雑草摘み | みつはしちかこオフィシャルブログ「小さな恋のダイアリー」Powered by Ameba

 

アラ! トイレの一輪挿しに元気な水引草がピチピチ跳ねている。真っすぐじゃなくて、勝手に好きな方へ跳んでいるのがいいね。

妹がどこかでちょん切ってきたものだろう。妹は雑草の花を摘んでくるのが上手。
もちろん、他人の玄関先に大事に咲かせている花ではない。近くの廃校の裏庭のフェンスからはみ出ているのとか、近々マンションが建つだろう空き地とか。

公園の抜け道にもさもさ生えている草花。このあいだ私と一緒に歩いていた時、カラスノエンドウがいっぱい咲いていて、よさげなのを摘んでいたっけ。
いつぞやは、公園の隅に咲いていた小ぶりのアジサイを、取りたそうにじっと見つめていた。私は気が小さくて、草地に生えている野の花を摘み取ることもうまくできない。
ある時なぞ、線路沿いに生えている草の中から、紫の実をつけたヤマゴボウがあるのを見つけて、引っこ抜いて指にすり傷を作ってきた。それでもせっせと小さな花を持ち帰って、トイレに飾っている。

「でもこのごろは空き地がどんどんなくなって、雑草の花が見つけられなくなったわ」と嘆いていた。
そういえば、近くの廃校ももうすぐ取り壊されるし、私たちがお気に入りだった原っぱも公団住宅が建ち始めたし、道はみんなコンクリートになって道ばたの草はなくなったし…。

それに季節が秋になると、花の姿はなくなってしまうし。
やっと爽やかな秋が来るけど、なんだか寂しくなるこのごろです。