我只是在慢慢旅行♪ -4ページ目

我只是在慢慢旅行♪

2019年03月,ようやく実現した長期滞在台湾旅行の記録です。

いよいよ明日台湾に渡る。

...と言っても既に日付は変わっているので,「今日」しかも数時間後には家を出る。

 

今回は,空港までカミさんにクルマで送ってもらう。

 

荷物は全てクルマに積み込んだしお風呂にも入ったので,少しでも眠っておきたいんだけど,んーあと2時間か...このまま起きておいて明日の行動のシミュレーションでもしておこうかwww

 

レガシーキャリアの場合は,車いすは機体横で機内専用のモノに乗り換えられるし,預けた後も特に国内線だとブン投げられるようなこともないので,そんなに神経質になることはない。

今回利用するのはバニラエア。

レガシーキャリアと違って,自分の車いすはチェックイン時に預けて,搭乗口までは航空会社が準備したモノに乗り換えて行かなければならない。

通常の預け荷物と同様に放り投げられたりするかもしれないので,大切な車いすはなるべく丁寧に梱包したい。

 

車いすは,臓モツ(アタッチメント類)は取り外してほぼスッピンの状態にして,タイヤのエアを少し抜いてから段ボールでくるんでラップでグルグル巻きにした。

 

車いす以外の預ける荷物は段ボール箱で大小2つ。投げられてもバラけないように厳重に保護する。

 

機内には,デジタルガジェット類,ウクレレ等投げて欲しくないモノを持ち込む。

 

フライトは0850だから,そんなに早く空港に到着する必要はないのだが,カミさんが都市高速に慣れていないので,交通量の少ないうちに移動を済ませておくことにする。

 

桃園空港に着いて入国審査を通過したら,まずカートを1つ確保して,ターンテーブルで自分の車いすと段ボール箱2つを見つけてそれらをカートに載っける。

空港備え付けの車いすに座ったまま荷物満載のカートを押すのはなかなか難しいが,

「你好~環島(ファンダオ)しに来たよ~(こんなのに絡んでたら面倒クサいよ~thruしてね~♪)」

と満面の笑みで手荷物検査場を通過(したい!)する。

ワケのわからん野営道具はともかく,おびただしい量の処方薬が見つかってイチャもんつけられると厄介なことになりかねない。

 

到着ロビーに出たら,最寄りのベンチの一画を一時占拠してまず車いすのセッティングと荷物のパッキングをする。

車いすのタイヤにエアを規定値まで充填し,車いすにパック類や各種アタッチメント類を取り付けて,カバンに荷物を詰めなおして「ラウンド仕様」に戻す。

 

手持ちの現金の両替,SIMカードの購入,段ボール箱の処分(コンビニのスタッフにお願いして処分してもらう。ついでにここで交通系プリペイドカードを買ってチャージしておく)を済ませたらMRTで台北市内へ向かう。

 

↑これで数時間かかるだろうけど,ドミトリのチェックインが1500からだからちょうどイイ。

チェックインしたら,再び荷物をバラして身軽になって「街ブラ仕様」にする。

 

天気予報によると,台北市は今日から来週月曜日まではシッカリ雨が降るんだって...

 

行動中は,

上はTシャツ,

下はショートパンツ,

腕にアームカバー,脛(すね)にゲイター,

足はショートソックスにストラップサンダル,

下着はボクサーブリーフ,頭には中折れハット

...といういでたちが基本だ。

 

これら衣類については,速乾性を第一と考え全て綿0%とし,ショートソックスはペーパーファイバー100%,他の衣類は全て化繊100%とした。

タオル類も吸水性,速乾性を重視し,防臭,抗菌の化繊100%のモノをチョイスした。

全てにおいて耐久性も重視し,手洗いでの洗濯,軽い絞りでの脱水を繰り返しても傷みにくいモノを選び,1年前の春に全て買い揃えて性能を繰り返し検証した。

 

◆Tシャツ(デザイン違いで6着)

The North Faceで統一

NT31893

 

NT31894

 

NT31895

NT81880

NT31897

NT31801X

「オレこれでも昔は山屋だったんだぜ!」とどうしてもアピールしたかった,というワケではないのだが,TNFの生地の抜群の速乾性は四半世紀前からよく知っているので,選定に全く迷いはなかった。

自分は汗染み,塩付きが他のヒトの3倍くらい激しいので,地味になってしまうが全て白地にした(ラウンド中に黄ばんできたらイヤだなw)。

 

◆ショートパンツ(黒1,灰1,濃紺1)

The North Face スワローテイルベントハーフパンツ NB41877

極薄超軽量でありながら肌に貼り付きにくい加工が非常に心地よい。携帯性も申し分ない。

 

◆ショートソックス(黒2,濃紺1)

C3fit(シースリーフィット) ペーパーファイバー5フィンガーソックス 3F66305

優れた通気性,速乾性はもちろん,装着時のドライ感は他にはない大きな特徴だ。

それにこのザラッとした素材は「垢(あか)すり」の代用としても十分使えるものであった。

 

◆アームカバー(黒1,白2)

C3fit インスピレーション アームカバー

https://www.goldwin.co.jp/c3fit/ec/pro/disp/O/3F06360

腕の疲労軽減はもちろん,日焼け防止にも役立つ。それに汗を素早く散逸させる効果があり,炎天下でもわずかな空気の移動に接するだけで驚くほどのヒンヤリ感があり非常に快適だ。

...が,もう既に黄ばみ始めているような?www

 

◆ゲイター(黒1,灰2)

C3fit インスピレーション ゲイター

https://www.goldwin.co.jp/c3fit/ec/pro/disp/O/3F06340

歩かないのに何故ゲイターが要るのか?

何時間も車いすに座ったままでいると,ヒザ下に血液やリンパ液が溜まって恐ろしいくらいに浮腫む。

血液が滞留して常に浮腫んだ状態でいると血栓ができやすくなり,この血栓が移動して脳内に詰まると大変なことになるのだ。

コレを装着することによって,浮腫みは勿論ダルさや痛みもほぼ解消できる。

アームカバーと同様にヒンヤリ感があるのもvery goodだ。

 

◆ボクサーブリーフ(黒3)

モンベル ジオライン シェイプ トランクス Men's

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1107621

今回ウエア類で一番選定に悩んだのがブリーフだった。

軽量,通気性,速乾性,携帯性に偏重し過ぎるとどんどん生地が薄くなってどうしても耐久性が犠牲になってしまい,手洗いで数回洗濯するだけでカンタンに伝線してしまう。

若干生地が厚いが耐久性とのバランスを考慮してコレにした。

 

◆フリースジャケット

The North Face マウンテンバーサマイクロジャケット NL21404

薄手のフリースは朝晩の少し肌寒い時に重宝する。

冬モノよりもかさばらないのも良い。

 

◆ロングパンツ

The North Face ロールパックジャーニーズパンツ NB31861

コレも朝晩の保温着として。

圧縮すると非常にコンパクトになり携帯性に優れる。

 

