJR線に乗り入れていたり整備をJRへ依頼しているなど車両の共通化を狙って導入しています。
2007年3月の仙台空港アクセス線開業と同時に運転を開始したのがSAT721系は派生型第一弾となります。
仙台空港鉄道が発注した車両で、見た目は青ベースにオレンジのラインが入っているなど雰囲気が一気に変わって、カッコよくなった気がします。
座席がカチカチのあれではなく、全面布なのでかなりマシです。
JR車両と連結して運用されることも多いのでその時はこちらの方がちょっとだけ良いです。
空港へ向かう車両らしく大型の荷物置きが設置されています。
青い森703系
東北新幹線の全線開業によって東北本線の青森県区間は第三セクターの青い森鉄道へ移行しました。
車両はJR時代からそのまま701系を使っていたものの、筒井駅開業による利用者の増加やねぶた祭をはじめとした輸送力増強を目的として投入したのが青い森703系です。
2014年3月から運行を開始し、1編成しか無いので乗れたらラッキーな列車と思った方が良いでしょう。
AB900系
阿武隈急行開業から使われてきた8100系の置き換えを目的に登場したのがAB900系です。
AB9…あぶきゅー…当て字です(苦笑)
5編成とも色が異なり、車内も2両とも色が異なるというこだわり仕様です。
仙台への直通列車は全てAB900系が割り当てられているので仙台で見かけることが出来ます。
まとめ
東日本大震災では被災し廃車、郡山では無人で流転、
バリエーション豊かな車両でもあり、まだ磐越西線で運用されている指定席連結の0番台には乗ったことがありません。
乗り心地や騒音は抑えられている優秀な車両で、仙台空港を発着する際、いつもお世話になっている車両です…が、ぶっちゃけ仙台から福島や山形へ行くならば高速バスの方が快適なので乗りたくないです(苦笑)
短い時間なら良いのですが、やっぱりボックスシートは本当に最悪で、長い時間乗るものではない…。
(また乗りたいと思わせない車両も中々です)