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甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

やっとイケパラ学園を脱したんですね。よかった~。芸人さんが並んでいる画面を見て、心底ほっとしました。

2週分まとめてのレポになります。


7/30放送の「さんちゃんねる」は、芸能人だけが知っている、テレビ業界の裏話。みんなワイシャツにセーターを羽織って袖を前で結ぶという、一時代前のスタイルだったので、何の冗談かと思いましたが、業界の人のファッションなんですね。誰ひとりとして似合ってないなあと、変に感心しました。


ジュニアさんが口真似してた、「5秒前です、4、3、2、1。.」は、相当キテるし、びびるさんが床に転がって真似した、自分のカンペが読まれると爆笑するディレクターも、面白すぎてホラーみたいでした。


そして、河本さんが語る横で、静かな観客になっていた井上さん。このときの井上さん、ゴロバなんかの「ボク飽きちゃった。」的な感じではなくて、数々の逸話に本気でぴっくりして息を呑むような感じでしたね。

次課長にもいろんなむちゃぶりに苦しんだこともあったんだろうな。

中川家さんがここにいたら、マニアックコントが始まっていたかもという考えが、ふとよぎりました。


そして今回の「削除の儀」は、鼠先輩でした。

岡山出身なんですね。

いつもやることが空回りして、先輩にお前はハツカネズミだと言われ、その後後輩が出来たので鼠先輩になったとは、不思議なエピソード。マネージャーさんのTシャツに書かれた、鼠後輩という文字に吹き出しました。


このコーナー、削除してほしいと言いながら、ちょっとプチ自慢の匂いが最近しませんか。

16歳の時、パンクバンドをやっていて、「BSヤングバトル」の岡山大会で優勝した時のビデオ。

飯島「カワイイじゃん。」

井上「(笑)なんでこうなったの?」


そしてマネさんが持ってきた一冊のノート。そこには鼠先輩が同じ時期に書いていたというポエムが。

これ、結構よかった~。こっぱずかしい表現満載だったけど、10代にしか書けない感覚がいい味出してたなあ。

鼠先輩のポエム集、ちょっと写してみます。


ああ これが 幸せの くつろぎか

海の広さと 部屋の広さと ぼくの広さ

本当のことを言おう

すべては やさしさに つつまれている

すべては 愛に つつまれている

すべては 夢に つつまれている

ねえ ねえ 神様 心から 愛してます


もうひとつ行きます。


それは 風の強い 午後

しずかな心

その横で 海が ゆれる

ライターの火で

月まで 行けたらなあ


なんだか、幸福感に満ちた詩ですね。


8/6放送分の「さんちゃんねる」の、さんま・お笑い芸人VS悩める高校生。

ふかわさんが、学歴はいらないという主張をして、「でも高学歴を売りにしてクイズ番組に出ている」と、高校生達に指摘されてました。高学歴の人ほど、そういうことを言うけど、説得力に欠けるなあ。でも、この人の真面目で頼りない感じ、面白いですね。歳を取って、自分のこだわりが不思議な具合に育っていってる感じがします。


大島さん、口の達者な女子高生を前にして、がんばっていたなあ。「復讐心」って、説得力がある。このあたり、井上さんがけっこうしゃべってましたね。

大島「私、土に埋められたことがあるんですけど。」

井上「土にかえすという意味で?」

ドS出た~。でもいたわる目をしていた気がします。絡む優しさ。


「素敵な大人の女性とはどんなひとですか?」という質問で、大竹まことさんが、一緒にいてリラックスしている女性と答えた後。

さんま「皮膚感がもうね。落ち着ける人っているのよ。そこで幸せが感じられる人。相性がある。」

手でジェスチャーしながら、さんまさんの手がスッと伸びて、井上さんの手を握ります。さんまさんをじっと見る井上さん。


井上「ぼく、どうですか?」

さんま「意外と落ち着く。」


河本さん、何やっとんねんという顔をして、すぐ次の進行をしていましたね。


何が起きたんだ?・・・と、一瞬頭が真っ白になり、その後の内容がぶっ飛んでしまいました。


確か、話しているとき、井上さんがしきりと両手を握ったり開いたりしていて、その手に吸い寄せられるように、さんまさんの手が井上さんの手の方に何度か伸びて、その時点で、あれ、さんまさん、井上さんの手を握るかも・・・と予感がしたんです。


