今朝は、
こちらの若手スタッフ向けに、
シリーズ展開している日本の企業経営の基礎知識講座を
やりましてん。
今日は、人事労務面での日本経営の特色。
ウチも日本から遠ざかってますさかいに、
あまり「現状」の話はできひんかったんですけど、
皆さん興味深々でしたわ。
たとえば、
日本の企業経営の特色のひとつである「稟議制度」。
このデメリットとして、
①意思決定に時間がかかる
②責任の所在が不明確
と説明したところ、
①は理解できるけど、②が「なんで?」という感じなのですわ。
日本人は、
よく言えば「和をもって尊し」、悪く言えば「事なかれ主義」。
とことん責任のある議論をすることを
回避しようとします。
でも、
こちらの方はダメはダメ。
稟議で関係部門の意見として
「ああ、じゃあしょうがないね。やむを得ない」
という回答が出ることが、信じられへんのやそうです。
「どうして?賛成か反対しかないんじゃないですか?」
と、至極ごもっともなご意見。
さらに、
「日本は終身雇用制度が崩壊しつつあり、リストラも珍しくなくなっている。
それなら、将来に備えて転職の準備をする、あるいは転職をすることについて、
社会一般での考え方は変わっているのか?」
という質問もありました。
ちょっと日本から離れた日本人のウチの回答としては、
「日本人は、どこか平和ボケした人間で、リストラが珍しくない
転職も考えないといけない、と分かっていつつも、多くはそこで行動しない。
リストラされて初めて、『え!!なんで私が!?』
と驚き、落ち込むことが多い。どこかに『私は大丈夫だろう』という
そんな意識があるのかも」と回答しましてん。
「へぇ~。そんなに心が穏やかで、平和な日本がうらやましいです。」
そんなコメントも頂きましたが、
どうも、色んな戦いの準備も、もちろん戦いもしようとしない、
そんな姿勢は本当に正しいのか、
よく分からへんようになってしまいました。
いやぁ、これも勉強です。
講師のウチも、学ばせていただきました。