新幹線グリーン車のドリンクサービス | 仙台はやての乗り鉄旅行ブログ

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 思い出

今や少しだけ豪華な座席を提供するのみとなったグリーン車。

普通車よりも少し広い個人空間は確保されているものの寂しくなりました。

東北新幹線ではつい最近までドリンクサービスを行っていたので、記憶を元に『あの頃は良かった』を話したいと思います。

 

 2000年頃のグリーン車

生まれて初めて新幹線グリーン車に乗ったのは2001年夏、JR東日本の企画乗車券『三連休きっぷ』で初めてグリーン車用が登場した時でした。

車両は200系H編成で、ソワニエはもう乗務していなかった時でしたが、紙パック飲料(180ml)を配っていました。

ラインナップは緑茶、ウーロン茶、微糖コーヒーの冷たいドリンク3種類で、ホットはありませんでした。

種類こそ少なかったものの、東北・上越・長野新幹線の車内販売を行っている列車であれば種別は関係なく配っていました。

 

当時は乗り放題切符だったので、たくさん新幹線に乗りまくると未開封の飲料がどんどん溜まっていくという贅沢な現象が起こっていました。

 

 はやて登場後のグリーン車

このサービスが大きく変わったのが2002年12月、東北新幹線が八戸まで延伸開業した時です。

ドリンクサービスは東北新幹線『はやて』『こまち』のみとなり、他の新幹線ではサービスが行われなくなりました。

一方で、そのサービスは専任の「グリーンアテンダント」が行うようになり、アイスコーヒー、ウーロン茶、アップルジュース、ミネラルウォーターといった冷たい物だけではなく、ホットコーヒー、紅茶(ミルク・レモン)、緑茶と温かい飲み物も提供されるようになり、クオリティが上がりました。

 

また、パックではなく紙コップでの提供となり、車内販売のコップとは違う専用品で提供されていました。

ホットにも対応して取っ手がついていました。

 

一応、おかわり自由でしたが、あまり積極的に勧めてくる様子は見られませんでした。

 

専用のカートでグリーン車を一巡し、車内販売からホットコーヒーを購入した場合でも「グリーン車のお客様のサービスとなりますので…」とお金を徴収しないシステムになっていたので、とても気が利くなと感心しました。

 

『こまち』も同様のサービスを行っていましたが、飲み物だけではなくスリッパも配っていました。

ビジネスホテルにある使い捨てスリッパを不織布の入れ物に入っただけの簡易的なものでしたが、より長時間運行し、座席サイズもやや小さい『こまち』の格差を少しでもカバーするサービスだったのだと思います。

 

 はやぶさ登場後のグリーン

2011年春頃、東北新幹線『はやぶさ』が運行されるようになってからはコップの変更が行なわれましたが、サービスそのものに変更はありませんでした。

全車指定『はやぶさ・はやて・こまち』でサービスが行なわれ、盛岡や仙台発着の列車であってもサービスがありました。

なお、このコップはスーパービュー踊り子のグリーン車でも使われていました。

 

 そしてサービス終了

ワンランク上の特別サービスとして行なわれていたドリンクサービスですが、残念ながら2015年3月末にて終了しています。

現在は上級のグランクラス、しかも長距離を運行する列車のみにてドリンクサービスが続いている状況です。

 

合理化が進んでいるため、ドリンクサービスが復活するとは全く思ってもいませんが、あれだけ『おもてなしの心』というのが取り沙汰されているのに上級席に座っても乗務員の誰一人に話しかけられないってのも何だか味気ないなと今でも思っています。

 

東海道・山陽新幹線ではおしぼりサービスが細々と残っていますが、せめてこれくらいは無くならないといいなと思いました。