◆7分袖シャツ

ラウンド中は度々コンビニに立ち寄ることになるだろう。効きすぎた冷房で風邪をひかぬよう,いつでもサッと取り出して羽織れるようにしておきたい。

古着屋さんで探して見つけた7分袖シャツ。これも速乾性を考慮して麻100%だ。

特にこだわりはなかったがたまたまMen's BIGI。

 

◆レインウエア(アッパー)

The North Face ノベルティベンチャージャケット NP61515

基本的に,クルマでいうところの間欠ワイパーでは間に合わないようなレベルの雨ならば行動しない...ってか行動できない。

雨が降ると,ハンドリム(車いすを漕ぐためにタイヤのスグ横に取り付けられている輪っか)が濡れて滑りまくって漕ごうにも漕げないのだ。

がんばって漕げたとしても今度は滑って左右均等にタイヤの回転を止められない(ブレーキが効かない)ので非常に危険だ。

 

とは言え,行動中に突然雨に見舞われて雨宿りできそうなところまで何とかして辿り着かなければならない場面もあるだろう。それに,間欠ワイパーで間に合いそうなレベルの雨であれば,チョコっと行動するようなこともあるかもしれない。

そういうことを想定して雨具を選定した。

 

車いすを漕ぐと想像以上にものすごく汗をかく。

いくら高価なゴアテックスであっても蒸れまくるし,普通のゴアテックスで3層ともなれば重いし,軽いモノはさらに高価なので,ゴアほど高機能ではないが軽量で内側に肌触りがよい加工が施されている↑この防水シェルを選んだ。

 

◆レインウエア(ボトム)

モンベル パラレイン レッグカバー

https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1128584

自作しようとして既に図面も起こしていたのだが,家に送られてきたモンベルのカタログをなんとなく眺めていてコイツを見つけた。

機能としては申し分ない。色は地味だがよく考えられた製品だ。

 

◆フェイスカバー

レインウエアを着て頭にフードを被せたときに実に不快なのが頬~耳あたりの貼りつきベタつき。この問題をスマートに解決できたのが↓コレ。勿論この製品の本来の目的である日焼け防止にも十分役に立つだろう。

 

◆グローブ

車いすを漕ぐための,てのひらの側にゴムがコートされた手袋。

通常愛用しているダイソーのポリウレタン(PU)ゴムのグローブは自分にとっては定番中の定番のアイテムなのだが,耐久性がイマイチであった。

普段日本にいる限りは,安いモノだしダメになればバンバン交換すればよいのだが,今回の旅ではバンバン交換できるほど大量に持って行くワケにはいかない。

これも約1年かけていろんな銘柄のモノを試して,機能に大きな問題がなく最もコストバランスに優れたモノを選びだした。

 

グローブは,目的に応じて最低でも2種類(天然ゴムコーティングとPUゴムコーティング)のモノを使い分けなければならない。

 

天然ゴムコーティングは強力なグリップがウリだ。コイツなしでの激坂登坂は考えられない。

ただしグリップが強力であるが故のマイナス点もある。

滑らかな制動(ブレーキ)ができないのだ。

回転しているホイールを止めるには,グローブでハンドリムを押さえつけたり握ったりして摩擦係数を0から徐々に高めて「スーッ」と停止させるのだが,天然ゴムでは「キュッキュッ」とくっつき過ぎて「スーッ」といかないのだ。

それに,水濡れにめっぽう弱い。

天然ゴムコーティングは,ドライな環境では絶大なグリップ力を誇る一方で,水に濡れると一転して摩擦係数はほぼ0になる。ツルツル滑りまくって素手の方がマシなくらいだ。

 

PUゴムコーティングは,↑天然ゴムコーティングが必要な「ドライ環境での激坂登坂」以外のあらゆる場面において有効だ。

天然ゴムコーティングほどの強力なグリップはないものの,平地や緩やかな登り勾配においては非常に扱いやすいく,良好なトルクを得られる。

水濡れについても相性がよく,静止摩擦限界は天然ゴムコーティングより断然高い。

もちろん水に濡れて滑る分ハンドリムを握りこまなければならないが,それなりのグリップ力は得られる。

 

コメリ ワンダーグリップ天然ゴム背抜き手袋 L

https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=1446468&dispNo=001035002

強力なグリップが必要な激坂登坂用の天然ゴムコーティングのグローブは2双もあればよいと判断した。

 

ハネウェル PUファースト・ブラック  2132251IP-09

https://www.monotaro.com/p/4907/1566/?displayId=5

通常の平地走行用のPUゴムコーティングのグローブは1双で200kmは十分モツことがわかった。1000kmだから5双。

コーティングが剥がれて行動用として使えなくなっても,テント設営撤収など一般作業用として十分使える。

 

セリア ストレッチインナーグローブ STG-207

天然ゴムコーティンググローブであれPUゴムコーティンググローブであれ,ハンドリムを握り込めばグローブと手のひらの間に大きなズレが生じ,手のひらにマメが生じる。

マメはやがて水疱となり,この時点で痛くて手のひらでモノに触れることさえままならなくなる。

水疱が破れるのは時間の問題で,そうなったらもはや車いすを漕ぐどころのハナシではなくなってしまう。

ところが,ゴムコーティングのグローブの中にこのインナーグローブをはめておくと,ズレはグローブ同士の間で起こるので,手のひらに影響が及びにくいのだ。

 

特に自分は手のひらにたくさん汗をかく体質なので蒸れて大変なのだが,マメ防止には代えられない。

メンドーだがマメ(!)に洗ってニオわないようにしよう。3双持って行けば十分だろう。

 

◆リストバンド

今回の旅だけではなく,日常においても長袖の服を着ているときには必ずリストバンドはつけている。

そうしないと,車いすを漕ぐ度に袖がタイヤや泥除けと擦れて袖がスグにボロボロになって,超カッコ悪いのだ。

今回は行動中はずっと半袖Tシャツだが,アームカバーをつけているので,やはりリストバンドは必要だ。

コイツ自体の消耗も意外と早いので3組持って行く。ダイソーで調達。

 

◆帽子

チャリダーだといかにもソレっぽい火炎のようなヘルメットやキャップを被るのだろうけれど,自分は今回の旅は,あくまでも「ノンビリお散歩」の延長だから,チャリダーのような「がんばってまっせ感」は極力出したくない。

日焼け防止ならつばの広いハットを選ぶべきだが,つばの広いテンガロンハットかぶって散歩は...フツーしねぇわな。

なるべくオッサン臭くないデザインで,折りたたんでバッグに突っ込める安い中折れハットが,まあ無難なのではなかろうか?

