ちぃのエナメル上皮腫の術後記録

ちぃのエナメル上皮腫の術後記録

2011年8月、私が22歳の時にエナメル上皮腫の摘出手術をした時の記録です。
おバカな文章で書いてありますが、少しでも同じ病気で不安になってる方の参考になればと思います。

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先日、半年ぶりの経過観察で病院に行ってレントゲンを撮ってきました。





結果は何も変化はなく、再発もしていないようでした。





口腔外科の先生も、ここまできたらよっぽど大丈夫だと思うけどなぁーって言っていて、経過観察も一年に一回とかで良いっぽいですが、病院のシステム上 最長で半年先までの予約しか取れないみたいなので 次は12月の予約になりました。


次の予約もレントゲンで、よっぽど何か変わったことがない限りCTは撮らずにレントゲンで様子見ていきましょうとのことでした。
(CTは高いからね…札束




毎回言われる気がするけど、私の手術は治りも良いしラッキーだったみたいで、
私みたいに上顎洞の手術した人の中には、手術で鼻腔がぶち抜けちゃう人もいるらしい…
いやいや、怖いよ!!滝汗
おそろしや💦



キレイに治して下さって、手術してくださった先生に感謝です!







これは余談ですが、
私がご飯食べる前に洗面台で義歯をカポッと付けるところを1歳9ヶ月の娘に見られると、毎回私のマネして指をお口にパクッとやってから
「ん〜!美味し〜〜!」
って言うんだけど…

別に美味しいもの食べてるわけじゃないわーいえーん
2回目の手術後はしばらく痛みがあったり口が開きづらいからご飯が食べにくかったりしてましたが、徐々に口も普通に開けるようになり、
左は奥歯2本がないから右側だけでご飯を食べるという生活を送っていました。



そして2回目の手術から9ヶ月くらい経った頃に、左上の奥歯があった部分の土台の骨もちゃんと再生してきたということで、歯医者さんで義歯を作ってもらいました。



最初はインプラントにはできないのかな?と思ったのですが、私の場合インプラントができるほど土台の骨はしっかりしていないらしく、普通の義歯を作ることとなりました。


義歯には保険が使える義歯と使えない義歯があり、保険が使えるタイプは安く作れるけど金属の留め具があるため笑った時に見えたりだとか義歯をはめてる間の違和感が強いなどのデメリットがあり、
保険が使えない自費で作るタイプの義歯は、値段は高くなってしまうけど金属の留め具を使わないだとか、はめてる間の違和感が少ないなどのメリットがあるそうです。



私はやっぱり毎日使うものだし、金属の留め具とか違和感があるのは嫌だなと思い、ノンクラスプデンチャーという自費で作る義歯にしました。


そしてできたのがこちら
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お値段は8万円でした!

働き出して初めてのボーナスを義歯に使いました!笑



普段はこの義歯をご飯を食べる時だけカポッと着けて、食べ終わったら外して洗って家だとコップの水につけとく、外だと濡らしたティッシュに包んで保管しています。


そして夜はポリデントに浸けてますが…

まさか20代でポリデント使うようになるとは思ってもいなかったですね。笑



装着した感じですが、やはり使い始めた頃ははめてると違和感がありましたが慣れてくると徐々に
気にならなくなりました。

あまりにも固いものは義歯側では噛みにくいですが、普通のご飯ならしっかり噛めるのでとってもご飯が食べやすくなりました。
義歯をはめてるのとはめてないのとじゃ大違いです。
改めて歯って大切なんだなと実感しました。


最初の腫瘍摘出手術から3ヶ月が経った2011年11月、2回目の手術を受けました。

この手術では、最初の手術で取り残したかもしれない腫瘍細胞を全て取り除く為に、左上奥歯2本分の穴から前歯の方まで 唇と歯との間に切り込みを入れて、唇を持ち上げる感じでベローンと上顎洞を開いて中に盛ってきた肉をスプーンでこそぐように取り除いたあと、唇と歯の間は縫って、さらに今まで開けっ放しだった奥歯2本分の穴を頬っぺたの肉を引っ張ってきて塞ぐということをしました。


このスプーンでこそぐように肉を取り除くということをされた為か、1回目の手術の時よりも術後の痛みが強く、さらに入院中どんどんどんどん顔が腫れてぶっくぶくの別人の顔のようになってました。。。

1回目の手術の時と同様に4日間入院の5日目退院でしたが、術後3日目が腫れのピークで、その後徐々に収まり退院するときにはマスクしてればわからないくらいになってました。
(ピークの時は瞼まで腫れて目が薄目状態でした)



また、奥歯があった部分の穴を塞ぐためにほっぺたから肉を引っ張ってきて塞ぐということをした為、術後はほとんど口を開くことが出来ず最初の頃はご飯が食べづらかったです。




そして私の場合、腫瘍が上顎洞の中で大きくなっていた時に、上顎洞と鼻腔が繋がる通路が腫瘍によって押し潰された状態になっていたようで

その通路をちゃんと開通させるべく、手術で肉をこそぎ取った後の上顎洞にガーゼを詰めてから奥歯2本分の穴を塞ぎ、ガーゼの先端を上顎洞から鼻腔を通して顔の外に出して、術後は鼻から血に染まったガーゼが出てきてほっぺたのところで留めてある状態になっていました。



そして術後5日目に、上顎洞に詰めてあったガーゼを鼻の穴から引っ張って抜き取るという処置を受けました。

はたから見れば鼻からピロピロとガーゼを引っ張り出されてる滑稽な姿に見えるんでしょうが、これが痛いのなんの…涙


事前に痛み止めの座薬を入れてもらってはいましたがそれが効いているのかは分からず、、
歯を食いしばりながら、看護師さんに手を握られながら、なんとか全部のガーゼを引っ張り出されました。

どんだけ長いガーゼなんだと思いました…涙




そんなこんなで無事に退院し、半年に1回のCT撮影で経過観察を続けて現在に至ります。


現在術後5年目ですが今のところ再発はしておらず、口の中の手術跡も手術してくださった先生の腕が良かった為、歯医者さんでキレイに治ってるね!と言われるほど分からない状態になってます。



でもこの病気、腫瘍ができた位置や大きさによっては骨を削って骨移植したり、プレートを入れたりする場合もあるようで…

私の場合、まだ運が良い方だったのかなと思います。。。


腫瘍は痛みも無く周りの骨を溶かしながら大きくなっていくので、早期発見の為にはやはり定期的に歯医者さんで検診を受けたりすることが大事だなと思います。

私は痛い歯なんて無いからって何年も歯医者に行っていなかったので、もし定期的に通っていればもう少し早く腫瘍に気付けたのかもしれません。