この手術では、最初の手術で取り残したかもしれない腫瘍細胞を全て取り除く為に、左上奥歯2本分の穴から前歯の方まで 唇と歯との間に切り込みを入れて、唇を持ち上げる感じでベローンと上顎洞を開いて中に盛ってきた肉をスプーンでこそぐように取り除いたあと、唇と歯の間は縫って、さらに今まで開けっ放しだった奥歯2本分の穴を頬っぺたの肉を引っ張ってきて塞ぐということをしました。
このスプーンでこそぐように肉を取り除くということをされた為か、1回目の手術の時よりも術後の痛みが強く、さらに入院中どんどんどんどん顔が腫れてぶっくぶくの別人の顔のようになってました。。。
1回目の手術の時と同様に4日間入院の5日目退院でしたが、術後3日目が腫れのピークで、その後徐々に収まり退院するときにはマスクしてればわからないくらいになってました。
(ピークの時は瞼まで腫れて目が薄目状態でした)
また、奥歯があった部分の穴を塞ぐためにほっぺたから肉を引っ張ってきて塞ぐということをした為、術後はほとんど口を開くことが出来ず最初の頃はご飯が食べづらかったです。
そして私の場合、腫瘍が上顎洞の中で大きくなっていた時に、上顎洞と鼻腔が繋がる通路が腫瘍によって押し潰された状態になっていたようで
その通路をちゃんと開通させるべく、手術で肉をこそぎ取った後の上顎洞にガーゼを詰めてから奥歯2本分の穴を塞ぎ、ガーゼの先端を上顎洞から鼻腔を通して顔の外に出して、術後は鼻から血に染まったガーゼが出てきてほっぺたのところで留めてある状態になっていました。
そして術後5日目に、上顎洞に詰めてあったガーゼを鼻の穴から引っ張って抜き取るという処置を受けました。
はたから見れば鼻からピロピロとガーゼを引っ張り出されてる滑稽な姿に見えるんでしょうが、これが痛いのなんの…涙
事前に痛み止めの座薬を入れてもらってはいましたがそれが効いているのかは分からず、、
歯を食いしばりながら、看護師さんに手を握られながら、なんとか全部のガーゼを引っ張り出されました。
どんだけ長いガーゼなんだと思いました…涙
そんなこんなで無事に退院し、半年に1回のCT撮影で経過観察を続けて現在に至ります。
現在術後5年目ですが今のところ再発はしておらず、口の中の手術跡も手術してくださった先生の腕が良かった為、歯医者さんでキレイに治ってるね!と言われるほど分からない状態になってます。
でもこの病気、腫瘍ができた位置や大きさによっては骨を削って骨移植したり、プレートを入れたりする場合もあるようで…
私の場合、まだ運が良い方だったのかなと思います。。。
腫瘍は痛みも無く周りの骨を溶かしながら大きくなっていくので、早期発見の為にはやはり定期的に歯医者さんで検診を受けたりすることが大事だなと思います。
私は痛い歯なんて無いからって何年も歯医者に行っていなかったので、もし定期的に通っていればもう少し早く腫瘍に気付けたのかもしれません。