 

◆ストラップサンダル

The North Face Ultra Tidal II

歩かないんだからクツは要らない。蒸れるし。雨で濡れてグジュグジュになるのもイヤなので,サンダルがイイんかな?と思っていたが,シンプルなデザインで値段が安いストラップサンダルって,探してみると意外と見つからないものだ(crocsだけは死んでも履きたくないしw)。

ちょうど型落ちのモノがとても安くなっていたのを見つけて↑コレを購入。

 

野営が連続する歩き旅において,テントは最も重要なアイテムと言ってよい。

 

今回の旅は,行程のおよそ6割がヒトやクルマが往来するいわゆる「人里」で,8割がアスファルト舗装された道だから,遭難するようなことは...たぶんない(一部非常に険しい区間があるのだが...)。

ただし,道中常にトイレに不自由し,満足にお風呂にも入れないまま,車いすで毎日数10km自走しなければならない。時にはテントも張れないような激しい雨や風に見舞われて車いすに座ったまま物陰で一晩ビバークしなければならないこともあるだろう。

こういうストレスだらけのおよそ2か月前後の行程だ。テントは完全に安心して休息できる「住み家」でなくてはならない。

 

夏であれ雪が降る冬であれ自分で背負って歩くのだから,まず軽量であることが一番の条件であることは間違いないのだが,テントは季節や旅のスタイルに応じて最適なモノを選ばなければならない。

 

もし自分が立ってヒョコヒョコ歩き回ることができたなら,市場にあふれている一般的なダブルウォールの自立型テントの中から好きなモノを選ぶことができた(ってか野営なんかせずにフツーに安宿に泊まるしw)。

ところが自分のように「車いすに座って」もしくは「ペタッと地べたに座って」でしか設営や撤収ができない場合,特に雨や風の時もしくはとても狭い場所において,自分ひとりでは普通のダブルウォールの自立型テントの設営撤収はほぼ不可能な作業なのだ(←晴天で無風でフットプリント×2の広さがあれば可)。

詳細の説明は割愛するが,ダブルウォールでありながらポールが一番外側にある...すなわち「ポールの内側にアウター(フライシート)がぶら下がっていて,アウターの内側にインナーがぶら下がっている」というタイプのものでないと,自分ひとりで設営撤収はできない。

 

↑こういう,ポールが一番外側にあるダブルウォールの自立型テントは世界中を探してもそれほど多くは存在しない。

あっても,4シーズン対応の重厚でとんでもなく高価なモノであったり,自分にとっては馴染みのない新興のブランドでミョーに安価でよくわからんモノだったのだが,ふとあるブランドを思い出した。

 

Jack Wolfskin

TVCM Autumn/Winter 2017

 

欧州を代表するドイツの登山アウトドアギアのブランドで,日本でも1990年代の頃にデイパックを中心とした商品が多く流通したことがあった。

その頃,自分は日本や北米ブランドのモノにはないこのブランドの独特のテイストが大好きで,日本では販売されていなかった山岳縦走用の大容量ザックをはじめテントやウエアなどたくさんのアイテムを欧州から輸入して愛用していた。

現在では,一応日本にも販売代理店はあるものの,北米や国内ブランドに席巻された日本市場に熱心に展開していく意気込みは全くないようで,日本国内のショップでこのブランドのアイテムを見かけることはほとんどない。

 

そういえば当時同社が(たぶん一人用か二人用ではあったが)このタイプのテントをリリースしていたことを思い出して,早速Webサイトを覗いてみると,数々の改良を重ねて進化を遂げた「Exolight II,III」を見つけた。

↑はExolightII VoyageAvecNousより借用

 

Exolight III

Exolightシリーズ開発動画

 

当然のことながら日本では販売されていないので欧州から輸入した。

そもそもが高価なモデルではあったのだが,関税,通関手数料,消費税等を含めるとさらに費用がかさんだ。

 

通常,二足歩行での単独行であれば二人用のモノをチョイスすることが多い。

一人用は軽いし十分横になれるにはなれるのだが荷物を置くスペースがほとんどない。

三人用は広くて快適であることは間違いないのだが重くてかさばる。それに自然界では平坦で水平な場所というのが意外と少なく,設営できる場所が限られてくる。

単独行では一人用や三人用テントが第一の選択になることはあまりない。やはり重量と快適性のバランスがとれている二人用がベストチョイスだろう。

 

自分の場合,二人用では「車いすもテント内に収容したい」という事情を満たすことができないので,三人用のIIIを選んだ。

短辺方向が1600mm(と1450mm)もあれば車いすを収容しても余裕を持って横になれるし,荷物の置き場も居住スペースも十分確保できる。

IIよりも若干重量とかさが増えるとは言え,この広さでポールやペグ,ガイロープ,グランドシート(フットプリント)を含めても3人用で2.8kgだから十分軽量だ。

出入口が長辺側にあるため,ファスナーが垂直(手前側)に近い角度で立ち上がっているので,外からは車いすに座ったままファスナーを開けやすい。

開口部が横に広いので,先にカラダだけゴロンとテントの中に転がり込んでから,あとから車いすをテントの中に引きずりこみやすい。

 

これも1年前の2018年春に購入して,春夏秋冬雨風炎天下様々な天候の下で合計10数泊して検証を重ねた。

実際に使ってみて,強風に対しては山岳用のテントには敵わないものの,山の稜線上や台風襲来時にたてない限りかなりの強風にも十分耐えられたし,防水性能も良好であることは実証できた。

車いすに座って設営,地べたに座って撤収。いずれも最低限のスペースで一人でカンタンにこなせたことで,今回の旅の成功をより一層確実なモノとして感じることができた。

 

なお,ペグはジュラルミン製Y型に,ガイロープの自在金具はアルミ製に,それぞれ社外品に交換した。

◆ペグ

 

◆自在金具

 

ガイロープは,通常はフライシートから外しておいて,必要なときは小さなカラビナフックでカンタンにフライシートに引っかけられるようにした。

◆ナイトアイズ キーリングスチール(ステンレス)

 

行動中は,車いすのXフレームの下部にぶら下げて(パラコードで引き上げて)収納する。

 

201805鹿児島県枕崎市にて

テントと同様に,カバン類(パック,バッグ)は今回の旅において最も重要なアイテムの一つである。

 

通常カバンってのは,二足歩行するヒトが手で持ったり腕に引っ掛けて下げたり背中に背負って使うように設計されている。

膝やフロントキャリーに載っけられる大きさであればともかく,今回の旅で必要になるようなひと抱えほどもあるカバンの場合,店頭に並んでいるカバンを買ってきてもそのままの状態では使えない。

 

カバンそのものの選定だけでなく,その追加工や追加部品の製作,車いす側の追加工や追加部品の製作などの課題は全てキチンと解決されていなければならず,最後の最後まで知恵を絞り試行錯誤を繰り返し,改善を重ねた。

 

2018年春,車いすのシートバックに背負わせるパックを物色していた折に,ある百貨店内に出店しているメッセンジャーバッグのショップにふらりと立ち寄った。

元々このブランドにはあまり良いイメージを持っていなかったので全くその気はなかったのだが,スタッフのSさんが,私のどーでもイイ長ばなしに付き合ってくれたので,ダメ元で今回の旅の計画を話して相談したところ,探し求めていた全てのラゲージ類が全てこのショップで見つかったのであった!

https://www.jrhakatacity.com/shop/manhattanportage/

 

