8/18 俵会「名水」~ 風炉のお茶事の割稽古 | 【ブログ】シュミネ茶道教室(裏千家)~大阪・心斎橋

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お稽古日記、行事の記録、茶の湯周りのことの他に、西田宗佳の歳時記や日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

皆さん、こんにちは! シュミネ茶道教室です。
先日 8/18(日)に開催した、第2回「俵会」。特別稽古のテーマは「名水」。


「名水点」による夏のお茶事を想定し、客チーム5名・亭主チーム5名の、10名で各役回りに取り組み、茶事の割稽古をしました。
 
 
待合(まちあい)
お客役の皆さんがお集まりになり、待合にて半東が「汲出(くみだし)」をお出しします。
通常は白湯(さゆ)や香煎(こうせん)などを出しますが、この日は少しでも冷たいものをと思い、氷を浮かべた麦茶にしました。
 
 
 
初座(しょざ) 席入 13時
 
 
↓) 初座の床には「軸」が掛かっています。
この日の軸は、「清涼・鵜飼の図」。
絵(画)に賛(言葉)が沿っているものを「画賛(がさん)」と言います。
 
 
↓) 客が着座された後、亭主は挨拶に出て、ここで初めて主客が言葉を交わします。
大寄せ茶会とは違うので、お一人づつご挨拶します。
 
 
↓) 風炉の時期の茶事は、炭をする前に粗飯を召し上がっていただきます。
本来の茶事のような懐石は稽古で用意できませんが、この日は点心として「素麺」をご用意させていただきました。
 
 
↓) 「折敷(おしき)」(膳)の受渡し方。
ここは、主客お気持ちを合わせるところです。
 
 
 
↓) 碗・箸の取り上げ方
お食事の作法にもたくさんの約束事があります。
自分が満足するための食事ではなく、亭主の心入れ・自然の恵みに感謝し、禅の教えに基づいた作法を学ぶ必要があります。この食事の仕方は茶事の稽古をしないとなかなか習得できません。
 
 
 
↓) 風炉の炭手前
 

 
炭をつぎ、灰に月形を切り、香を焚きます。
 
 
灰や炭はなかなか普段の稽古でゆっくりできないので、これも俵会に参加された方はしっかり学んでもらいたいところです。
 
 
↓) 普段の稽古でなかなかゆっくりできていない稽古と言えば、「客の拝見」があります。
初心者さんが多いうちの教室ですが、お茶を飲む以外の客の作法を、そろそろしっかり出来るようになりたいです。
 
 
↓) 風炉の炭の後は、お菓子をお出しして、客は「中立ち」になります。お菓子は茶事の「初座」の締めくくりです。
 
 
↓) この日の主菓子は「水月(すいげつ)」・鶴屋八幡製
水色の葛の中は、月に見立てた黄身餡です。
 
 
 
中立(なかだち)
中立ちとは、初座のあと客は一旦外へ退席し、しばしの休憩をとります。
その間、亭主側は急いで「後座(ござ)」のための準備。床の軸を巻き上げ、花を入れ、湯相(ゆそう=火の加減)を確認して、濃茶のスタンバイをします。
 
 
 
↓) お客のHさん、勝手に覗き見したらダメですよ!(汗)
 
 
↓) 「後座」の床の花。
リンドウ・吾亦紅(ワレモコウ)・黄色いのん名前忘れた。
 
 
↓) 今回のハイライト「名水点」。
たっぷり濡らした「釣瓶水指(つるべ みずさし)」に亭主がこの日のために用意した名水を入れ、注連縄を張ります。
 
 
 
後座(ござ)
初座の席入り「初入(しょいり)」に対して、後座の席入りのことを「後入(ごいり)」と言います。
 
 
↓) 客が着座したあと、無言のうちに濃茶点前が始まります。
 
 
「名水点」の特徴は、濃茶を練る前に、正客からの所望を受け、名水であるお水をまず客にお出しして味わってもらってから、茶を練ることになります。
 
 
 
↓) 濃茶・道具の拝見
 
 
↓) 道具を「出会い」で返す
詰は拝見で預かった道具を正客に返し、正客は責任を持って亭主にお返しする、という構図をとります。
 
 
↓) 後炭を省略し、薄茶。
楽にゆっくりしてくださいという意味で「煙草盆」を持ち出しし、干菓子をお出しします。
 
 
↓) この日の干菓子
桔梗(ききょう)と観世水(かんぜみず)」・鶴屋八幡製
 
 
↓) 薄茶のお点前は「洗い茶巾」。
盛夏に少しでも涼を感じてもらうため、平茶碗に水を張って茶巾を浸したまま持ち出し、点前座で茶巾を絞る際にその滴る水の音を聴いてもらうという、いわば演出のある特殊点前。
 
 
点前座で茶巾を絞ったり畳んだりがあるので、日頃から水屋できっちりした茶巾の扱いが出来ているかどうか問われることろです。
 
 
↓) 薄茶・道具の拝見
 
 
↓)皆さん慣れないせいか、 リラックスして楽しむべき薄茶席の最後の問答までモゴモゴした固いやりとりが続きますが、こうゆう時こそ普段のお稽古通りの定型文ではなく、ポイントを抑えながら、自由なお話の仕方で問答をしてみるのがいいと思います。
 
 
↓) こんな感じで笑顔が溢れたほうが、薄茶らしい和やかな席になります。
 
 
 
お終い
主客挨拶のあと客は退席し、お茶事形式の稽古も無事終わりました。
亭主側、客側、それぞれのお立場から景色の見え方も違うと思いますが、お茶事を理解するには、双方の働きを理解する必要があります。皆さん、お疲れ様でした!
 
 
 
次回の俵会は、9/23(月・祝)。
基本の「正午の茶事(炉)」を、勉強会方式で各シーンに分けて解説し、学んでゆきます。
お楽しみに(^-^)!
 
 
 
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(裏千家: 西田 宗佳)

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