ちぶれの通っている保育園にY先生という人がいる。
いや、正確には、いた。何故なら27日に退職してしまったから。
Y先生はちぶれが0歳児クラスと2歳児クラスの時に担任になってもらった先生であった。
初めて会ったのはちぶれの入園が決まった時。保育園での面接の時、私達が園長先生から説明を聞いている間、ちぶれと部屋の隅で型落とし遊びをしていてくれた。
旦那も私も一目見た瞬間から「この先生いいなあ」「この人に担任になってもらったらいいなあ」と思っていた。
何ていうか、全体のオーラがほんわかしていて、子供が安心して抱きついていきそうな、そんな雰囲気を持った人である。
だから、ちぶれが入園した時に担任がY先生になったと聞いて本当に嬉しかった。
保育園でのイベントで見に来た実母も義母も「あの先生なら安心だ」と太鼓判を押していた。
父兄からの人気と信頼は絶大なものがあった。
0歳児クラスから1歳児クラスになった時には別な先生が担任になったが、2歳児クラスでまたY先生が担任になって嬉しかったなあ。
他の先生が悪いとか比較するつもりは全然無い。他の先生達もいい人たちばかりで、保育園の雰囲気もとてもいい。
でも、Y先生は何と言うか、特別だった。
連絡ノートへの書き込みも細かく色々な事を書いてくれたし。
お迎えに行ったときも今日のちぶれちゃんはこんな事してましたよ~とか、子供達の様子を細かく丁寧に教えてくれる。何よりもその時の表情が本当に嬉しそうで「ああ、この人は本当に子供達が好きなんだなあ」と感じた。
またお母さん達にも時間をとって話をしてくれたし、育児の悩みにも耳を傾けてくれた。
保育士として優秀なだけでなく、何と言うか、人として人格が優れているというか、人に対する気遣いが細やかな人だ。
以前、しょうちゃんの4ヶ月検診の時、同じ保育園の別なクラスの子供のお母さんに会ったことがある。
その時も「Y先生いいですよね~。」と盛り上がった(笑)。そのお母さんの話では、Y先生ファンが母親の中に沢山いるそうな。そうだろうなあ。
ちぶれは4月から3歳児クラスになる。担任は変わるが、同じ保育園にいるからまた会えるなあと思っていた。なのでいなくなってしまうのは残念。
正直ちぶれが小学校にあがるまで面倒見てもらいたいくらいだったけど(笑)。
先生がいなくなるのは本当に寂しい。
保育士は激務な上に女の職場なので、結婚や妊娠や夫の転勤など、女性ならではの都合での人の入れ替わりが結構多い。
なので年度替りになると、「あれ、あの先生見かけないな・・・え?辞めたの?」って事が結構あった。
でもY先生がいなくなると聞いて、何かあげられないかなあと思った。今まで見たいに気が付いたらいなかったってパターンは嫌だな。
金品じゃあ野暮かねえ。花はかさばるだろうし、他にももらうだろうし・・・と色々考えて、結局ちぶれがしょうちゃんを抱っこしている写真をカードに貼ってメッセージを添えてあげる事にした。
あんまり仰々しい事は書けない性格なので、とりあえず思ったことを書いておこうと手書きで書いたのだが、字が下手くそだからなあ(汗)。読みづらかったかなあ。
Y先生は保育士が天職だと思う。天職がある人って、そうそういない。私なんか未だに何が天職なのか分からないし(笑)。
だから、何年かかっても必ず保育の仕事に戻ってきて欲しい。
Y先生みたいな良い先生、いや良い人は滅多にいない。
ちぶれの担任はもう無理だろうけど(泣)。でも、先生みたいな良い保育士を必要としている子供は沢山いると思う。
最後の日、玄関まで見送りに来てくれたY先生。
ちぶれに「元気でね~。」と何度も声かけてくれた。本人よりも母親の私の方が泣きそうになってた(笑)。
さようなら、Y先生。今まで本当に本当にありがとうございました。
クラス全員が写った記念写真を見ながら何だか卒園式みたいな気分になってしまった母ちゃんであった。