所属する静岡山岳自然ガイド協会の研修で大日古道を歩いてきました。大日古道とは静岡と井川を結ぶ道です。今では林道が開通し、歩く人はほとんどいません。
今回は車で大日峠まで上がり、そこから口坂本まで下る道を歩きました。大日峠には将軍のお茶壺を保管するためのお茶壺屋敷がありました。
峠付近のピクニック広場にはそれを再現した建物があります。そして古道沿いには丁仏が置かれていました。
しかしそれらは盗掘の対象になるため、地元の方々が先回りして麓の集落の一か所に集めてしまいました。
写真の石仏は昭和になってから新たに置かれたものです。道はかなり荒れていて、痕跡を探すのが難しいところもありました。
水吞茶屋の跡。当時のままではなく、鹿威しなど手を加えられた痕跡があります。
わずかに残る石垣は当時のままのようです。
ここも茶屋があったであろう場所です。やかんや茶碗のかけらなどを見つけました。石垣以外、建物の痕跡を見つけることが出来ません。
コウヤボウキ
アキノチョウジソウ
石仏は回収されてしまったので代わりにこういった柱が立っています。
最初に書かれているのは梵字。ヴァンと読み「大日如来」の意味だそうです。お茶の花。この辺りはブッシュと化したお茶の木があちこちにあります。
古地図を見ながら空き家の脇を入ります。
食い散らかした柿が散らばっていてその範囲がかなり広かったです。恐らくサルの仕業でしょう。空き家で人がいないから思う存分食べることが出来たのだと思います。
江戸時代のものと思われる建物。釘が使われていません。ゴールの登山口近くに唯一残されているオリジナルの石仏
歩き終えた後、井川村まで車で移動し、この日は民宿「ふるさと」に泊まりました。
その日の夕食はこの地でとれたもの満載でした。串焼きは鹿肉、魚はヤマメ、天ぷらも山菜や自家栽培のシイタケ、陶板焼きは熊肉でした。
・・・続く