C-CHERRY -67ページ目

臆する病。

ちょっと前からさっぱりと。

本気で誰かを好きになったり、付き合ったりっていう話をしなくなって。


友達と会ったときにそういう話題になると、あからさまに逃げるあたしに皆「何がそんなに怖いの?」っていう。



何が怖いんだろう。



ひとりでいるのは怖くないし、誰かを好きになるのも怖くないよ。







でも、素直に恋愛できるほど、今までの恋が簡単なものじゃなかったし。


傷は簡単には癒えない。



もったいないよ。



ってみんな言うけど、あたしみんなが思うような子じゃないよ。
多分すごくすごく嫌な子だと思う。



あぁ。そうだ。

好きになった人に、嫌な子って思われるのが怖いんだ。
かわいくないって思われるのが怖い。
心変わりが怖い。



ただ臆病なだけだよね。





好きな人はいるよ。


でも、それだけなの。

さみしがりや。

わくわく。

どきどき。

そわそわ。



忙しいあたしの気持ち。


最近は毎日が楽しくって、夜がとても淋しい。





今日、高校のときの後輩に会った。


「先輩、相変わらずふわふわして能天気な感じですね(笑)」


って、言われました。



うん。


でもね。

あたしそんなにいい子じゃないよ。


暗いトコいっぱい持ってる。





すぐ不安になる。




あたしの思考回路を構築した彼に、治してって言いたいの。


ホントに能天気だった頃のあたしならきっと、こんな不安くらい乗り越えられるはず。



ムリなの分かっててそんなこと考える自分は嫌い。


でも、平気なフリする自分はもっと嫌い。

おくすり。

具合悪くて薬飲むのに、副作用が辛いって納得いかないよ…↓↓

毎晩不安で眠れません。


いつガンが再発するかわからない日々。




なにもなくて、ただ空と海と、小さな小さな小屋があって、木造の部屋の真ん中にテーブルがあるだけの小屋で。
次々に大切な人、大好きな人達が立ち寄っては唄を唄ったり、ご飯を食べたり、抱きしめあったりするの。

みんな楽しそうに笑う。




あたしは満足して横になり、空を仰ぐ。



ふと気がつくとひとりぼっち。



ガランとした世界で、温かかったあたしの指先が、どんどん冷たくなっていくのが怖くて、繋ぐ手を捜す。





そして目が覚めるの。





明日もまた、何もない世界から目覚めたあたしは、真っ暗な夜が来るまで、いつもどおりに暮らす。




眠れぬ夜はあっても明けない夜はないのだから。