晩白柚。赤ちゃんの顔ほどもある大きさ。青みがかった黄色。切る前から香りがするような…。
まず包丁で四つ切りにして八つ切り。皮の下の綿が真っ白で厚い。綿をはいで、実の一つを取り出す。粒というより房のよう。
そのひと房を手で割る。と、プリプリッとつやつやの実が立ち上がってくる。
それを食べる。不思議な食感と不思議な味は、なんと表現したらいいのだろう? 食べて見ないと分からない。酸っぱくもなく甘くもなく、プリプリッと晩白柚の味が口中で破裂する。ハマってしまう美味しさだ。
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