裏岩手縦走(2014,6,9~12)完結編 | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

まずは岩場の下りからでした。ずっと岩場が続くのではなく、こういう場所がちょこちょこ出てくる感じです。ちょっと休憩チングルマが咲いていました。急な斜面を登りウコンウツギを見つけました。こんな感じを繰り返します。核心部が見えてきました。

高いところにいるので上から見下ろした写真になっていますが、基部までくだりチムニーを登ります。重い荷物を持っての登攀でしたが、皆さん無事通過しました。危険な部分は終わりました。本日の宿泊地、不動平避難小屋が見えてきました。雪渓を渡れば小屋到着です。今日も無事終了しました。

この日の食事当番は私、水汲み当番は三ちゃんとお客様4人でした。夕食は沢煮椀と焼き根曲り竹、それと中華丼にしました(中華丼は写真忘れました)。

この日も小屋は貸し切り状態だったのですが、就寝後誰かがやってきて休憩し、朝早くに出て行ったのでした。夜中だったので顔は分かりませんでしたが、あまりにガサゴソうるさくて目が覚めてしまいました。夜中に荷物整理をしないという登山者としてのマナーは守ってもらいたいものです。翌朝、小屋の前で記念撮影をしました。最終日は最高の天気でした。目の前に見えているのが岩手山です。あんなに大きく高く見えていた山が丘のように見えます。途中、雲海に浮かぶように見えてきたのは早池峰山火口のへりまで来ました。ここからへりではなく、少し火口内に入ったところを歩きます。岩手神社奥宮です。獅子頭が多く奉納されていました。山頂に獅子頭を祀るのは岩手の山の特徴で、神が獅子の姿に化けてこの世に現れ悪魔退散を誓って舞うとの言い伝えがあるからだそうです。

この岩手山だけでなく早池峰山に行けば早池峰の、姫神山に行けば姫神の権現様(=獅子頭)が祀られています。火口壁の内側は作ったかのような丸い草地が点々としていました。信仰の山ですので、石仏が多くあります。火口の北東側に出ました。雲海に周りの山々が島のように浮いています。それを説明する三ちゃんと聞き入るお客様七時雨山風も無く日差しは柔らかく、気持ちのいい日でした。ついに山頂です。去年のリベンジを果たしました。右に連なっている山々は八甲田山。同じ距離感で左に目を移していくと、わずかに見えるピークは岩木山さらにここまで歩いてきた道のりを一望することが出来ました。

一文字に見える雪渓の左にあるピークは畚岳。ここから続く稜線を左に向かって歩いてきました。点々と続く雪渓の上の稜線に続きます。その稜線からUターンする感じで薄茶色の山肌の上を歩いてきたのです。長いルートでした。本当によく歩いたと思います。景色を堪能した後、下山を開始しました。火口を左手に見ながら歩きます。見えているのは猪苗代湖。ではなく御苗代湖(笑)下りは焼走りコースを選びました。シラネアオイロードでした。シラネ三兄弟ツルハシ分かれからはザレた直降になり、急なうえに滑りやすく辛かったです。ですがそこは東北一と言われるコマクサ自生地でもあります。

開花にはまだ早いのではと思いましたが、標高が下がるにつれ花数も増えていきました。第1噴出口からの眺望です。真ん中の黒いところが焼走り溶岩流で、ここに向かって下っていきます。だいぶ道が緩やかになってきました。ゴールの焼走りの湯です。背後に岩手山がそびえていました。

皆さん、自然と山に向かって「有難う」と叫んでいました。

                         ・・・完