◆Manhattan Portage Gramercy Backpack MP1218

https://www.manhattanportage.co.jp/product/321125.html?cc=1

車いすの後方,押手ハンドル部に引っかける。

とてもシンプルなデザインでムダな装飾は一切ない。壊れやすそうな箇所もない。故に非常に軽量。

W280×H420×D160というサイズは,車いすのシートバックに背負わせるのにピッタリで,重量感を感じさせない非常にスマートなシルエットで,コレこそが自分が求めていたバックパックそのものであった。

このMP1218は,それまでさんざん悩みまくっていた「パックを車いすのハンドル部に引っかけるための機構」について,驚くほどシンプルで確実な方法で実現できそうな下地を既に備えており,あと縫製部品をいくつか自作して追加するだけで要件を完全に満たせるものであった。

 

50mm幅面ファスナー(♂)と38mm幅ポリプロピレンテープと38mmバックル(♂)でパック側の引っかけ部品を,38mm幅ポリプロピレンテープとホックと38mmバックル(♀)で車いす側の引っかけ部品を製作した。背負うためのハーネス類は切断した。

https://www.monotaro.com/p/5826/2925/

 

カビを防止するために底面の四隅に通気孔をあけ,2mm厚の塩ビ板を切って底板を自作した。

 

◆Manhattan Portage Urban Messenger Bag MP1607 ※廃版

https://www.manhattanportage.co.jp/product/321342.html

(採用したMP1607は↑リンク先のMP1606より一回り大型。前面のファスナー付きポケットは左右分割。)

 

車いすの前方,フロントキャリーにのっける。

このモデルも,機能,容量(W550×H300×D200)共に要件を完全に満たすものであった。

コレを店頭で発見したときは,カタログラインナップから消えた直後で,アウトレット行きになる寸前の「ラスいち」をギリギリでSさんに確保してもらった。

バックルを外すとブラリんと垂れ下がるのでのでホックを取り付けた。

バックルには,ソーラーパネルを取り付けるためのトグル(ダッフル)ボタンを取り付けた。

MP1218と同様に,塩ビ板で底板を自作して,底面に通気孔をあけ,ショルダーハーネスは切断した。

 

◆Manhattan Portage Hudson Bag MP1402

https://www.manhattanportage.co.jp/product/321169.html?cc=1

自作のブラケットを介して車いすの前方左右(両膝の外側)に装着する。

背面のベルトループは切断し,自作のブラケットに装着するためのホックを取り付けた。

1.5mm厚のアルミ板を切ってブラケットを自作し,ホックを取り付けた。

デジカメ,自撮り棒取り付けブラケット,使用頻度が高い小物と4つのラゲージ類のレインカバーを収納する。

https://www.monotaro.com/p/3576/7051/?displayId=5

ブラケットと車いすとの取り付けにはミノウラのボトルケージホルダを利用する。

http://www.minoura.jp/japan/cage-j/bh95x-j.html

 

◆Manhattan Portage CORDURA® Lite Collection Drawstring Bag

https://www.manhattanportage.co.jp/product/321849.html?cc=1

ウクレレ,ハンガー,物干しロープ,洗濯ばさみ,携帯バケツ,入浴パンツ,入浴キャップ等を収納し,車いすの後方に吊り下げる。

コイツにマグカップと「どうぞお先に」の看板を引っ掛ける。

車いすのハーネスに装着しやすいようにドローストリングを交換し,小型のサイドリリースバックルを取り付けた。

https://nifcobuckle.com/buckle/strap/khb1

 

◆レインカバー

↓このサイトで,Mサイズを2つ,Sサイズを1つ購入。

MP1218にMとSを1つずつ,MP1607にMを1つ被せる。

 

MP1402用のレインカバーは既製のモノで探し出せなかったので,

https://www.aliexpress.com/item/Waterproof-fabric/32756284912.html?spm=a2g0s.9042311.0.0.18eb4c4dvz4FNB

↑蟻特急にて防水生地を購入し,カミさんに作ってもらった。

 

◆FUS Front Under Seat Mesh Bag

無印良品 パラグライダークロスたためる仕分けケース・S(改造)

 

https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4550002125486?rec=buySameTime5

↑天井面に面ファスナー(♂)を縫い付け,車いす座面の下部(膝裏あたり)に貼り付けて装着する。

底面に園芸用の樹脂製メッシュを縫い付けて形状をシャキッとさせ,中間部にも樹脂製メッシュを縫い付けて上下2層構造にした。

石けん箱,コンディショナー,洗髪ブラシ,整髪油,歯みがきセット,水スプレー,ウエス,透明シート等濡れモノを効率よく収納できるようにした。

 

◆UN Under Net(自作)

車いすの後方,MP1218の下方,地面から50mmのところに装着するネット。

CB(ガス)缶,尿瓶,ウォーターキャリー,ウエス,グローブ等を収納する。

伸縮性のあるネット生地は近所の手芸用品屋さんで購入した。

型紙おこし,生地裁断,直線部縫製,ハトメ打ちは自分が担当し,斜め部縫製,補強はカミさんに助けてもらった。

いまさらわざわざ言うまでもないが,カラダの次に絶対に必要なアイテムがコレだ。

 

◆車いす

松永製作所 S-MAX(Flat Flame)ベースのオーダーメイド機(2号機)

http://www.mp-wheelchairs.jp/joho/s-max_flat_frame/index.html

 

当初は,良くも悪くもアラが出尽くして自分のカラダにすっかり馴染んだ1号機(2012年08月松永製作所製)で行こうと考えていたのだが,2018年08月に更新した2号機の出来が思いの外良かったのでコレで行くことにした。

 

1号機に比べて,2号機は,使い勝手,剛性ともに大きく進化を遂げていた。

これはひとえに営業部のH氏をはじめ松永製作所のスタッフの皆さんの日々のたゆまぬ努力の成果だ。

また販売代理店の峰製作所のM氏にも自分の面倒クサいオーダーに辛抱強く付き合ってもらい,さらに完成度の高い1台になった。

この2号機のおかげで,今回の旅の安全性,快適性は,さらに確実なものとなった。

 

今回更新した2号機では,1号機と比べて

座幅で20mm(380mm→360mm)

メインフレーム幅で40mm(440mm→400mm)

ハンドリム幅で40mm(625mm→585mm)

のコンパクト化を果たした。

 

座幅を20mm,メインフレーム幅を40mm小さくしたことで,まさにオシリの座りが良くなり上体のムダなブレが激減した。

ハンドリム幅が40mm(左右でおよそ20mmずつ)小さくなったことで,ハンドリムを腕で漕ぐ際に,腕をカラダに近い側へより垂直に近い角度で(真下に)腕を下ろせるので,漕ぐ力の伝達効率が飛躍的に高くなった。

さらに,ハンドリム幅が585mmになったことで一人乗り用エスカレータ(ステップ幅600mm)も利用できるようになり,街歩きの自由度が大きく向上した♪

 

