五月の光のなかで、静かに呼吸を整える
五月の連休が始まり、街もどこか浮き足立っているような、独特の熱を帯びてきました。三月のあの落ち着かなかった空気とはまた違う、眩しすぎるくらいの陽射しに、時々ふっと足が止まってしまいます。新しい環境やリズムに馴染もうと、自分でも気づかないうちに肩に力が入っていたのかもしれません。「連休明けにはもっとスムーズに動けるようにならなきゃ」と、カレンダーを眺めては少し先の自分に期待しすぎてしまうこともあります。でも、ふと思うのです。芽吹いたばかりの若葉が、一晩で大樹になれないように、私たちの心もまた、時間をかけて今の場所に根を張っていくものなのだと。最近は、何かが「できるようになったこと」よりも、「感じていること」を大切にするようになりました。誰かと比べて焦るのではなく、自分の内側にある静かな変化に目を向けてみる。仕事の進み具合や、目に見える成果も大切だけれど。朝、淹れたてのお茶の香りを深く吸い込めたことや、誰かの何気ない一言に、心からの笑顔を返せたこと。そんな、数値にはならないけれど確かな手応えを、今は信じていたいと思います。五月の風は、冬を越えてきた私たちを包み込むように柔らかく吹き抜けていきます。無理にスピードを上げなくても、もう十分、今日まで歩いてきた。連休の最中、特別な予定があってもなくても。「今の自分のままで、心地よくいられる場所」を一つずつ見つけていければ、それでいいのだと感じます。完璧じゃなくていい。ただ、今の自分を否定せずに、そこにいること。光が強いこの季節だからこそ、自分の中にある影も、同じくらい大切に抱えて歩いていこうと思います。にほんブログ村