私の修業時代④ オリーブ香る厨房にて
ブエノス ディアス!
陽気に挨拶してくれる横浜のスペイン料理店。
ブエノス ディアス はスペイン語で『おはようございます!』ですが、朝でも昼でも夜でも出勤した時は、『おはようございます。』が飲食店の常識なのはバイトをはじめてから知りました。
スペイン料理店でのアルバイトは洗い場兼雑用係。
18才の私が一番年下で、
厨房には5人のコックさんとひとりのシェフが働いておりました。お店のホールスタッフは店長さんとパートさんやアルバイトさんが3名〜6名。シフト制で時間によってアルバイトやパートさん、コックさん達が入れ替わるシステムです。
面接を受けてから2、3日後からバイト初出勤。
それは、、オリーブと香ばしいニンニクの香りがする陽気な厨房の中は、、
食器の洗い物の山との
格闘のはじまりだったのです!
次から次に運ばれて来るお皿、シルバー(ナイフやフォーク、スプーン)、グラス(コップ)、鍋やフライパン…
お皿に残った食べ残しを取り除きながら、どんどん水を張ったシンクに漬けていきます。そして片っ端から洗剤を付けたスポンジで洗い洗浄機に並べていくんです!!もうその量が半端ない(笑)
しかし、若いし元気だけは有るのでこっちも洗い物に負けまいと果敢に洗い続けます。
中々終わらない洗い物ですが、私の横がサラダ場で、サラダを作ったり野菜の下ごしらえをしている先輩コックさんが様子を見ながら洗い物を手伝ってくれるんです。
そんな横にいるコックさんを見て、、口数は少ないんですが、粋で優しいし、かっこいいなぁ〜って憧れましたね。。
サラダ場担当の西山さんは25歳。この西山さんをはじめ個性溢れるコックさん達との出会いが、私のこれからの人生に強く影響する事に…