今日は朝から過去ネタ特集です。
これは福岡在住「和さんのＣＢ７５０Ｆ」です。
当時新車で購入しワンオーナーで１３万キロ越え！
北は北海道、南は九州色々な所に行かれたそうです。
新車購入時からのメンテナンス記録やトラブル等手帳にビッシリ手書き！
たとえばクラッチワイヤーを「いつどこで交換したか、
今まで何回交換したか」なんて当たり前のように答えてくれます。
ＣＢ７５０Ｆの鉄人です。
そんな「和さん」が、
「あと１０年乗れるようにきっちりエンジンをやりたい」と言われ、
２年前にこれ↓が
「でしょう～」、苦労の割に形に表れない作業です。
だからぁ～、
これ↓が、
こうなりました！
「うひょうぉ～！」きれいなだけじゃないですよ～。
エンジン音が静かです～、新車以上！
しかし
このＣＢ－Ｆ色々ありましたぁ～。
このエンジン、
広島の某有名ショップで数年前に腰上オーバーホール済！
ピストンリング交換やヘッド洗浄等の腰上作業の工賃が伝票に上がっているのに、
「エンジン載せ降ろしの工賃が乗っていない！」
「えっ！サービスなの？」
ＣＢ－ＦはＺやカタナと違ってフレームに乗った状態でヘッドは降ろせませんし、
シリンダーももちろん降ろせません。
つまりエンジンを降ろさないと腰上分解できないんです。
しかも、ＣＢ－Ｆのエンジンを降ろすにはステッププレートを取り外す為スイングアームのピボットシャフトを抜いたり大変なんですよ。
「それがサービス？」
性格の悪い僕は「ピ―ン」ときた！
「やってないな！」
こうなってくると面白い！お正月の新聞にある間違い探しのようだ。
まづエンジンの中には結構水が混入しているようです
これはブローバイの取り回しによつて、
ホンダ、カワサキで時々目にしますねぇ～。
ガイドもチューブもカチカチでひび割れたテンショナー
オーバーホール後２万キロでこんなはずは無いでしょう～
こちらもカチカチでひび割れた背面テンショナー
オーバーホール２万キロでこんなはずは無いでしょう～
まともな形では取れないくらいカチカチに硬化したバルブステムシール
その他掲載しきれない程の矛盾点があり、
結論として、
前回「オーバーホールはされていません！残念！」
笑い事ではないんです、
工賃と部品代で１６万以上払っておられるんです～。
「これって有りですかぁ～？」
ここからはおまけ～
オイルメインギャラリーから出てきたカチカチの「ハエ」
ミイラ化していました。
貴重だぁ～！オーナーは泣けてくるよねぇ～こんなん見たら。
さすが「ホンダドリーム」夢がある！
これはよくある！ネジ穴がバカになっている、
しかもシール材で固定！確信犯だ！
「これって粗捜しする僕が悪いんでしょうか？」
ツベコベ言わずにヘリサートコイルを打ち込みます。
カムホルダーもダメ！
これもヘリサートコイルで対応
フィンがかけていた部分の補修
計２ヵ所
ちなみに僕が壊したんじゃないよ～。
これで塗装すれば分かりません。
ブラスト打って
塗装して
ワイセコで８９０ｃｃ～
ドッキング～
完成～！
これが今回交換した主な部品で～す。
途中の写真はあまりにも多すぎて省略です。
このＣＢ、デジカメで撮った写真は３００枚以上、
「和さん」いい記念になったね！