昨日、ウチが通訳のお手伝いをさせてもうた、
旧正月パーティーのお話、”小出し”その2です。
旧暦の大みそか、
そう、旧暦とは12月は30日までしかないんですねぇ。
なので、中国語で大晦日は、
「除夕」(チュー・シー)
またの名を
「年三十晚」(ニィエン・サン・シー・ワン)
と言います。
その夜は、家族みんなが円卓を囲み、団らんをする。
これが中国の年越しの重要な行事なんですねぇ。
そうやって皆で食べるご飯のことを
「团圆饭」(団円飯:トゥアン・ユェン・ファン) といい、
少しいつもよりは豊富に、そして
日本同様、シャレや同音語、見た目で
縁起の良い食材を使うようですわ。
そして、その大晦日の夕食に欠かせないのが、これ!
「お鍋」。
中国では
「红红火火」(ホン・ホン・フオ・フオ)といって、
縁起のいい赤い火を焚き、家族が団らんとなって
温かな雰囲気で新年を迎えること、
これが重要なポイントのようですわ。
ほら、昨日のパーティーでも、
こんな感じで、
お鍋登場!!!
「あれ?中国の大みそかでは餃子では?」
という声もありました。
まあ、中国は広いので、
東北部ではたくさん採れる小麦粉料理が主流。
よって餃子を食べるようです。
上海など、江南地方では、
餃子よりも甘い餡(ゴマ、小豆あん)、野菜とお肉の入った
お団子を作ることが多いようです。
そういえば、以前、崇明島出身の
事務所の運転手さんからも、お正月に作った
もち米ケーキを頂きましたけど、
やはりこのあたりはもち米が多いんですねぇ。
お魚のカタチのも、もち米です。
「年年有余」(ニィエン・ニィエン・ヨウ・ユィー)という四字熟語、
益々余がありますように、つまり豊かになりますように、という意味で
余と魚が同じ発音であることから、
お魚も縁起物としてもちいられるっちゅうことです。
そうそう、もち米でできたケーキも、
中国では”糕”(ガオ)といって、
「高」と同じ発音であることから、
高く上る、成長する、という意味で縁起物らしいですわ。
何かにつけて、
縁起を担ぐ。
言葉や発音が違うから、
おもしろいんですけど、
基本は同じ考え方。
う~ん、アジアな発想。