今日の研修 | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

今朝は、

こちらの若手スタッフ向けに、

シリーズ展開している日本の企業経営の基礎知識講座を

やりましてん。


今日は、人事労務面での日本経営の特色。

ウチも日本から遠ざかってますさかいに、

あまり「現状」の話はできひんかったんですけど、

皆さん興味深々でしたわ。


たとえば、

日本の企業経営の特色のひとつである「稟議制度」。

このデメリットとして、

 ①意思決定に時間がかかる

 ②責任の所在が不明確

と説明したところ、

①は理解できるけど、②が「なんで?」という感じなのですわ。


日本人は、

よく言えば「和をもって尊し」、悪く言えば「事なかれ主義」。

とことん責任のある議論をすることを

回避しようとします。

でも、

こちらの方はダメはダメ。

稟議で関係部門の意見として

「ああ、じゃあしょうがないね。やむを得ない」

という回答が出ることが、信じられへんのやそうです。


「どうして?賛成か反対しかないんじゃないですか?」

と、至極ごもっともなご意見。


さらに、

「日本は終身雇用制度が崩壊しつつあり、リストラも珍しくなくなっている。

それなら、将来に備えて転職の準備をする、あるいは転職をすることについて、

社会一般での考え方は変わっているのか?」

という質問もありました。

ちょっと日本から離れた日本人のウチの回答としては、

「日本人は、どこか平和ボケした人間で、リストラが珍しくない

転職も考えないといけない、と分かっていつつも、多くはそこで行動しない。

リストラされて初めて、『え!!なんで私が!?』

と驚き、落ち込むことが多い。どこかに『私は大丈夫だろう』という

そんな意識があるのかも」と回答しましてん。


「へぇ~。そんなに心が穏やかで、平和な日本がうらやましいです。」


そんなコメントも頂きましたが、

どうも、色んな戦いの準備も、もちろん戦いもしようとしない、

そんな姿勢は本当に正しいのか、

よく分からへんようになってしまいました。


いやぁ、これも勉強です。

講師のウチも、学ばせていただきました。