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ちぃのエナメル上皮腫の術後記録

2011年8月、私が22歳の時にエナメル上皮腫の摘出手術をした時の記録です。
おバカな文章で書いてありますが、少しでも同じ病気で不安になってる方の参考になればと思います。

最初の腫瘍摘出手術は2011年8月でした。


人生で初めての手術、そして全身麻酔…
不安でいっぱいでした。


そういえば腫瘍発見までに何か症状があったかと言うと、腫瘍のせいかはわからないけど左顎が痛いことがあった、夜寝るときに左上の奥歯が浮いてる感覚がしてた、頭を下げてお辞儀をするような体勢になったときに軽い頭痛がしてた
っていうくらいでした。

腫瘍そのものに痛みはないから発見が遅れるんでしょうね。


さて、最初の手術ですが
この手術では神経が死んでる左上奥歯2本(6番,7番)を抜き、その奥歯2本があった部分の穴から上顎洞にある腫瘍を摘出、
奥歯2本分の穴は塞がずに上顎洞に再び肉が盛ってくるまで上顎洞と口の中が繋がった状態で過ごすというものでした。(開窓術というらしい)


初めての全身麻酔はほんとに一瞬で、寝てる間に終わってたって感じで
この手術で直径3.7×4.1㎝の腫瘍が摘出され、摘出された腫瘍を半分に割ると中からレントゲンで目の下に写ってた親知らずが出てきたそうな。
(桃太郎か!)




ちなみにこの手術で抜歯された左上6番,7番の写真がこちら↓
(グロいかもしれないのでぼかしてありますが、閲覧注意です。。)













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めっちゃ根元溶かされてるー!笑




腫瘍の病理検査の結果、私の腫瘍は『腺エナメル上皮腫』という良性腫瘍でした。
これは再発が多いと言われるエナメル上皮腫の中でも再発率の低い珍しいやつらしいです。


手術は入院した日に受け、4日間程入院して5日目に退院でした。
手術した翌日から病院食を食べてましたが、最初はペースト状の食事、その後お粥と柔らかいおかずを食べれるようになったんですけど、
いかんせん病院食がまずくて…笑

お肉が食べたいけど柔らかいおかずしか出てこないから食べれないし、私病院のお粥がとっても苦手で食べきれなかったので、看護師さんにお粥は苦手なので軟飯にして下さいってお願いして途中から変えてもらってました。笑
ご飯は片側でしか噛めないから食べづらいけど、ゆっくりなら普通に食べれました。


さて、腫瘍を取ったあとですが、
腫瘍摘出後の上顎洞にはガーゼが詰められていて、再び肉が盛ってくるまで1日に1回ガーゼ交換をしていました。
(入院中は先生にやってもらい、退院後は自分で鏡見ながらやる)

奥歯2本分の穴から詰めてあるガーゼを取り出し、一度水を入れたシリンジで穴の中を洗浄し、新しいガーゼをピンセットを使って穴の中に詰めるというもの。
ご飯を食べるときは穴の中に食べカスが入らないように穴を覆うプラスチックのカバーをはめて食べていました。


このガーゼ交換、最初の頃はガーゼを取り出すときに、ジュクジュクの傷口に張り付いたガーゼを剥がす感じでとても痛くて…。
でも時間が経つとだんだん痛みも無くなってすぽんすぽん交換できるようになり、肉が盛ってくるから中に詰めるガーゼの量もどんどん少なくて済むようになっていきました。



そして最初の手術から3ヶ月後の2011年11月に、中に盛ってきた肉を取り除き、上顎洞と繋がってた奥歯2本分の穴を塞ぐ手術を受けました。

続きます。
私が最初に異変に気付いたのは2011年の春頃、大学院1年生(22歳)の時でした。


お風呂上がりにいつものようにスキンケアをしていたとき

「…ん?なんか左頬ボコッとしてない…?」

って感じでふと気付き、よーく触って確認してみると、やはり左の頬骨の下が明らかに硬く膨らんでいました。


なんだこれ?なんで今まで気付かなかったんだろうって思いながら、ちょうどその頃左顎が痛いときがあったので勝手に顎関節症かな?って思い
おそらく高校のとき以来、何年か振りに歯医者さんに行きました。



