エナメル上皮腫〜腫瘍発見までの流れ〜 | ちぃのエナメル上皮腫の術後記録

ちぃのエナメル上皮腫の術後記録

2011年8月、私が22歳の時にエナメル上皮腫の摘出手術をした時の記録です。
おバカな文章で書いてありますが、少しでも同じ病気で不安になってる方の参考になればと思います。

私が最初に異変に気付いたのは2011年の春頃、大学院1年生(22歳)の時でした。


お風呂上がりにいつものようにスキンケアをしていたとき

「…ん?なんか左頬ボコッとしてない…?」

って感じでふと気付き、よーく触って確認してみると、やはり左の頬骨の下が明らかに硬く膨らんでいました。


なんだこれ?なんで今まで気付かなかったんだろうって思いながら、ちょうどその頃左顎が痛いときがあったので勝手に顎関節症かな?って思い
おそらく高校のとき以来、何年か振りに歯医者さんに行きました。



歯医者で見てもらうと、

「これは顎関節症じゃない。これ見えますか?」

と言われ、鏡越しにピンセットで指された所を見ると
左上の奥歯と頰っぺたの間に1.5センチくらいの何だか変色しててピンセットで押されるとブヨブヨする箇所がありました。

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↑なんて下手くそな説明図だろうか(;^_^A


げっ!何だこれ⁉︎って思ってると

「ここに嚢胞みたいなものが出来てて中に膿みたいなものが溜まってます。ここでは診れないから大きい病院紹介しますね。」

と言われ、とりあえず一度中の液を出しときますって感じでそのブヨブヨした所にメスを入れられると、中から溜まってた液体がドバーッと出てきました。
(すぐに唾液とか吸い取る管で吸われました)


その後、紹介してもらった総合病院の歯科口腔外科へ行くことに。

病院ではレントゲン、CTを撮影し、その後診察台で
「ビリっと電気が走ったら教えて下さい」と言われて、左上の奥歯から順番に電気の走る器具を一本一本の歯に当てられました。

1番奥の歯(7番)…何も感じない。。
奥から2番目の歯(6番)…何も感じない。。。
奥から3番目の歯(5番)…ビリリッ!!



その結果、まず言われたことが…


「親知らずが目の下にあります」



はい!?!?


レントゲンだとこんな感じ
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確かに丸い歯みたいなものが目の下、ほっぺたの位置に浮いてる感じで写ってました。。。


先生曰く、
「エナメル上皮腫と思われる腫瘍が左上の奥歯の根元から長い年月を掛けて左の上顎洞の中で大きくなってる。腫瘍が大きくなるときに近くにあった親知らずを一緒に巻き込んで大きくなったから、今目の下に親知らずがある状態。
腫瘍は周りの骨を溶かしながら大きくなってるから、左上の奥歯2本(6番,7番)は根元が溶かされて神経が死んでる。」

と言われました。


初めて聞いたエナメル上皮腫なんて腫瘍…
ほとんどが良性腫瘍らしいですが、良性でも再発しやすい腫瘍らしく定期的な経過観察が必要。
下顎にできることが多いらしく、私みたいに上顎にできるのは珍しいとのこと。



腫瘍の摘出手術は全身麻酔になること、再発のしやすい腫瘍だから再発率を下げる為に腫瘍の大きさよりも大きく削るともしかしたら頬骨を削って顔にプレートを入れることになるかもしれないこと、手術の説明をしたいから一度親を連れて来て欲しいこと等言われ、

こんな大事になってるなんて考えてもいなかったから、この日の午後に受ける処置の前に一旦当時付き合ってた彼氏(今の旦那)のところへ帰って泣きました。。。


そしてその日の午後に、奥歯とほっぺの間のブヨブヨ変色してたところから腫瘍に向けてチューブみたいなものをぶっ刺されて、腫瘍の中に液が溜まらないよう?腫瘍から口の中へ繋がるチューブが取り付けられました。

そして確か、注射のシリンジの先端にL字の細い金属の棒が付いた器具を使って、自宅で毎日このチューブの穴の中を水道水で洗浄するよう指導を受けたと思います。
(この穴がどこにあるのかいまいち見えず、慣れるまで難しかった…)


そしてそして、それから2、3ヶ月経った2011年8月に最初の腫瘍摘出手術を受けました。

続きます。