「ごめんなさい」の重さ | ちぶれ。~育児と虫と化石の4コマ漫画~

ちぶれ。~育児と虫と化石の4コマ漫画~

札幌在住の男児三人の母。現在合気道と放送大学と化石と昆虫採集が趣味。息子たちと一緒に北海道で生き物と触れ合う毎日を過ごしています。

先日の出来事。


母ちゃんは風邪で調子が悪かった。こちぶも鼻垂らしてたし。


なので、お迎えは前日から義父母に頼んでおいた。


ちぶれも喜んで一緒に帰ってきたし、「とても良い子」であった。義母にも褒められた。


でも、この「良い子」がくせもの。外で良い子として振舞った分、家に帰るとストレス発散したくなるのか大抵荒れる。そりゃもう玄関入った瞬間からガラっと変わる(笑)。


予想通り、義母たちが帰宅してからワガママが爆裂した。


要するに母ちゃんにかまって欲しいんだよね。


でも無理言うな(怒)。


毎日迎えに行ってるんだから具合が悪い時くらい休ませろ!


それがピークに達したのが晩御飯の時。


旦那が作ってくれた晩御飯を一目見たちぶれ


「え~、また さかな? たべたくな~~い~~」


んじゃ、食うな!(怒)。と思わず言ってしまった母ちゃん。正直ぶん殴りたくなったが(笑)。


が、父ちゃんはそれでは済まさなかった。


まず、食事の席からちぶれを連れ出し、布団部屋に連れて行って「ごめんなさい」と父ちゃんに言うまではご飯を食べるなと。


布団部屋でちぶれ号泣。


あ~、仕方ないね。怒られるような事言っちゃったもんね。


さ~て、その間に母ちゃんはご飯食べようかな。


父ちゃんが何か言っている。


「ちぶれ、ごめんって言えないとご飯食べられないんだぞ。」



「父ちゃんもお前がご飯食べるまでは食べないからな」


あ、そうなの?


「母ちゃんだってご飯食べられなくて困ってるぞ」


え、そうなの?(汗)。


その時、母ちゃんには分かった。


父ちゃんの性格からして言った事は変えない。


ちぶれの性格から言って、この路線で追い詰めれば追い詰めるほど絶対に「ごめん」とは言わない。パニクるだけ。


結果として全員ご飯が食べられない(汗)。


あ、こちぶは別だけど。


予想通り、ちぶれは「ごめんなさい」を言うどころか泣き方が酷くなった。あ、いかん、パニック起こしてる。


仕方ないのでご飯は諦めて(泣)旦那とバトンタッチ。


まず、抱っこして落ち着かせる。


ちぶれ、あのね。


ご飯作ってもらったのに、それに文句つけられると人は悲しくなるんだよ。やっちゃいけない事なんだよ。


魚嫌いで食べたくないならそれでもいいから、そういう時は「これ、苦手だから食べなくてもいい?」って聞いてね。他にもご飯とかお味噌汁とか食べられるものあるから。


父ちゃんも母ちゃんもちぶれの事嫌ってないんだよ。大好きなんだよ。


だけど、作ってもらった食べ物に文句言うのは良くないから叱っただけなんだよ。


父ちゃん、もう怒ってないから一緒に行って「ごめんなさい」言おうね。


で、何とか宥めて手を繋いで寝室から出た。


父ちゃん、こちぶ食事させていた手を止めて振り返ってこっちを見る。「ちぶれ、ごめんなさいは?」


ちぶれ、母ちゃんの手を離し、体を固くして後ずさりして涙を流し始める。


あああああ、ダメだ、こりゃ(汗)。


ちなみにこちぶはその場の雰囲気を察したのだろうか。いつものように暴れる事はせずに大人しくご飯を食べさせてもらっていた。


二人目って要領いいよな・・・。


ねえ、この雰囲気良くないよ、旦那~。ご飯食べてから「ごめんなさい」って言っちゃダメ?(日和見主義の母ちゃん。これじゃ教育上良くないよね(汗)。)


「だめだ」


そうだよね、そりゃ確かにダメだよね(汗)。


ねえ、ちぶれ。「ごめんんさい」って言った方が楽だよ。「ごめんなさい」って言葉はね


おんぶお化けみたいに時間が経つほど重たくなって大変なんだよ(笑)。


「・・・・・。」


うあああああ、どうしよう。母ちゃんご飯食べないと乳出ないんですけど。


結局、母ちゃんだけ食事する事が出来た。


床に仰向けに寝転がって涙流しながらこっちを見てるちぶれ


うおおお、食事したいけどしたくない(泣)。


結局、その後こちぶを寝かしつけないといけないので母ちゃんはこちぶと二人で寝室へ。


旦那が来たので二人で話した。


旦那もやりたくてこうやってるんじゃないってのが伝わってきた。そうだよな~。


だから自分も食事しないって言ったんだよね。


実際、ちぶれのコメントは良くなかったから叱られても仕方ないよね。


だけど、「○○しないと○○させない」って叱り方だと結局両者共に追い詰められてこう着状態になって終わりだよね。


あ、「10数える内に○○しないと・・・」って脅しも同じだよね。関係ないけど(笑)。


私も子供の頃、食事時に「全部食べるまでテーブルから離れちゃいけない」とかって父親に叱られたけど、意地でも食べなかったしなあ。


謝罪の言葉も強要して出したら、その時点で謝罪じゃないんじゃなかろうか。


でも、確かに「ごめんなさい」がいえないキャラってのも困る。ちぶれがやったのはいけない事だから叱るのは絶対に必要だ。


だけど普段は「ごめんなさい」ってちゃんと言ってるんだよ。でもこのシチュエーションだと言えなくなるんだよ。


上手くいえないけど、このやり方は良くない気がするよ。だけど「じゃあ、どうすれば」って思うとどうしていいのか思いつかない(汗)。困ったね。


とりあえず、今のこの状態どうしようか(汗)。


旦那曰く、最近のちぶれはゴネる回数が多すぎるとの事。ゴネれば我が通ると思ってわざとやっているフシがあると。


だから今回は悪いけど俺のやり方を通してもらえまいか?とのこと。


確かに、ちぶれはワガママ酷いよね。私が日和見過ぎて対応悪いのかもしれん。


分かった。もう口出ししないから存分にやってくれ。でも寝るかな(汗)。


この後、母ちゃんはこちぶの寝かしつけに専念。


ドア越しにテレビの音が聞こえてきた。どうやら食事は諦めてテレビ見せながら歯磨きしてるらしい。


その後、ブロックを片付けている音に混じって


「おなかすいた・・・」


というちぶれの呟きが聞こえてきた。それでも意地でも謝らないらしい。


「だって、ごめんなさいって いうの はずかしいんだもん・・・。」


恥ずかしいって言う問題なのか?(笑)。


9時ごろ、歯磨きと片づけを終えたちぶれが寝室へ入ってきた。


絵本をいつものように読み聞かせた。食事の件はどうなったか知りたかったが、クドクド蒸し返すのも面倒くさい(笑)のでいつものように絵本読むだけにした。


その後、私も添い寝していたら眠ってしまった。


夜中、こちぶの授乳で目を覚ますと、旦那も寝室に入って寝ていた。


茶の間に行ってみると、空っぽのちぶれの茶碗と手をつけていない旦那の食事。


どうやら、予想通りこう着状態のまま終了したようだ。


そして、テーブルには旦那のメモが。


そこには明日の朝食のメニューが書いてあった。朝食も旦那が作るつもりのようだ。


メモには芋団子、ベーコンエッグ、他色々書いてあった。


全部ちぶれの好物だった。