◆ホイール

松永製作所の純正オプション。炭素繊維製。

高い段差からガツン!と繰り返し降りる(落ちる)ような衝撃を与えたりするとマズいが,わざとそんな乱暴な使い方をしない限り数年は十分もつ。

他のスポーツタイプのホイールに比べて厚みが小さい(車軸の幅が小さい)ので,左右のハンドリム幅も小さくできる。

3本スポークで表面が滑らかなので手入れ(掃除)しやすく,テントやマット等を収納するシートの下の空間へ横方向から手を入れられる。

 

◆タイヤ

Panaracer Neutron spec. Active 25-540

http://www.kurumaisu-pro.com/shopdetail/000000000007/

使い慣れたこのタイヤを迷わずチョイスした。

数少ない日本製タイヤのひとつで,トレッドパターン,重量,耐久性,価格のバランスが最も優れている。

ローテーションなしで1,000km以上モツことは実証済みだが,状況によっては道中で500km前後走行した時点でローテーションするつもりだ。

 

◆チューブ

SCHWALBE AV9A

https://www.schwalbe.com/en/schlaeuche.html

残念ながら日本製のチューブが存在しないので,この数年間愛用している「シュワルベ」の軽量で高圧に対応したチューブ(インドネシアorベトナム製)を選択した。 通常1本¥1,000前後で購入できる。

 

◆ホイール70mm前出し

車軸をカラダの軸よりも70mm前方に出している。

こうすることによって,ハンドリムの漕ぎ代(しろ)をより多く確保できるので漕ぐ力の伝達効率が高くなり機動性が格段に向上する。

また,キャスター上げ(ウイリー)もカンタンにできるようになるのも好都合なのだが,ただし,静止した状態でも圧倒的にrear heavyなので,後方への転倒(立ちゴケ)には十分注意しなければならない。

 

◆キャスターフォーク

FrogLegs

https://froglegsinc.com/collections/forks/products/phase-one

松永製作所の純正オプション品。

米国FrogLegs社製のショックアブソーバー付きのキャスターフォーク。

「ガツン!」という大きなショックを,角のとれた衝撃に変換してくれる。

 

◆キャスターホイール

https://froglegsinc.com/collections/wheels/products/epic-aluminum-wheel-3-x-1-4?variant=38192645389

キャスターフォークと同じFrogLegs社製のワイド(35mm)幅でソフトゴムのアルミ製4インチキャスターホイール。

舗装面の細かい凹凸を吸収してくれるので,騒音や振動によるストレスを減らしてくれる。

ホイールがアルミ製なのでベアリングが傾かずに確実に圧入できる。

 

◆シートクッション

アイリスオーヤマ エアリーシートクッション CARS-4040

https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=K536904F

シートクッションは2枚重ねて100mm厚にして使用する。

 

◆シートクッションカバー

日本ジェル ピタ・シートクッション70用通気性クッションカバー PT0031A

https://waku2chokkan.com/i/cus24-Pita70CoverPT0031

 

長時間座り続けても全く蒸れずオシリも痛くならない。しかもお求めやすい価格!

自分で座位を保持できる全ての車いすユーザーにおススメできる,最強の組み合わせだ。

 

◆デラックスバックサポートクッション

松永製作所の純正オプション品。

ファスナーポケットに自分の背中の形状に合わせてスポンジを詰め込むことができる。

 

◆フロントキャリー

松永製作所の純正オプション品。

フォークリフトの爪のようにして荷物を載っける。

今回の旅だけでなく日頃から使いまくっている必須アイテムだ。

 

◆泥除け

松永製作所の純正オプション品。

付属のブラケットは使用せずに,樹脂製サイドガードに直接取り付ける。

樹脂製サイドガードには,ソーラーパネルのトグルボタンを通すためのΦ10mm孔をあけた。

 

◆ライトホルダー

ミノウラ

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B000O3APNU/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o06__o00_s00?ie=UTF8&psc=1

車いすにいろんなアイテムを取り付けるための一番の土台になるベース。

コイツにさらに↓ブラケットを取り付ける。

もう廃版になって随分経つが,他に代わりになるモノが見当たらない。是非復刻して欲しい一品である。

 

◆ライトブラケット

おおよそ¥500前後でいろんなところで売られているが,どれも大差はない...っていうか同一の金型がたくさん存在するのだろう,どれも全く同じ品物だ。

↑ミノウラのライトホルダーに取り付けて,コイツに後写鏡やLED前照灯ホルダー,前白色点滅灯,サイクルコンピューター等を取り付ける。

 

◆後写鏡

https://www.tanax.co.jp/bicycle/product.php?goods_id=5000

以前都市部に住んでいた時には,暴走自転車にヒヤリとさせられることが多く,コイツはなくてはならないアイテムだった。

今はのどかなところに住んでいるのでコイツが必要な場面は少なくなったが,おそらく今回の旅ではコイツに助けられる場面は多いハズだ。

 

◆LED前照灯ホルダー

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0065E6XZ6/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02__o00_s00?ie=UTF8&psc=1

数年前に3つも入手していた(当時は1個¥150だった)モノだがようやく日の目を見る時が来た。

コイツほど単純な機構で灯体をガッチリと保持するホルダーは他にはない。

水平回転方向の可動部のラッチは遊びが若干大きいので少し固めに細工をした。

 

◆LED前照灯

GENTOS MG-743D

http://www.gentos.jp/products/MG-743D/

単4電池を3本使用することで全長を短く抑えコンパクトにまとまっていて,そのわりには十分な光量を確保している。

Ni-MH充電池も使用できて耐塵耐水(IP66)。SWの入切,フォーカスの調節,電池の交換,いずれもカンタン操作。

自分にとってはコイツがベストチョイスだった。

 

◆サイクルコンピュータ

CATEYE CC-AT200W
↓コレはホイールの回転検出センサー部

https://www.cateye.com/jp/products/computers/CC-AT200W/

ケイデンス対応,GPS搭載など高機能化と高価格化が著しいサイコンだが,コイツは,予め入力しておいたタイヤ周長と単位時間あたりのホイール回転数から走行速度,走行距離を割り出して表示するという基本的な機能に,あとは時刻,気温...と非常にシンプルなのでそんなにバカ高くない(¥6,980で購入)。

本体,センサーとも電池はCR2320で数ヶ月はもつ,ということらしいが,今回は1日に数時間漕ぐ日が連続するので,ラウンド中に1~2回は電池を換えることになるだろう。

 

◆前方白色点滅灯

元々中国から輸入したモノがいくつか手元にあったのだが,どれもレンズ部が白濁して本体のゴムがベトベトしてきて1年くらい経つと使えなくなっていた。

最近ダイソーで同一のモノが売られるようになってきたのでおおよそ1年毎に買い換えている。

電池はCR2320。

 

◆カップホルダ

セリア(100均) のベビーカー用カップホルダを切断,穴あけ等追加工した。

コレがないとドトールでコーヒーを買っても車いすが漕げない。

 

◆ストラップ,ロープ類

車いすに取り付けているストラップ,ロープ類は全て自作した。

パラコードや自在金具はネット通販で,ポリプロピレン製テープ(25,38,50mm幅),バックル,ホック,カシメ,ハトメ等は足繁く手芸用品店に通って買いこんで黙々と製作に励んだ。

 

