甲羅に似せて -242ページ目

甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

  「このアホぼんが!」と、思わずつぶやいてしまった今回。まさか、あのしっかり者の順ちゃんが妊娠していたとは。それは後先のことをいろいろ考えて落ち込むのも無理はありません。


 この頃、できちゃった結婚ばやりで、早く孫の顔が見たい親にとってはいいかもしれないけれど、やっぱり順番が違うんじゃないかと、釈然としない私は古風な女なのでしょうか。今の女性は、結婚して夫に尽くすという以外に、いろんな人生設計や自己実現への夢を持っている気がするので、後先考えず女性を妊娠させる男性側の思いやりのなさを感じてしまいます。夫婦としての関係を築く間もなく、親としての心構えもないままに親になってしまうのですから、いろんなことが同時に降りかかってきて、大変な思いもすると思います。


 順ちゃんの相談が妊娠だったことをを喜代美ちゃんから聞いた草々さんは、アホぼんに会うなり言ってしまい、喜代美ちゃんになぜ言ったとなじられます。

 秘密をバラした事は問題だけど、この場合、隠して妊娠がなくなるわけじゃないから、早めに知らせるのは草々さんが正しいと思います。でも順ちゃんのことで、せっかくいい感じになりつつあった2人は再び険悪な感じに・・・。もっと言葉を選べばいいのに。喜代美ちゃんも「嫌いにならんといて~。」といいつつ、譲れないところでは結構勝気ですね。


 アホぼんが、「たかが魚屋の娘とつきあってやってる。」みたいな言い方をしたのには、ムカーッときました。そんな見下した気持ちで付き合っていたのなら、順ちゃんがかわいそうです。


 今回見所だったのは、順ちゃんのお母さん。うわさ好きで、人のうわさからついには犬まで・・・話しているときの恍惚とした表情がくるくる変わってすごくリアル~。こんなおばさんいるなあと感心します。

 仏壇屋のおばさんも寝床のカウンターで話を聞きながら、振り返ったままお茶をすする所なんか、いるいるこういう人~、と変に感心したのですが、こういう何気ない所の脇を固める人たちの演技力がドラマのクォリティを高くしてるなあと思います。


 そして、「友春さんが妊娠させた女の子の親の顔がみたい」と、他人事として面白がっていたところに、アホぼんが現れ、順ちゃんのお父さんに「順ちゃんと結婚させてください!」と言って来られて、それが初めて自分の娘のことだと気付きます。・・・気付いた時の表情がまた良かった~。表情が七変化。堪能いたしました。


 友春さん、遊びだと思ったら、ちゃんとけじめをつけに来たんですね。順ちゃんにおろすよう迫ったりしなくて、本当によかったです。考えたら、友春さんは、塗り箸工場の社長より、魚屋の方が似合っている気がします。お父さんとお母さんが許してくれればの話ですが。

 とにかく当人同士がうまくいけば、周りは説得できるものだから、順ちゃんと友春さんで力を合わせてがんばってほしいものです。


 明日は、周りを巻き込んですごい騒ぎになりそうですね。

そうそう、こんな感じ・・・。小浜に戻ってからの喜代美ちゃんは、本来の喜代美ちゃんらしさを取り戻してますね。地図を広げてしゃべっている草々さんの表情も優しくて、落語が間に入らないとこんな風なんだなあと、優しい空気に包まれている2人を見てうれしくなりました。


 私はもともとおっとりした性格なんですが、OLになって、仕事に追われていたら、すごく性格がきつくなって、こんな性格だったっけと自分にびっくりしたことがあります。環境に順応しただけで、仕事をやめたらまたおっとりに戻ったのですが、喜代美ちゃんも、仕事に順応しようと一生懸命になるあまり、性格が変わってたんじゃないでしょうか。


 「若狭のことをもっと知りたくてここへ来た。」という草々さんの言葉に感動したものの、「俺の思う女じゃなかったら別れる。」というきびしい言葉にびっくりしました。愛は試すものじゃないって、他のドラマで聞いた気がするけど・・・。草々さんはどこまでも求道的なんですね。なりふりかまわず草々さんに取り付く喜代美ちゃん、いじらしくてかわいいなあ。草々さんが何か言うたびに過剰反応して、顔色をうかがってるし。


 塗り箸の仕事場で喜代美父に仕事を教わる草々さん。塗り箸づくりは落語と同じで毎日一生懸命生きて重ねたものが落語に出るという草々さんの話に、「ほんとはこわいんだ。」と、素直に箸作りのこれからへの不安を口にする喜代美父。

 正平君は後を継がないみたいだし、こんな風になついてくれた草々さんに、箸作りを教えることができて、お父さんよかったですね。職人さんの仕事は孤独な作業だし、自分の腕に自信がもてるからこそ、やっていけるのに、そこにも不安を抱えながら、続けているお父さんの苦しさに思いを馳せてしまいます。先代の気持ちを今になってかみしめているのでしょうか。


 一方、順ちゃんと友春さんはもうおつきあいしている風ですね。順ちゃんは相変わらず、何かを思いつめているようです。

 草々さんと喜代美ちゃんが小浜めぐりに行こうとしている時、急に訪ねてきて、なにやら相談したそうです。さすが親友の喜代美ちゃんは、なにか感じる所があって、急に外出を取りやめ、順ちゃんの後を追います。


 ほんとは順ちゃんどころじゃなくて、草々さんとの関係をゆっくり修復したかった所ですが、追ってくれてよかった。喜代美ちゃんらしいなと思ったところでした。ただ、ちゃんとわけを話さないと、また草々さんが居所のない気持ちになってしまいそうで、そちらもちょっと心配ではあります。


 明日は順ちゃんの事情があきらかになるのでしょうか。こんなにひっぱられると、どんな事情か早く知りたいです。

 高校の時、ドストエフスキーを読んでみようかと、「カラマーゾフの兄弟」と「罪と罰」に挑戦した時のことです。確か小学校の図書室にあって読んだなあという記憶があったのです。

 でも、小学生にこれが読めるのだろうかという疑問が・・・。しかも、「カラマーゾフ」と「罪と罰」で一冊になっていたんです。

その後、小学校でクラス会をした時、図書室の本を手にとって、その謎は解けました。なんと、それは、物語が始まった途端のさわりだけが載っているダイジェストだったのです。「レ・ミゼラブル」も「ジャン・クリストフ」もそうでした。これっていいのか~?と大層裏切られた気分でした。


 でも、その後ちゃんと読んだはずの「カラマーゾフの兄弟」の筋など、今となってはさっぱり思い出せず、きのうやっていた、「所さん感動!!あらすじで楽しむ世界名作劇場」で、ケンコバさんがワイドショー風にプレゼンしてくれたのを観て、「なるほど~、そういう話だったっけ。」と、やっとわかったという始末でした。


 この番組、途中から観たのですが、とっても面白いですね。いろんな人がレポーターになって、自分のやり方で限られた時間内で、次々と名作を紹介してくれる番組なんですが、ちょっとチャンネルを変えたら引き込まれて、最後まで観てしまいました。作品を知っていても知らなくても、テンポよく今風に紹介してくれるから、わかりやすいし、原作を読むきっかけにもなりそうです。


 またやるんでしょうか。いろんなお笑い芸人さんたちが、新しい切り口で紹介してくれたら面白そうだなあ。ある程度読み込まなくちゃいけないから、たいへんそうですが。