首都圏では、今、
電力不足のために、計画停電がされているようですが、
実は、ウチも計画停電の経験があるんです。
もちろん、日本ではありません。
1993-1995年、ロシアの極東、ウラジオストクに住んでおりまして、
当時、1991年末のソビエト崩壊直後、
ロシア連邦が生まれるも、あの巨大な大陸、
物流や社会制度がガタガタで、エネルギーも不足していました。
もう、今ではそんな光景もなくなったのでしょうが、
当時はパン一つ買うにも、零下30度の中を1時間行列を作って
並んだものでした。
物不足、エネルギー不足で、毎日夕方になると、
停電になり、夜帰宅すると、不気味なほど暗いマンションの中を、
懐中電灯で階段を照らしながら部屋に戻ったものでした。
当時は国全体が乱れていて治安も悪く、
暗い中に誰か居るのではないか、と警戒しながら歩いたのを思い出します。
そして、停電が終わる時間になると、
起電圧(という言葉は正しいのかわかりませんが、改めて電気が流れるときの最初の電圧)が
異様に高いので、常時コンセントをつなぎっぱなしの冷蔵庫などが
壊れてしまうことが多く、停電になれば、全てのコンセントを抜き、
停電終了後、再度コンセントを挿入、という作業を毎日繰り返しました。
また、冷蔵庫も今では懐かしいというか、霜を時々掃除しないといけないタイプばかりで、
停電になると、冷蔵庫の下が水浸しになりました。
今回の日本での計画停電のニュースを見ていると、
そんな冷蔵庫の心配は関係無さそうな時代になったのを感じますが、
如何に現代人が電気に依存し、それなしに生きていくことが困難になっているのかを
痛感します。
上海でも、節電と、電気なしでも過ごせる方法はあるのか、
日頃から注意しなければ、と思いました。