エゾシカの骨の標本を作りをやっていました③(骨や目玉が苦手な人は閲覧注意) | ちぶれ。~育児と虫と化石の4コマ漫画~

ちぶれ。~育児と虫と化石の4コマ漫画~

札幌在住の男児三人の母。現在合気道と放送大学と化石と昆虫採集が趣味。息子たちと一緒に北海道で生き物と触れ合う毎日を過ごしています。

 

エゾシカの頭(半煮え)を玄関に置いて大ブーイングを食らったので翌日作業再開。

 

下顎を外して舌を切り取り(結構でかかった)、次に肉をナイフでこそげ落として目玉を取り出す。

 

目玉も結構デカいですね。新鮮だったら目玉も舌も食べられたらしいですが。

 

う~ん、ちょっと勇気いるなあ。

 

食べるのに勇気がいると言えば、脳みそ。いや、新鮮だったとしても食べない。ごめん無理。

 

脳みそは頭骨のてっぺんに穴を開けないと綺麗に取り出せない。今回は脊髄が付いていた場所の穴から古歯ブラシを入れてグリグリ取り出しました。

 

頭頂部が場所的に煮えないので(鍋が小さすぎて火が入らない)、脳みそには火が通っていませんでした。

 

うわあ、何か薄いピンク色の白子みたいなのがブニブニ沢山出てくるう!

 

うひい!等と言いながら流水ですすぐ→脳みそをかき出すの繰り返し。

 

でも、これ出さないと臭いしね。ちなみに鹿の骨格標本作りで一番臭かったのは頭部。鹿は脂が臭いのですが、脳みそって脂の塊ですものね・・・。

 

何度か煮る→肉をナイフでこそげ取る、を繰り返してここまでになりました。何度かナイフで指切ってしまって焦りました。幸いすぐに処置したので化膿しませんでしたが、こういうのいじってるときに怪我するとヒヤッとしますね。

 

意外に鼻の周りも軟骨やら色々多くてビックリでした。肉と骨の形って思っていたより違ってて楽しいです。

 

脳みそだしたら一気に頭骨が軽くなりました。そうか、脳って結構重いんだな。

 

 

肉取りが終わった後に大変なのが、脂抜き。食器用洗剤を一たらしして鍋で脂が抜けるまでひたすら煮るのですが、いつ終わるのやら分からない。あの、何回お湯を替えても脂が浮くんですけど!

 

いつまでも台所使っていると怒られそうなので(あと光熱費が・・・)金属製の洗い桶に入れてストーブの上でひたすら加熱していました。

 

でも、やっぱり鍋で煮るのが一番いいですね。ちなみに頭骨と一緒に入っているのは脊椎骨と大腿骨。ストーブの前にあるのも他の脊椎骨と寛骨(骨盤)です。

 

脊椎もねえ、空洞部分にピンク色のブニブニが詰まっていてねえ・・・。スジとか凄いから肉取りが大変でした。

 

ちょうどシカをいただいたのが年末だったので、年末年始の暇な時間(いや、本当は暇じゃなかったはずだが)にひたすら毎日毎日台所で骨を煮ちゃ金属の串やピンセットで残った肉や軟骨組織を削り取ってました。

 

ちなみに脚の部分だけは長男が肉を捌いて骨を取り外してくれました。男子ってこういうの好きだよな。それとも家の息子だけか?

 

脚の骨は最初は洗剤を使わず出汁の材料に使いました。

 

このスープで鹿の脚の肉のカレーやらラーメンスープ作ったら無茶苦茶美味しかったです。

 

これら肉取りと脂抜きの一連の作業が終わったらポリ●ント処理。置く場所が無いので風呂場で子供のプラスチック製のおもちゃ箱に頭骨やらその他の骨を入れてお湯を注いで入れ歯洗浄剤を投入。一晩放置して翌日すすぎ、乾燥させたら出来上がり。

 

一度に全部はできないので数日に分けて脚やら脊椎やら骨盤、そして最後に頭骨を処理しました。

 

・・・風呂場が臭いとか、いつ風呂に入っても風呂場が骨だらけだとか、又しても子供達から文句言われましたが。

 

そんなこんなで完成した鹿の骨の標本。肋骨部分は叩き切られて無いし、前脚も後ろ足も一本ずつだし、首も撃ち抜かれて砕けてるから不完全です。

 

でも、直接骨をじっくりいじるって滅多にない経験なので楽しかったです。

 

でも、臭いし手間が凄いから二度とやりたくない・・・。