ホンダジェットに初めて出会いました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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ホンダジェットは日本の自動車メーカーであるホンダが作っている小型ジェット機で、このカテゴリーでは2017年から4年連続世界一の売り上げを誇っています。

ただ、アメリカをメインとしてる機体なので、日本ではあまりお目にかかる機会がありません。

 

日本では2021年現在、青森県三沢市にある『三沢航空科学館』で唯一展示されています。

 

飛行機はあまり詳しくなく、たまたま話しかけて頂いた説明員の方から色々裏話や小話を教えてもらいながら楽しく見ることが出来ました。

 

  • なんで青森県にホンダジェット?

ホンダジェットの開発責任者である藤野道格さんは小学1年から高校3年まで青森県弘前市で住んでいたという経歴を持っています。

2019年にここを(プライベートで)訪問した際、『飛行機の素晴らしさを知ってほしい』という説明員の熱意に触れ、その後にこの科学館からホンダジェットを展示したいという計画をもらい、ぜひ見てもらいたいと思ったそうです。

また格納庫となっているため雨ざらしにならないところもホンダ側からOKがもらえた一つの要因だったようです。

 

  • 普通のホンダジェットではない

2017年から本格的に量産されているホンダジェットですが、この機体は2003年に初飛行した技術実証機と呼ばれる1番最初に実験用で作られた機体です。

引退した機体というわけではなく、燃料やパイロット、空港の使用許可さえ取れれば飛ばすことが可能ということです。

 

 

  • 他とは違うホンダジェットの特徴は?

ホンダジェットは主翼の上にエンジンを配置しています。

通常のプライベートジェットでは胴体後方にエンジンを配置していることが多いのですが、その構造の場合、後方にエンジンを支えるためのスペースを使ってしまい、またエンジンの振動が胴体へ直接伝わってしまいます。

(胴体にエンジンを配置しているCRJ700)

なぜ主翼周辺にエンジンを配置しないのかと素人ながら思ったのですが、大型機のように主翼下にスペースが無く、スペースを作ると乗り降りがしにくくなり、主翼上は技術的に定説がない難しいものだったそうですが、新規参入するホンダは敢えてそこにチャレンジしたとのことです。

昔のホンダの精神は航空機で生きていたんだなと感心しました。

 

 

  • 快適性の高いホンダジェット
エンジンを主翼の上に配置したことから騒音・振動が少なく、広いキャビンと荷物室が確保されています。
特に荷物室は大型のゴルフバックが6つ積めるくらい広い空間になっていて、オーナーの一人であるハリウッド俳優のトム・クルーズ氏が購入のきっかけにした一つとのことです。
(彼は撮影の移動をする際、大量の荷物があり、他にもプライベートジェットを所有していますが、もっと大型で小回りが効かないのでホンダジェットを愛用しているそうです)
トイレは通常簡易的なものだったりカーテンで仕切るものだったりすることが多いようですが、きちんと扉が設置されています。

ちなみにこの先端部分にもボストンバッグが入るくらいの荷物室が2つあるとのことです。

 

  • いつまで展示される?

ホンダからは周りのパネルと一緒に無期限で貸与されているため、しばらくは三沢に羽を休める予定とのことです。

 

  • 機内は見れないの?

技術実証機なので使われていたときはたくさんの機器を積んでいたそうですが、今現在キャビンは空っぽとのことです。

 

 

ちょっとアクセスが不便なのが難点ですが、ホンダジェットを見るために訪れる価値は十分にあるなと感じました。

他にもYS-11や屋外展示もあるので後日紹介して行きたいと思います。