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食べ物と旅の記録 Record of foods and travels

去年の秋、岡山を旅行した。
三日目、伊部に行き、「陶月」さんで備前焼の体験をさせて頂いた。
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こどもの頃から、お砂場で遊ぶことが苦手。
粘土遊びは「ニオイが嫌い」と理由を付けて、避けていた。
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そんなチカ蔵が挑む初陶芸。(撮影: 昨秋)
まず、容器風に形を整えて、水をつけて少し広げて…
思いの他、嫌いではなかったが、形がつまらなかったので、
こんな感じにしたいんですよね…と、少し触った。
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どう見ても、形状ほぼ崩壊・・・

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我らが救世主、神の手を持つ原田圭二先生も、ア然。
と言いながらも、「五月の連休頃には焼き上げて遅れます!」とお優しく見送られ…

あれから半年が過ぎ、本日、届いたのがこちら。
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灰が沢山掛かっていて、理想的な備前焼!
原田先生、随分とお手をお加え下さった様子。。。
ほぼ崩壊している形状も、「なんだかヒョウタンみたい!」ということで。
待ちに待った五月に届いたし、銘「ひさ五」でございます。
来月の半ばで閉館になってしまうオルゴールの小さな博物館で行われた、蓄音器とオルゴールのコンサートに行ってきた。
自動ピアノの演奏によるブゾーニの《シャコンヌ》。
続いて、1919年に録音の円盤レコードによるブゾーニの聞き比べ。等々、全部で15曲程聞いただろうか。

蓄音器は、手動のゼンマイで回すタイプ。フォーンは紙製。電気や金属を通さない音のやわらかい事といったらない。
レコードへの収録も、電気を用いない時代の装置によるものであった。
なんとも贅沢な企画であり、蓄音器で聞くレコードの音が大好きであることがわかった。
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サントリー美術館の後は、歌舞伎座で第三部を見た。
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この華やかな入り口を見ると、むしょうに嬉しくなる。
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第三部は、盛綱陣屋と勧進帳。
杮落しに、子役が切腹する盛綱陣屋ってどうなのか?まあ、ちょうど、子役ができる金太郎&大河がいるから、ってのもわかるけど…驚いた。
最後は、團十郎さん代役で幸四郎の勧進帳。もう、生涯、團十郎さんの弁慶が見られないのかと思うと、それだけで泣ける。
しかし歌舞伎って源平物、好きだな。見終えて実感。

中島千波先生の作品が緞帳になっていた!
実際は、イマイチだったけど、写真で見返すと、ゼンゼン、アリでした。緞帳屋さん、腕が良い!
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三井の後は、サントリー美術館に行った。
古典文学を題材とした絵画作品は、夢がある。会期中、かなりの頻度で展示替えがあるらしいので、もう一度ぐらいは見に行かねば…。

良い作品が、沢山出ているのだが、出光の源氏物語・伊勢物語、三井の河鍋暁斎展が超充実・マニア過ぎで、なんだかイマイチな印象も…まず、サントリー見るべきかもしれない。

いろいろな展覧会で、いつも思うのは、「よく、こんなものが残っている!」と思うのは、全て永青文庫の作品である。永青文庫、スゴイ。細川忠興、趣味イ~。
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三井記念美術館の河鍋暁斎展に行って来た。
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展覧会に行ってある画家の一面を知る機会は多いが、今回は、知らなかった事が多過ぎた。まったくもって不勉強でした。

河鍋暁斎は、大蔵流で狂言を習い、能、狂言のシーンを多く描いていた。
河鍋暁斎の初めの結婚相手は、鈴木其一の娘だった。
河鍋暁斎は、酔った勢いで描いた絵が、役人に咎められ、投獄される。そこで皮膚病となる。

あたりまえのことだが、絵が抜群に上手い。それと、見たい・知りたい景色が描かれている絵が多い。一番気に入ったのが、橋掛かりから客席を描いた絵であった。熱心に見入る客の横で、武士らしき男(裃、刀二本)が爆睡。公共の場で、あそこまでスキだらけの武士を見たのは初!

