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生きていくための短歌 (岩波ジュニア新書)
842円
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岩波ジュニアの棚でたまたま見かけたので借りた本。
わたしは最近育児のことばかり詠んでいるので、生きていくために詠むってどういうことだろうかと思って、前情報なしで手に取った。
内容は、神戸工業高等高校(定時制・夜間)の国語の先生が編纂した、生徒たちの短歌。
いわゆる夜学の生徒たちは、昼間は働いて、夕方5時くらいから授業を受けに行く。
兵庫県出身なのに知らずにいたが、夫が夜学のある工業高校の全日制の出身なので、なんとなくイメージはあった。
わたしも大学時代にアルバイトと授業、もしくはアルバイトのダブルヘッダーをしたことがあるが、ものすごくキツイ。間違いなく寝るレベル。
しかも、生徒たちの多くは毎日それを学費や生活のためにやっていて、中には危険な仕事も多い。労災の金額がいくらかなんて話を高校生がするのかと驚いた。そして多くが零細企業の、しかし工業の街・神戸を支えている仕事だ。
短歌も、何かと技巧とか言われたり、自分の所属している結社の発行物とか読むと本当に上手い人は上手いんだけど、
こうやってストレートに詠まれた短歌も胸に響く。上手い人もいる。
神戸ということで、震災を経験した生徒さんもいて、OBOGの短歌などを読むと心が痛くなるものもある。でも、それを読んで、自分の思いを31字に託すことに勇気を貰った生徒さんが何人もいるというのだからすごいとも思う。
ところどころ統廃合の話が出てくるが、現在も一応夜学は統廃合されずに残っているのかな…?
(夜学があるのは兵庫県立神戸工業高校で、夜学のなかった市立神戸工業高校は統廃合している)
お気に入りは下記。
夜学来てやっと分かった身に染みる「普通の」「まともな」どうでもいいや









