もうすぐ1年 | 与太郎の一歩

与太郎の一歩

ちーばくんの(千葉県)口元辺りに住んでいます。
『学び合い』のことや、その他教育関係の学び、私生活などについて書きます。
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今年度も色々あったけど、なんとか終わりそうです。

先日の話です。
今年度、最後のイベントに校外学習があります。
あわせて、校外学習の班が席替えの席となります。

グループ決め&席決めは、学年で統一しました。
①学級全員による推薦で男女3名ずつの班長を選出。
②班長にグループおよび席を決めさせる。

デメリットは、班長が好きな席とメンバーを選ぶ可能性があるということ。

②を決める日、私は通院でお休みをいただき、学年の先生たちにお願いしました。
昼休みには班長を全員集め、学年主任の先生より
「今回が最後の席替えと、校外学習になる。好きな人、嫌いな人などだけ席を決めたり、グループを決めたりするのでなく、今まで班になってない人や授業が受けやすいかなど、考えて席を決めなさい」という趣旨の話しをしていただいた。

翌日、生徒たちが持ってきた座席&グループの素案を見せてもらう。
(お休みをいただいていたので)
班長を集め、私が聞いたことは
「学年主任の先生は何と言っていた?」
「なぜ、この座席&メンバーにしたの?」である。

ちゃんと学年主任の先生が話していたことが言えた。
また、座席&メンバーを決めた理由は
①うるさくなりそうなメンバーを6人選んで、注意できる班長が近くにいるようにした。
②副班長になってくれそうなメンバーを6人選んで割り振った。
③理科の実験、歴史のグループ活動などがちゃんとできるように割り振った。
④班のメンバーが静かになりすぎない、うるさくなりすぎない、給食の時間にみんなで話せるように座席の構成を考えた。
⑤視力の弱い人を前の方の座席にした。
⑥授業中に寝たり、手遊びをする生徒が先生から見やすい座席にした。
⑦いままでの人間関係を考慮した。
ということを言った。
どの班について聞いても、理由と工夫を言えた。凄いなと思った。

クラスのことを一番分かっているのは担任ではなく、生徒たちである。
教員が一人で作るより余程良いし、生徒しか知らない情報も盛り込んで配慮してくれる。
あとは教員と保護者と生徒本人しか知らない(はず)の配慮を確認して、特に問題がなかったので良しとした。

私から班長に伝えたのは、
「これで良いんだね。自分たちで注意したり、話し合ったりしてできる構成だね?」である。
私からクラスの生徒たちに伝えたのは、
「クラスのことを一番知っているのは私ではなく、あなたたちである。その中で、班長が①~⑦を配慮して考えた座席とグループである。だから私はこの座席とグループにしたい。嫌なこともあるだろうが、これが今のクラスでは一番良いと班長が考えてくれたんだから、これにしよう」である。

なぜか拍手が起こった。
まぁここまで考えて失敗したらそれでいいかなと。
その失敗を班長を中心にクラス全員で確認し合って、また新しい席ができればいいし、クラス全体の成長につながればいいと思っている。

この一年、『学び合い』の考え方による学級運営は成功だと思う。今のところ。