そして、「意外と落ち着く。」と言われ、手で口を覆いながら、うれしそうな井上さんの様子は、なんだか女子のようでした。

井上さんにも、さんまさんにも、そのケがあるとはつゆほども思わないんですが、何か、観ているものの心をふるわせるような光景だったのは、何故なんでしょうね。


何か、井上さんの中にある、保護欲をかきたてるような中性的な何かが、同性にも訴えかけるのかも。


「魔性」という言葉が、ふっと頭に浮かびました。


テレビの放送中に、高校生50人の前で、その魔性に揺らいださんまさんと、それを凝視する井上さんの一瞬がオンエアされる不思議。


なんというものを観てしまったんだろう・・・。

また買ってしまいました、「炎上DVD」と「CIRCUS」。立ち読みでもいい気がするのですが、文章で出会う井上さんは、何故か視覚よりもイメージしやすくて、魅力的に感じます。時々開いては読み返すのも、また楽しい。


「炎上DVD」の方は、映画「ウォーターホース」を、主人公がメガネをかけていないだけで、完全に「のび太の恐竜」だと言い切り、子どもの頃、ヒヨコにかえそうと卵を温めた経験を語る井上さん。


卵、私も温めようとして親に止められた記憶があるなぁ。井上さんの小さい頃の話は、聞きながらいろいろ物思いに耽ってしまいます。映画に関しては、魅力を紹介しながら、そっと批評もこめているのが井上さんらしい。


毎月読みながら思うのですが、この独特の言葉遊びのような文章の面白さは宝島と共通だなと。

ブログを書きながら、ここで消耗してしまっては、仕事にまわす分がなくなることに、あるとき気づいてしまったのかもと思います。私が愛読している作家さんが、「小説の題材を書いてしまうので、これからはエッセイを控えようと思う。」とどこかに書いているのを読んで、その人のエッセイのファンだった私は残念に思いましたが、そういうことってあるかもしれないなと思います。


「懊悩株式会社」の方は、しょっぱなから男性誌らしく性の悩みだったので内容は省略ですが、河本さん担当のお悩みなのに、井上さんの方が含蓄のある言葉を寄せていて、ふぅんと思いました。

「価値観というのは話し合って歩み寄るものではない。」

「水商売の女性に偏見を持つのはお笑い芸人に対してバカやっているだけで楽しそう、って言う人と同じ。まずはやってみたらと言いたい。」


最初のは、経験的にそう思ったということなんでしょうね。短い言葉ながら、深いなあ。

2つ目のは、職業で人を差別しない考え方に、井上さんらしい優しさと公平さを感じたのと、お笑いに対する偏見に腹立たしい思いをしたこともあったんだなぁと知った事。


経験からたぐり寄せた考え方や価値観は、何気ない言葉の中にふと出てきて、きらっと瞬間輝くものなんですね。日本中で発売されているこの雑誌の、ひと月で消えてしまうたった1ページの中の、こんな言葉に出会った偶然にため息。


カツゼツが悪くて悩んでいるお悩みには、「それが欠点だと自分では思っているかもしれないけど、それが自分の長所であり、武器にもなる。」と言う、次課長の2人。

そういう考え方、いいですね。

思えば、お笑いの世界も、コンプレックスをネタに変えて、それが武器になっている人がたくさんいますね。そういう長所の方が、顔がきれいとか、頭がいいということより人間くさくて魅力的な気がします。


