塩の道(平岩駅~中土駅)(2021,6,18) | クララのブログ

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ハイキング、トレイル、登山など、山を中心とした活動の記録です。

※今回も写真は下見の時の物も使っております。

前回の塩の道トレイルは道の崩落のため、ゴールを平岩駅へ変更しました。ですので今回は平岩駅から始めました。歩き出して振り返って見た駅の写真 

日本海側の影響を受けている地域ですので、見たことのない花が多いです。ウリノキキリンソウ大仏が見えますが、これは白馬大仏という白馬観光ホテルの社長が建立したものだそうです。振り返ると明星山がちょこんと頭を出していました。ボッカトチノキ 

歩荷が休息したのでその名があるとか。国界橋が見えてきました。ここは平成7年の豪雨で道路や法面が崩落したところです。実は国界橋はその前年に新しくなったばかりだったのですが、それも流されてしまいました。その後、土砂に埋もれた欄干の上部を掘り起こし、保存したものがこれです。

トレイルは橋の下をくぐっていきます。すると現代の国道から急にタイムスリップしたように現れるのが猫鼻石仏群です。山を抜けたところにある湯原温泉ポツンと露天風呂と内湯があるだけのこじんまりした温泉です。宿泊施設はありません。

白いホタルブクロ 

一旦国道に出て次の峠越えに入ります。城の越(じょうのこし)という峠でお昼ご飯にしました。ここには三峯様と呼ばれる神を祀る円錐状のカヤがあります。峠を越え来馬(くるま)の集落に入ります。来馬西方堂 

中にある掛け軸は親鸞の筆によると伝えられていますが、残念ながら見ることは出来ません。

集落を離れ少しずつ高度を上げていくと眼下に広大な川原を見ることが出来ます。明治まではこの川原に町の中心がありました。ところが明治44年に稗田山(ひえだやま)の大崩落があり、学校も田畑も役場も全てが飲み込まれてしまったのです。

今回のルートは4つの峠越えがありますが、この来馬から石坂に抜ける道が一番きついです。

峠の終わりにある浦川橋がやっと見えてきました。この先に幸田文の文学碑があります。彼女は「崩れ」に関心を示し、この地を二回訪れています。エゴノキの実ミズタビラコ 

最後の峠を越え池原の集落に降りてきました。ゴール前の休憩を取ったところから立山(たてやま)が見えてます。塩の道に来るたびに走る国道から見えていた、毎度気になっていた山なのでした。それも今回で見納めかと思うと寂しいものがあります。

前回に続き、トレイル上のハードなコースの一つでしたが、順調に終えることが出来てよかったです。