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異世界でカフェを開店しました。 (レジーナブックス)
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異世界モノのネット小説といえば"小説家になろう"ですが、そこから出版にいたった小説。
異世界の食べ物事情といえば、以前読んだ『幻想レシピ』でも、中世ヨーロッパ時代をモデルとすれば、あまり発展していないのが大筋なんですが、この小説はそこに目をつけて、異世界で現代の食べ物(もちろん和食も)を普及させようとする元OLの奮闘ぶりを描いています。
が、この世界の食文化がけっこうオワコン?並みにひどいのに、まずおいおいという気もしてしまうんですが。
なんせ、比較的食文化が進んでいるはずの王宮料理長が油でビシャビシャのムニエルを作ってしまうとか![]()
パンの描写は上手いな、と思いました。堅いパンしかない、っていうのはちょっと『アルプスの少女ハイジ』を思い起こします。
それでも、異世界に行った先が超優秀魔術師の養子とか(まあ、これは後程なぜそうなったか説明があるのですが)、
その奥様が王妃と親友で、実家が大商会とか、多少のご都合主義はあるんですが、商会とつながりを持たないと物流がしんどいし、珍しい食材が入手できないのはホントだと思うので、そこはなるほどなと思いながら読みました。
あとは、いくら田舎町で祖父母に色んな食品作り等々を見せられて育ったとはいえ、何の前置きもなく異世界に飛ばされた先で、OLが発酵食品やパスタなどを何も見ずに作れるかっていうのはけっこう突っ込みたい……
しかし、ただ設定だけではなくて、人物描写もなかなか面白くて好きになりました。
表紙の通り、従業員を2人雇うのですが、雇うまでのエピソードが好きです。
特に、女性の方はちょっと涙しそうになったくらい感動してしまいました。ところどころに心に染み入る台詞を盛り込みつつ、キャラクターも活き活きしていてどんどん読み進めてしまいます。
主人公が異世界に飛ばされることになったエピソードについては蛇足っぽく感じてしまいました……まだまだシリーズ続くなら、そのうちでも良かったんじゃないかな……と。ちょっと興ざめしてしまったわたし……![]()
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