歯医者で見てもらうと、

「これは顎関節症じゃない。これ見えますか?」

と言われ、鏡越しにピンセットで指された所を見ると
左上の奥歯と頰っぺたの間に1.5センチくらいの何だか変色しててピンセットで押されるとブヨブヨする箇所がありました。

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↑なんて下手くそな説明図だろうか(;^_^A


げっ!何だこれ⁉︎って思ってると

「ここに嚢胞みたいなものが出来てて中に膿みたいなものが溜まってます。ここでは診れないから大きい病院紹介しますね。」

と言われ、とりあえず一度中の液を出しときますって感じでそのブヨブヨした所にメスを入れられると、中から溜まってた液体がドバーッと出てきました。
(すぐに唾液とか吸い取る管で吸われました)


その後、紹介してもらった総合病院の歯科口腔外科へ行くことに。

病院ではレントゲン、CTを撮影し、その後診察台で
「ビリっと電気が走ったら教えて下さい」と言われて、左上の奥歯から順番に電気の走る器具を一本一本の歯に当てられました。

1番奥の歯(7番)…何も感じない。。
奥から2番目の歯(6番)…何も感じない。。。
奥から3番目の歯(5番)…ビリリッ!!



その結果、まず言われたことが…


「親知らずが目の下にあります」



はい!?!?


レントゲンだとこんな感じ
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確かに丸い歯みたいなものが目の下、ほっぺたの位置に浮いてる感じで写ってました。。。


先生曰く、
「エナメル上皮腫と思われる腫瘍が左上の奥歯の根元から長い年月を掛けて左の上顎洞の中で大きくなってる。腫瘍が大きくなるときに近くにあった親知らずを一緒に巻き込んで大きくなったから、今目の下に親知らずがある状態。
腫瘍は周りの骨を溶かしながら大きくなってるから、左上の奥歯2本(6番,7番)は根元が溶かされて神経が死んでる。」

と言われました。


初めて聞いたエナメル上皮腫なんて腫瘍…
ほとんどが良性腫瘍らしいですが、良性でも再発しやすい腫瘍らしく定期的な経過観察が必要。
下顎にできることが多いらしく、私みたいに上顎にできるのは珍しいとのこと。



腫瘍の摘出手術は全身麻酔になること、再発のしやすい腫瘍だから再発率を下げる為に腫瘍の大きさよりも大きく削るともしかしたら頬骨を削って顔にプレートを入れることになるかもしれないこと、手術の説明をしたいから一度親を連れて来て欲しいこと等言われ、

こんな大事になってるなんて考えてもいなかったから、この日の午後に受ける処置の前に一旦当時付き合ってた彼氏(今の旦那)のところへ帰って泣きました。。。


そしてその日の午後に、奥歯とほっぺの間のブヨブヨ変色してたところから腫瘍に向けてチューブみたいなものをぶっ刺されて、腫瘍の中に液が溜まらないよう?腫瘍から口の中へ繋がるチューブが取り付けられました。

そして確か、注射のシリンジの先端にL字の細い金属の棒が付いた器具を使って、自宅で毎日このチューブの穴の中を水道水で洗浄するよう指導を受けたと思います。
(この穴がどこにあるのかいまいち見えず、慣れるまで難しかった…)


そしてそして、それから2、3ヶ月経った2011年8月に最初の腫瘍摘出手術を受けました。

続きます。
長い間放置していたブログですが、

久しぶりに開いてみたら、やはりエナメル上皮腫で検索されて見に来られる方がいらっしゃるニコ


ということで、こんなおバカな文章ですが少しでも同じ病気で不安になってる方のお役に立つことが出来ればと思い、
ブログのタイトル変更して病気のこと以外の記事は削除しましたビックリマーク

ただ前回の記事だけはコメント欄で病気のことについてやり取りしていたので残してありますニコ



これから時間のある時に、改めて病気発覚から現在に至るまでの経過をもうちょっとまともな文章で書き直せたらなと思ってますウインク

…とか言っといてまた放置したらごめんなさいアセアセ


とりあえず今は術後5年目で再発もしておらず、歯医者さんで義歯も作ってもらったのでご飯も普通に食べれてますチョキひらめき電球


そして2年前に結婚して、現在5ヶ月の娘の子育て中です←これはどうでもいいか照れ



では、記憶を辿りながら書き直しますね~ウインク