 

◆後方赤色点滅灯

CATEYE SL-LD160-R

https://www.cateye.com/jp/products/safety_lights/SL-LD160-R/

最初はダイソーの類似品を試したが,振動と水濡れに滅法弱く使えなかった。

↑コイツは専用品だけあってパーフェクト。視認性も抜群に良い。

電池はCR2320。

 

◆パスポート,障害者手帳の写し

レンタカーを借りたりするときはパスポートの提示を求められたりもするが,今回の旅ではパスポートの提示を求められる場面はそんなに多くないハズだ。

だから,パスポート(とついでに障害者手帳)の写しを4部作っておくことにした。

パスポート原本は通常はお腹のセキュリティポーチにしまっておくか,台湾の旧友に預けておいて,通常は写しで間に合わせる。

写しは紙のままではスグにボロボロになるのでちゃんとラミネートしたものを4部準備した。

 

◆お金

クレジットカードのキャッシングでもイイのだが,総合的にもうチョイ安全で面倒クサくない方法はないのか?と考えて,当初は,台湾の旧友の銀行口座とキャッシュカードを借りてそこにお金を入れて~という作戦も考えていたのだが,「デビットカード」が一番スマートな方法だという結論に至り,2019年02月に急遽デビットカード(と銀行口座)を作った。

日本にいるカミさんに「そろそろお金入れて~」と連絡するか,自分でタブレットでオンラインで別銀行から振り込んで,必要な時にコンビニのATMで現地通貨を引き出す。

メシ屋やコインランドリーなどで必ず現金は必要なのでもちろん現金も持つが,コンビニではプリペイドカードが使えるのでココにもそれなりの金額をチャージしておく。

ってことは少なくともラウンド中はクレジットカードはほとんど使わずに済むので,セキュリティポーチかカバンの奥にしまっておける。

これで,紛失したり盗難に遭った時でも被害は抑えられる。

 

◆海外旅行保険

今回の旅は最長で77日(11週)と設定したので,手持ちのクレジットカードに付帯されている海外旅行保険は適用されない(31日までの旅行ならOK)。

なので,別途契約しなければならないのだが,通常,病気モチのヒトはこの種の保険を契約できない。

自分は,指定難病患者であり身体障害者(こんなヤツがダラダラ長旅なんかすんなって?www)なので,なかなか契約できる保険が見つからなかったのだが,なんとか相手にしてくれるところを見つけた。

 

傷害,疾病,死亡補償とかはまあ仕方がないのだが,車いすをはじめテントだのなんだのかんだの全部合わせるとそこそこイイ値段になる携行品がワンサカあるのでコイツらの補償で保険料がかさんでおよそ¥65,000。

たぶんフツーよりまあまあ抑えられたであろう航空料金や宿泊費で相殺かな?

 

◆装備品一覧(20190227版)

2018年09~10月の12回目入院からおよそ3ヶ月後,秋から冬への季節の変化を経て体調も安定し「たぶんしばらくの間は大崩れはないだろう」という感触を得た2019年01月09日に航空券を予約,購入した。

https://www.vanilla-air.com/jp/

往路は既に値が上がっていたが仕方ない。

 

03/06(wed)に渡台。

07(thu)~09(sat)は,平日の間に観光局,交通局等の公的機関を中心に情報収集し,台北都心部から郊外への数ケ所の接続部の偵察(←全て橋なので車いすが通行できるかどうかがアヤシイ)や,装備の最終的な確認をしつつ台湾の空気に馴染む。

そして,車いすを漕げないくらいの大雨でなければ03/10(sun)に台北を発ち,05/18(sat)までの10週(70日)をかけてラウンドする。

復路は一応05/21(tue)の便を取ってはいるが,変更もしくは破棄することは当然あり得る。

ただGWにかぶると運賃はメチャンコ高くなるから,便を早めるとしてもその辺は避けるつもりだ。

 

渡台後,ラウンドに出るまでの4日間はココをアジトとする。

2019年01月17日にExpediaで予約,購入した。

https://www.expedia.co.jp/Taipei-Hotels-Cavemen-Hostel-Taipei-Station-Branch.h16569378.Hotel-Information

 

さすが観光都市台北。バリアフリーの安宿がチョコチョコあるのだ!

 

4泊でJPY7,541(TWD2,140)→1泊あたりJPY1,885(TWD535)

 

都心のドミトリとしても十分安いが,さらに

◆駅チカ(台北駅前の大通りからわずか150m)

◆ちゃんとバリアフリー

◆エレベータ2基

という好条件も揃っていてこの値段は非常にお値打ちだ。

 

しかも最近のドミトリはキレイにリノベされていて清潔感にあふれている。ひと昔前のようなビンボーくささが全くなくて何ら後ろめたさを感じることがない。21世紀じゃの~

 

Expediaで予約した後,メッセンジャーで,下の段のベッドとロッカーをリクエストすると,ソッコーで「イイよ~ん♪待ってるよ~ん♪」と返事が来た。

 

滞在先が決まったので,ついでに入国カードもオンラインで提出しておいた。

https://oa1.immigration.gov.tw/nia_acard/acardAddAction.action

 

[準備 3/3]につづく...

2018年01月に今回の旅を決めて,ラゲージやテント,衣類については2018年春までに,その他たくさんの装備品についても夏までには一通り製作と購入を終え,その後出発直前までの数ヶ月以上の時間をかけて実用性と耐久性を検証し,改善を重ねてきた。

 

/////

装備品について↓別途カテゴリ別に2019年02月半ばから書き始めたんだけど,出発までに間に合わなかったので,ラウンド中に(なるべく)チョコチョコ更新していきますww

車いす

カバン

テント

衣類

◆炊事

◆生活

◆洗濯,洗面

◆電器

◆撮影

◆工具,補修部品

◆その他

/////

 

梅雨の雨,夏の猛暑,秋の12回目の入院,冬のインフルエンザの大流行など,なかなか外に出られないことも多かったが,なるべく積極的に外に出て漕いだ。

多くの距離を漕げば漕ぐほど,激坂を登れば登るほど,それは間違いなく自信になるからだ。

頑張って漕ぎ過ぎてカラダの具合が悪くなることも度々あった。しかしこれも自身の限界を正しく知る上で必要なことであった。

結局,2018年春から2019年02月末までに(偏りはあったものの)合計1,000km以上のトライアルを積み上げカラダを慣らした。

 

◆結局やれそうなのか?

