ジャンルがシニアなので、それに相応しい話題を提供します。
認知症は、誰にもやって来ます。認知症は、脳の老化によって起きる現象だからです。
早く訪れるか、遅いかの違いでしかありません....とのこと。
日経メディカル Aナーシング(Active(活動的な)、Advanced(高度な)、Autonomous(自律的な)、三つの Aをコンセプトにした看護師向け情報サイト)に、誰もが避けては通れない疾患 認知症の記事が出ており、説明がとても分かり易いので内容を要約しました。
3行で語る認知症の定義
生後いったん正常に発達した種々の精神機能が
慢性的に減退・消失することで
日常生活・社会生活を営めない状態
精神機能が慢性的に衰えるのはなぜか?
脳の神経細胞は、加齢に伴って徐々に減っていきます。
そのため、神経細胞のネットワークに穴ができていきます。
20歳代をピークに認知機能が徐々に衰えて行き、あるところまで神経細胞が減り続けると、日常生活、社会生活を営めなくなります….それが、認知症です。
認知症は、脳の老化現象(神経細胞の脱落)によって起こる現象なので、現在の科学では治すことはできません。
誰にでも表れ、誰でも進行します。
認知症の症状
大きく2つに分けられます、中核症状と周辺症状です。
中核症状
代表的な3つの中核症状は、
記憶障害(昔のことや、直近にあった事柄がすっぽり抜け落ちてしまうこと)
見当識障害(日時・場所の理解や方向感覚のことで、それらが分からなくなること)
実行機能障害(目的を持った一連の動作ができなくなること(例:料理ができない、電化製品が使えない))
周辺症状
人によって異なり、一時的なことが多いもので、精神異常と行動異常に大別されます。
精神症状としては、物盗られ妄想、せん妄、幻覚、錯覚、抑うつがあります。
物盗られ妄想は、統合失調症の了解不能な妄想ではなく、「財布を引き出しにしまったが、それを忘れてしまい、誰かが盗ったに違いない、と思い込む」というほぼ了解可能な「勘違い」と言うべき症状です。
「せん妄」は、意識障害の一種で、夢と現実の区別がつかないような状態です。
「幻覚」は、幻視、幻聴のことです。
「錯覚」は、実際にあるものが別のものに見えることで、例えば天井の模様が虫に見えたりすることなどです。
「抑うつ」では、意欲低下、食思不振などが生じます。
行動異常としては、徘徊、暴力・暴言、失禁、弄便(便をもてあそぶこと)、不眠・昼夜逆転、不食・異食・過食などがあります。
以前、亡くなった父が、脳血管障害による認知症になってしまい、昼夜逆転や徘徊などの行動異常が起き、介護に大変な思いをしたことがありました。
その時、母と近くに住んでいた従姉妹(母方)が対応して下さり、大変助かりました。
その母も94歳になり、いずれに認知症が出てくると思うと気が重いです。