「ジャッキー・チェンに会いたくてこの世界に入ったけど、もう夢がかなったから、夢がない。」と、かつて井上さんが言っているのを聞いて、この人は河本さんに誘われなければ、お笑いの世界には無縁のひとだったんだろうかと思ったことがありましたが、この頃は、やはり入るべくして、お笑いの世界に入った人なんだなと感じることが多いです。


いろんな人がいて、どんなに変わっていても個性的でも自分の居場所がある、そして自分らしさが生かせるこの場所は、井上さんにベストマッチだなと、そして井上さんの隣りには河本さん。当たり前のようでいて、奇跡的な取り合わせですね。

仕事が一段落したのに、寝不足続きだったせいか体が元に戻りません。だるさと筋肉痛で、やる気が出ない・・・。そんな中、テレビだけは観ていて、いろんな感想が泡のように、浮かんでは消えていくのを感じながら、ぼんやりとしています。


ドラマ「ゴンゾウ」、回を追うごとに目が離せない感じになってきました。

勘の鋭い優秀な刑事だったのに、過去の事件で心の傷を負い、備品係で魂の抜けたような生活をしているゴンゾウが、欠員を埋めるためということで、元の刑事課に復帰し、徐々に回復していくのですが、それと共に、心の中に封印されていた過去のトラウマが蘇ってきて、彼を苦しめます。


先週7/30の回では、だらしなくスーツを着崩し、無精ひげをはやして何故かペコちゃんの棒付きキャンディーをなめていたゴンゾウが、ひげを剃っています。備品係に戻してほしいと言っていたのに、いろんな事件にかかわり、関係者と接するうちに、もう一度自分を取り戻そうとするかのように、深夜のジムのルームランナーでひとり走り続けます。

最初のあまりに情けない感じから、時間の経過と共にしゃきっとしていくゴンゾウの様子がリアルに描かれています。

そして、先週は、ビルの屋上に容疑者を追って行くうちに、かつて自分がかかわった事件で助けられなかった少女の記憶と、絶望のあまり飛び降り自殺をしかけた体験がフラッシュパックして、激しい頭痛に地面をのた打ち回ります。


その様子があまりに真に迫っていて、息を呑んで見いってしまいました。こんな状態で、刑事としてやっていけるんだろうか。こんな風にフラッシュバックを繰り返していたら、修復できないほどに心が病んでしまうのでは・・・。


たまたまかかわった事件の関係者に、過去のトラウマを重ねてしまうゴンゾウ。


昨日の8/6の回では、潜入捜査をしている時、青空会の代表の人の、絶望して一度は自殺しかけた体験を聞いて、自身の自殺の体験を重ね合わせて、激しく感情移入してしまいます。

だから容疑者の共感を呼んで心を開いてもらったのですが、自分をすり減らすような、そんな彼の姿は痛々しく感じます。そういう人と次々に出会ってしまうのも、不思議な縁ですね。


武器を隠し持っている事が確認できて、容疑者の家に強行突入しようとする警察。一足先に、仲間を装って家に入るゴンゾウですが、突入の情報が漏れていて、容疑者が銃を持って待ち構えています。

銃を構えるゴンゾウに「打ってみろ。」と挑発する容疑者。

そのとき、またフラッシュバックに襲われて、激しい頭痛に苦しみながら、彼はその場に倒れてしまいます。


これほどまでに彼を苦しめる過去の事件は、何だったのでしょうね。全身の力が抜けるような絶望と無力感。


それが、普段のゴンゾウのふざけた感じのキャラクター,とすごい落差になって、観ている方のショックの度合いも激しくなります。


多分この人は子どものような人なんでしょうね。最初に持っていた、何か無垢なものを、もう一度取り戻す事ができれば、ここから立ち直る事ができるのかもしれません。


どういう方向にこの物語が進んでいくんだろうと思いながら、この頃、このドラマが始まると、テレビにだんだん近づいて画面に見入っている自分がいます。