例えば,自分がどれだけ気合いを入れたところで,チャリダーのように20~30km/hで巡行なんて物理的にできっこないし,病理的に12~13時間も漕ぎ続けられるワケがない。

計画の根拠となる自分の実力を正しく知るべく,この1年で合計1,000kmを越えるトライアルを積み上げてきた。

実は体力なんて,フツーにあるくらいで十分なのだ。

毎日家から駅まで歩いて通勤したり,家や職場で立ったり座ったりして仕事をこなしているヒトなら,体力そのものは十分ある。

ただ,何時間も自転車のサドルの上にオシリをのっけてペダルを漕ぎ続けたり歩き続ける,というような日常より少しだけタフな動きに慣れていない、というだけのことなのだ。

あらかじめ↑こういうことをこなしてちゃんとカラダを慣らしておけばイイのだ。

仕事でもなんでも同じだが,目的がハッキリしていて,且つ本当にヤル気がありさえすれば,やれる方法なんていくらだって考え出せるし,時間だって捻り出せる。

ないのは「体力」ではなくて「ヤル気」。

できない理由をズラズラ並べてばっかりいないで,できる方法を探しているかどうか,だ。

→この計画はちゃんと根拠に裏付けられていて「できる方法」なのだ。それに今のオレには「ヤル気」はクソほどある。やれるに決まっている。

 

◆装備に抜かりはないか?

生活に必要な道具を全て車いすに積んで,それを自分の手で漕いで移動する。

1泊や2泊のファミリーキャンプではない,およそ2ヶ月前後の野営移動生活だ。ムダなモノをたくさん持って行く余裕なんかない。

道中現地でも調達できそうなモノはそれに頼り,そうでないモノについては,必要最低限の種類と数のアイテムを絞りこんで,実際に使って検証を重ねて,機能性,耐久性,操作性において信頼のおける道具を揃えておかなければならない。見てくれ第一のチャラいキャンプ用品ではダメだ。

→全て十分に検証したモノばかりだ。万が一壊れても対処するアイディアはいくらでもある。

 

◆何が起きても賢く対処できる柔軟性,図太さはあるか?

↑これだけ周到に準備していても,毎日さまざまな問題が発生しその都度アタマをフル回転させて解決に取り組まなければならないだろう。

そのためには,装備や行程の計画等のあらかじめ洗い出せる問題は全て洗い出して完全に解決しておいて,新たに発生する問題の解決のためにアタマの資源を残しておかなければならない。

ここで重要なことは,

「事前に考えても解決できないことはそれ以上考えない」

ということだ。

「もし万が一○○がおきたらどうしよう?」

なんていう「タラレバ」を考え始めたらキリがない。

そんなにやりたくないのならヤメちまえ。

想定が及ばなかったことについては,その問題が実際におきたときに考えればイイことであって,そういうときに全力で問題の解決に取り組めるように,他の要らん悩みの種は予め徹底的にツブしとけ!ということだ。

→膿みかけていたアタマをフル回転させて考え抜いて立てた計画だ。これまでも数々の試練を越えてきた。ビビることなんか何もない。余裕だ。必ずウマくいく。

 

あとは,途中で投げ出さずに最後までやり遂げようとする強い意志を持ち続けられるかどうか?だ。

→距離にしてたった100m程度の激坂を雨の中を2時間以上かけて登ったことがあった。到底登れっこないと思った。でも登り切れただろ?諦めなかったからだ。そう,オレ自身が諦めない限り何だってできるのだ。

 

きっと道中で時々...いや度々...いや毎日...いや1時間おきに

「あーもーやだやだ…テキトーになんだかんだ理由でっち上げてやめちまおうか...」

という気持ちに支配されるに違いない。そういうときに

「うん早くやめちゃいなよ。だいだいキミのようないくじなしができるワケないじゃん。一生カスのままでいいじゃん。」

と己を鼓舞するための適度の圧力が必要だ。

→こうやって公に披露してしまった以上引っ込みつかなくなったぜ...

 

↑これらを高次元でバランスよく持ち合わせることができて,あらゆる場面でその力を十分に発揮できれば,必ずウマくいくハズだ。

そう,結局全てはオレ次第なのだ。このオレさまにできない理由がない。

 

 

ありゃ?いつの間にか,ものすごく気合いが入った「チャレンジ」のようになってしまっているではないか!あーヤだヤだ!

 

「単純にひとりで台湾をジックリのーんびり散歩したくなった」

 

今回の旅の基本はやっぱり↑コレなのだ。

でも,全くの無計画でテキトーにチンタラやってたら,のーんびり散歩さえできっこない。

特に自分の場合はカラダの都合上,フツーのヒトより何倍も大変でメチャンコ過酷な旅になることはわかっている。

 

ツラいことに直面した時こそ「ニカッ!」と笑って試練をめいっぱい楽しもう!

 

よし,そろそろエアチケット買うか。

 

[準備 2/3]につづく...

12回目の入院を終えてほぼ1ヶ月後の2018年11月中旬,7日間かけて宮崎青島から鹿児島枕崎までおよそ200kmのトライアルを実施した。

本番を想定してのトライアルなので,ほぼフル装備,もちろん連日野営(テント泊)だ。

12回目の入院がまあまあハードで,61.9kg→56.4kgと5.5kg体重を減らした後だったので筋肉が落ちまくっていた上に,激しい雨の中での激坂登坂,桜島の降灰,宮崎県警による3回の職質に見舞われるなど,メチャンコしんどいトライアルだったが,数多くの事例を実際に経験することができて非常に有意義であった。

 

このトライアルでの一番の収穫は,手のひらの「マメ」だった。

これまで20~60kmの距離を1日で漕ぐことはあったが,このくらいの距離を連続して7日間も漕いだことはなかった。

最初の1~2日目はまだよかった。3日目くらいからそれまでのチョットしたムリの蓄積も加わって,手のひらにマメができ始めた。

マメはやがて水疱になった。水疱をつぶしてしまってはさらに痛くてもはや漕ぐことなんかできるワケがない。後半の数日は水疱をつぶさないような不自然でぎこちない漕ぎ方を強いられた。

手のひらを庇おうとしてヘンな力の入れ方をしてしまう。そうするとそのしわ寄せがどんどん他にも波及していき,手首や肘や肩や首,頭の痛みを助長してしまった。

結局,7日目夕方枕崎市に到着したときには,手のひらはもうボロボロで,モノにわずかに触れるだけで激痛が走って,もはや何もできない状態であった。

他の目的も兼ねてではあったものの,手のひらの回復のためにその後3日間枕崎市に滞在した。

 

「ああーーダメだダメだ!こんなことでは全然ダメだ!」

 

この経験により,グローブの種類や構成を再度見直し,負荷をなるべくカラダ全体に分散させるようにして,手のひらにマメができないような漕ぎ方を工夫することを,より意識して考えるようになった。

 

ほかにもいくつか問題点が露呈したが,それらをキチンと解決して,あとは全日程においてカラダと装備の状態を良好に維持できさえすれば

「たぶんイケるんじゃなかろうか?」

という感触を得た。

 

 

[準備 1/3]につづく...

次に,自分が漕ぐことになるであろう台湾の地はどんな様子なのか?