発表できる作品で、これだから、役人に咎められ、投獄された時の作品は、もっと決定的!なものなのであろう。絵が上手いことは、羨ましい。

館内の展示用の茶室では、能・狂言にちなみ、茶碗は「面箱」という銘のものであった。
三井の展覧会は、毎回イマイチで、チラシ・ポスターの割にガッカリすることが多いのだが、今回は、大当たり展覧会であった。もしかして、大当たりは、開館以来、初か?
東京駅・丸の内にいたので、有楽町の出光美術館まで足を伸ばした。
出光美術館では、「土佐光吉没後400年記念 源氏絵と伊勢絵―描かれた恋物語」が開催中。
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だいぶ昔。高校生の時に、ふらりと立ち寄った出光美術館で《伊勢物語図屏風》を見た。
それは、試験前に読んでいた『伊勢物語』に、変な話!が沢山書かれているので、他の段も読みたくなって、頑張って読んでいた矢先のことであった。
知っている話の絵が沢山書かれている屏風を見た時の感激といったらなく。今日も同じ作品が展示されていたが、あの時の感激が蘇ってきて嬉しかった。

今回は、俵屋宗達が描いたと伝えられている「高安の女の段」の絵が気に入った!
《伊勢物語図屏風》伝 俵屋宗達, 江戸時代, 六曲一隻, 出光美術館
大手町から東京駅まで歩いて、ステーションギャラリーで開催中の「木村荘八展」を見て来た。
今年が生誕120年らしい。その記念展ということで、油画、挿絵など、多くの作品を集結。想像以上に大変充実した展覧会であった。
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今まで、木村荘八のことは「芝居好きな岸田劉生の友達」と見ていたが、そんな甘いものではなかった。

子どもの時から、周りの大人に寄席に連れて行かれ、旧制中学時代は、芝居通い。実家の財産を喰い潰す勢いで遊んだらしい…そして、油画も挿絵もめちゃくちゃ上手かった。
「徹底的な遊び人」ほど魅力的な人生はなく、「人生に無駄無し」を実践しているような姿が展覧会からみえた。

今後、木村荘八をここまで集める展覧会は、開催されそうにないので、見ておくべき展覧会であると思う。

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ステンションギャラリーから見た、丸の内北口。

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改装した東京駅・丸の内側。
背後に邪魔な建物がないので、スッキリ。
アムステルダムの駅を模倣したと言われるが…
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写真は、4月の初め、アムステルダムで撮ったもの。
これ、似てるのか?
知人から招待券を頂戴し、朝から宮内庁式部職楽部の雅楽公演へ行った。
5-6年ぶりに行ったのだが、入場前に厳し過ぎるかばん検査と身分証の確認(ボディチェックなし)が…ボストンマラソンの影響か?

気を取り直し…
演奏は素晴らしかった。若手の演奏家、舞手が増えていて驚いた。
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写真は、右方(朝鮮系)の鼉太鼓(だだいこ)。二つ巴に阿吽の鳳凰。

そういえば、管弦の音取り中、外の鳥が楽器に合わせてチィチィ鳴いていた。
森の鳥達もさえずりたくなる音楽であったとは…
こんなダサダサなチラシ、見た事があります~?と、館内に居る見知らぬ人にも声を掛けたくなるレベルのチラシ。「うちに人が入らないわけがない」こんなチラシでも、でんでんOK!と言いたげなチラシ。
東博のチラシだけは、残念ながら感動したことがない。日本の顔の博物館なのに…
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このチラシ談義、永遠に続きそうなので、打ち切り。

展覧会は、とても素晴らしくて、かなり長居をしてしまった。
日本の津々浦々の神社から国宝や国宝級の所蔵品を借用して来て並べていた。ややバチ当りな企画なともいえるが、珍しいものが、いろいろと一同に見られる欲張り企画ともいえる。

展覧会を見終えると、不思議とあのチラシで終結した・あのチラシに辿り着いたような気がした。
改装した歌舞伎座に行って来た。
依然、違和感のある背後のビル…いずれ慣れてしまうのであろうが。
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劇場内に入った瞬間は「また来られた!」という喜びに。
年配者から聞いていた「戦時中、もうあの赤い絨毯の劇場へ行けないのかと思うと涙が溢れた」という言葉の意味が、少しだけわかったような気がした。

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確かに、赤い絨毯の劇場!

三階の写真「想い出の歌舞伎俳優」も、健在。
ただ、改装中に亡くなられた方が多過ぎて、とても左側(最近)の写真は見られず…
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杮落し公演は…
染五郎さんは開幕のトップ出演。菊之助は相変わらず良い役揃い。松緑は玉三郎さんと将門。若手は、この三人が「松竹推しメン」の模様。
仁左衛門さんの陣屋・義経、お祭りの勘九郎・長男、スゴイ。

しかし、チケットの高い事!
6月までの杮落し公演を、毎月1等席で見たら、2万円×3部×3ヶ月=18万円。
80年代・バブル期のオペラ公演に比べたら、格安だが…