JR東海 ワイドビューしなの 383系に乗りました。 | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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383系とは

日本初の振り子式特急電車381系は主に特急しなのとして活躍し、カーブでのスピードアップには成功しましたが、振り遅れや振り戻しなど傾斜の制御に問題があり、乗り物酔いを起こしやすい車両でした。

 

そこで路線データを元にカーブ手前から車体を傾斜させる制御付き自然振り子式を採用し、乗り心地の改善とさらなるスピードアップを可能にしたのが1994年に登場したのが383系です。

 

編成は基本6両編成ですが、8両や10両に増結して運行されることもあります。

運転区間は名古屋〜長野、JR東海の車両ですが、塩尻~長野はJR東日本の管轄を走る特急です。

なお、2016年3月までは大阪まで運転され、JR西日本へも乗り入れていました。

 

『ワイドビュー』というのは愛称で、駅での表記は『しなの』と表示されています。

 

(情報更新を行い、手直しをして再アップしています)

 

外観

各先頭車は長野方が非貫通型でパノラマグリーン車、名古屋方は増結に対応した貫通型になっています。

側面はステンレス製で、JR東海のコーポレートカラーであるオレンジのラインが入っています。

先頭形状こそ違えど、JR東海の特急型車両373系とホームで見る姿はほとんど同じです。

 

 

普通車

 

座席は2+2配置、シートピッチは1,000mmとなっています。

在来線特急の普通車としてはかなり広く出来ていて、フットレストがきちんと仕事してくれます。

おそらく新幹線300系のクオリティがベンチマークとなっていて、在来線としてはゆったりとした車内になったのだと思います。

 

登場から20年以上が経過しているので、背面テーブルは小さめ、コンセントもありませんが、背面・座面ともクッションは厚めで、ふかふかです。

振り子式特急なので、そこそこ揺れるのですが、座席に体が沈むのでそこまで気になりませんでした。

気になるところを言えば、個体差がありますが、中央の肘掛けは水平よりも下がっているのが多いので経年劣化だと思います。

 

全体的に地味なビジネス特急のような雰囲気ですが、乗車が3時間となる列車としてはきちんと作っています。

 

 

グリーン車

 

座席は2+2配置、シートピッチは1,200mmとなっています。

普通車同様、こちらも広めのシートピッチです。

フットレスト、大型の背面テーブルと収納式テーブル、ハイバックシート、読書灯とグリーン車らしい装備ですが、いかんせん2+2配置ですから…。

 

普通車より勝っているのは肘掛けにきちんと合皮が張ってあることくらいです。

 

長野行の場合、運転席直後の前面展望が楽しめるのがこのグリーン車の最大の魅力になると思いますが、極稀に貫通型グリーン車が来ることもあるので運を天に任せてください。

背の高いシートなので、2列目以降はそれほど前面展望には期待できません。

 

特にこだわりが無ければ普通車がきちんとしているので、そちらをオススメします。
 

景色

日本三大車窓の1つ、姨捨。

長野行の場合は進行方向右側に見えてきます。

景色が開けてくるので自ずと目が行くかと思いますが、車掌が案内することが多いです。

 

383系の後継が製造されることが示唆されています。

リニア中央新幹線の開業に伴って、廃止が検討されていたようですが、開業が遅れる見込みとなっているため、HC85系を電車にしたような車両が登場するかと思われます。