 

◆道路について

日本では,都市部を除いて車いすをまともに漕ぎ続けられる歩道は少ないのでついつい車道に出たくなる。ところが,車道は車道で十分に広いワケでもなく,狭い車道に出ると「ジャマだ」と怒られるので,基本的にはボコボコの障害物だらけの歩道を行くしかない。

台湾では,都市部だけではなくそれをつなぐ幹線道路やそれに準ずる道路についても日本以上にキチンと整備されていて,広く路側帯が確保されていたり,数多く往来している小排気量の二輪車や自転車専用の車線が設けられていることが多い。

日本のように何が何でもムリしてでも歩道を行かなくても,広い路側帯や二輪車車線を行ったとしても,周りの交通に著しく迷惑をかけることはなさそうだ。

それに,動画やgoogle viewで見ると,日本以上に雨がたくさん降るわりにはそんなに雨水傾斜(雨水を側溝へ流すための左右方向の傾斜)がつけられていないようだし,日本なんかより断然漕ぎやすそうだ。

 

◆食事について

自分は日頃から一日に一食(夜)しか食べていない。

毎日服用しているおクスリの影響もあり,フツーのヒトのように一日に3食も食べているとあっという間にブクブクに太ってしまうからだ。

ただし,今回のラウンド中は非常に多くのエネルギーを消費するので(回数はともかく)食事はキチンと摂らなくてはならない。

台湾では,店やメニューを選びさえすれば,随分お手頃な値段で食べられるようなので,食事は基本的に外食で済ませることにする。

もちろん,自炊できる最低の装備は持って行かなければならないだろう。

 

◆宿について

[調査1]で算定したように20~30km/1dayのペースで進んだとしても,都市部以外の小さな集落に自分の都合のイイ間隔で宿があるワケではない。

小さな民宿なら意外と地方でも点在しているようだが,あってもそういうところは客の居室は大抵2F以上にあり,当然階段のみだから自分は泊まれっこない。

じゃあどーする?ダメなのか?やめるのか?

自分でテント担いで行くしかねーだろ。

つまり野営(野宿)すればイイのだ。

極寒のスカンジナビアじゃあるまいし,それなりの装備をすれば死にはしない。

早朝発って8~10時間くらいかけて20~30km移動する。

途中強い雨に降られたり,トイレを探し回ったり,思い通りにいかない事情が次から次へと発生するだろう。しかし,どんなに面倒クサい事情が発生しようと,行き着くところでは野営できる場所を必ず見つけて,そこでテントを張って翌日のために眠らなくてはならない。

あらかじめ地図を読んで,行き着く集落で野営できる場所が見つかりそうかどうかを嗅ぎ分けるように鼻を鍛えることも必要だろう。

幸いなことに,どうやら台湾の人々は旅人に対して非常に寛容であるヒトが多いようだ。しかしそうだからといってヨソからヘラヘラとやってきた自分がそこに住むヒトたちにとって不快な存在になってはいけない。

それに,台湾は親日のヒトが多いということに甘えて,昨今極めて無礼な振舞いをするバカ日本人がたくさんいるようだが,まさか自分がその一人になってしまわないように,常に自分を戒めることを忘れてはいけない。

謙虚な態度で積極的に住人と言葉を交わし相談すれば解決策はきっと見つかるハズだ。

 

 

◆トイレについて

二足歩行できるフツーのヒトにはまあ理解できないであろうトイレの悩み。

日本国内でもそうなのだが,外出時において,実際これが最も大きな問題なのだ。

 

フツーのヒトはそこら辺に散在しているトイレを何の問題もなく利用できるから,トイレについて何ら心配する必要はない。「そろそろしたくなってきた」というときだけ思い出せばよい。

ところが我々のような人間は,「そろそろしたくなってきた」から探し始める,では遅いのだ。モレそうで冷や汗タラタラで身障者用トイレにたどり着いても,中で健常者がノンビリくつろいだりスマホいじってたりメシ食ってたりして10分も20分も占拠していることもしょっちゅうだ。

今自分がいる場所からどのくらい離れた場所に身障者用トイレがいくつあるのか,を常に意識しながら移動している。外に出るとアタマん中は常にトイレのことでいっぱいなのだ。

 

身障者用トイレの設置率は,首都台北や主要都市においてはむしろ日本国内よりも高いくらいだが,少し郊外に出るともう全く期待できないようだ。

コンビニにはほぼ間違いなくトイレはあるのだが,フツーのタイプのみっぽい。

少し期待できるのがマクドナルド。さすがにいろんなタイプの客を取り込む意気込みはワールドワイドのようで,小洒落たカフェなんかよりかは身障者用トイレの設置率は高い。

とは言え,非常に厳しい状況であることは間違いない。

 

和(しゃがみ)式便器は100%不可なので考えない。

 

車いすごと便房(個室)に入れるいわゆる身障者用トイレがどうしても見つからない場合,フツーの便房のドアをバーンと開けて「うりゃ!」と洋式便器の便座に移ることさえできれば用は足せる。

ところがこの時ドアが開けっぱなしになってしまったり,車いすが通路を塞いでしまうことがある。

少なくとも自分は「オレは全然恥ずかしくなんかねーよ」ってケロっとしていられるのだが,他のフツーのヒトにとってはやはり目にしたくない不快な光景だろう,車いすがバーンと通路を塞いでしまってはジャマでしようがない。

でもまあとにかく,「洋式便器で」「車いすで便房のスグ前まで辿り着けて」「ドアを開けて」「便座に移る」ことができれば用は足せるので,きっと何とかなる。

 

オシッコだけなら,尿瓶(しびん)を持っていけば物陰に隠れてシャーっとすればイイ。

 

◆時期(いつ行くの?)について

 

→降雨

車いす利用者にとって雨は大敵である。

言うまでもないが,車いすは両手を使って漕ぐ故傘をさすことができないからだ。

雨具を着てもハンドリムは濡れまくるので,滑って漕げないし,ハンドリムの回転を止めることができない(ブレーキをかけられない)ので非常にキケンである。

ハッキリとした乾季はないようだけど,なるべく比較的雨が少ない時期を選びたい。

 

→気温

寒さに凍えるのはイヤだし,極力荷物を減らしたいので,防寒着が要らない寒くない時期がイイ。

そうかといって一番暑い夏のド真ん中もイヤだ。

秋は台風がたくさん襲ってくる季節だ。台風をやり過ごせても道路に被害がおよぶと場所によっては先に進めなくなるかもしれない。

 

→...と自分の病状

太陽にも自転と公転があるように,自分の病状にも日内変動ともっと大きな周期の変動があって,(直前が血液製剤投与の入院だと)およそ8~10ヶ月周期で大崩れがやってくるのがここ数年の傾向だ。

だから退院して1~2ヶ月後くらいから6~7ヶ月後くらいまでが最も安全な期間と言える。この期間に気温が低く乾燥している冬を含んでいると期間は若干だが広がる。

 

→ってことで

やはり春(3月中旬から5月中旬までの間)がベストだろう。

直近(2018~2019)で考えると2019年の春がバッチリのタイミングだ。

春は当然は雨は降るが極端に多いということはなく比較的過ごしやすい期間のようだ。

前年の台風シーズンで道路に被害がおよんでいたとしてもこの頃には復旧しているだろう。

日中行動している間は半袖Tシャツに短パンでイイだろうし,朝夕で若干冷えるときは薄手のフリースジャケットとロングパンツを重ね着すればよかろう。

寝袋も夏用で十分だ。

 

[調査 3/3]につづく...