令和5年(2023年)2月8日:投稿
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Kボンとご一緒するときは祇園が多いので、季節に一度は寄せてもろてると、庶民の私でもだんだんこの街が馴染みの場所に感じるように(勘違いですが)なってきました。ただ、コロナ禍があったので「お化け」に寄せてもらうのは3年ぶりです。
今回は「祇園 いちえ」さんとこでお化けが来るのを待たせてもらいました。
♦「お化け」について
(↓ 以下、ネットの解説文より抜粋)
日本には古くから「節分おばけ」という風習がありました。節分お化けとは、節分の夜に行われる厄祓いの儀式で、立春前夜、普段と違う服装で社寺へ参拝する異装儀式だったのです。
節分とは「立春を元日として、大晦日にあたる日」なのだそう。それまで季節を守護していた秋・冬の神様が、節分を境にその役目を春・夏の神様へ受け渡します。この神様達がバタバタと過ごしている大事な日に、悪さをしようと隙を狙っている邪鬼が、人間にいたずらしようと襲ってきます。そこで神社仏閣では、豆まきなどの追儺式(鬼やらい)が行われたわけですが、「お化け」もまたそうした儀式のひとつでした。節分の夜に、老婆が少女の髪型である桃割にしたり、逆に少女が成人女性の髪型である島田に髪を結ったりする。このような異装を行うのは、違う年齢や違う性など「普段と違う姿」をすることによって、節分の夜の鬼をやり過ごすための風習だったのです。
花街に残る「お化け」は、京都の他にも東京の浅草、四ツ谷、大阪の北新地など、芸者(舞妓、芸妓)やホステスが様々な仮装をする「お化けイベント」として、今でも花街の粋な遊びの一つとして継がれています。
ちなみに京都のお茶屋さんでは、お客が他のお客のお座敷を覗くことはタブーとされているのですが、「節分おばけ」の時には年に一度の例外として、他のお客さんのお座敷に上がり込む事も許されるそうです。
「こんばんは~ おばけどすぅ~!」
節分の夜には、芸妓さんたちが趣向を凝らした格好で、お馴染みが待つお店からお店へと、花街中を駆け回ります。
なお祇園甲部では舞は京舞井上流と決められていますが、節分だけは他の踊りも許されるそうです。
「いちえ」さんに来ると、ママのひかるさんの美意識が随所に感じられ、どこをとっても素敵な室礼。
↑)ひかるさんが須賀神社の節分詣に行ってきはったようで、名物の「懸想文(けそうぶみ)」を見せてもらいました。江戸時代、困窮した貴族(公家)が、文を書く教養のない庶民を相手にアルバイトとして代筆屋をして恋文を書き、それを梅の小枝に括り付け身分がバレないように行者の格好をして売り歩いた風習です。
今では須賀神社の節分のお守りとして売られ、懸想文を鏡台や箪笥に入れておくと姿が良くなり着物がふえて良縁があると言われているそうで、ひかるさんも「鏡台に入れとくんどす」と言ってはりました。
よく二月のお茶席の待合でも「懸想文売り」の行者の画を見かけることがあり、前から実際に懸想文を求めに行きたいなと思ってはいたものの、まさかここでお目にかかるとは…。祇園はこうやって飲みに来ても、旬の文化や風土に接する機会が多く刺激になります。人が暮らしの中で当たり前に土地の風習と関わってはるから、また祇園の人はそれを生業にしたはるから、私のように本やネットから表面的に歳時記を知るのとは訳が違います。
今年の方角・南南東に向かって、恵方巻の丸かじりもしました。
↑)Kボンの花街遊びは、衰えることなく連日続いたはります。凄おす。
↓)だいぶ遅がけになって、ようやくお化けの皆さんが回ってきやはりました。
「おおきにぃ~お化けどすぅ~」という声が聞こえて、一気に場が賑やかになります。
Kボンと仲良しのだん佑さんは、叶姉妹からルパンの不二子ちゃんに変身。
一組のお化けが去っては、また次のお化け組がやってきて、いろんな趣向を凝らした芸を見せてもらえます。
真央さんを中心とした五人衆。仮装のお衣装や振り付けも完成度が高くて良かったです。
↑)最後は、都をどりのPRもバッチリ。
↓)佳つ雛ちゃんたちの、兎と狐の夫婦も到着
流行りの”きつねダンス”も披露して、最後はやっぱり新会場記念・都をどりのPRです。祇園甲部の皆さんの、この春のこけら落とし公演に向けての意気込みを感じました。
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夜も更けて、いちえさんを後に次のお店へ。
芸妓の章乃(ふみの)さんの先導で、夜中のハシゴ道中です。
いつも、風情ある花街の道中を、静かな真夜中 芸妓さんらとブラブラ歩く時間が好きです。家路に着く舞妓さんらとすれ違ったり、Kボンのお知り合いに遭うたり、外の空気吸いながら月見たり、建物見たり、楽しい散歩の時間です。
夜道で見る芸妓・章乃さんの透き通るような首筋と背中、お粉で白くお化粧されて、大きく開いた衣紋が寒そうやったけど何とも綺麗。
路地では、舞妓さんも、犬の散歩中のお母はんも、地方のお姉さんも、色々すれ違うのが面白い。
京都で唯一残る、老舗のサパークラブ「ルポー」さんに来ました。半世紀の歴史をお持ちです。
章乃さんの背中が美しいから、道中ずっとストーカーのように写真撮りました・笑
こちらにもお化けが最後に回ってきて、さっきも会うたけどまたきつねダンスの佳つ雛ちゃんと。
夜明け前に祇園からタクシーで大阪に帰り、翌日は午前からお稽古でした。
体は疲れるけど、お出かけも教室の稽古も、自分の好きな事やからストレスはおまへん。
Kボン、いつも楽しいお席にお相伴させてもろて、ほんまにおおきに。
おかげで観光客では行けない場所に連れてってもろて、季節折々勉強になります。
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■ 翌日のお稽古(教室)
2月4日(土)立春大吉
翌日の稽古にお土産を持って行って、壬生寺で求めた大多福のお面やお札など、皆にも見てもらいました。
皆さんからも節分にゆかりのお菓子がぞくぞくと集まり、試食会をしながらこの大きな節目となる今年の節分のお勉強ができて楽しおした。(祇園から帰ってきた翌日は、大阪人としては悔しいけど京都の言葉が写ってまうねん)
↑)家のご近所さん家の梅がほころび始めました。立春どす。
また新たな二十四節気を迎え、今年の春夏秋冬が始まります。
教室も、歳時記を大切にお稽古していきたいと思います。
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