上海の日本人客向け街角看板、
皆さんにお知らせしたくなるような、楽しく可愛い間違いをしているものも、沢山あるんですけどね、
最近「間違いはないけど、なんかな~」という系統のが気になりますねん。
たとえば、
「気持ちいいマッサージ」、「おいしいお惣菜」、「安心な野菜」…
ストレートすぎるんですねぇ。
ふと、数年前の日経で、作家の曽野綾子さんが、安倍元首相の著書『美しい国へ』を酷評してはったのを思い出しましたわ。美しいものを、「美しい」という形容詞を使って表現することが稚拙や、と。そんな意味やったと思います。
さらに、先日の英語のレッスンで、ウチの英語の先生が、「例えば、夫の駐在がアフリカに決まった場合、アジア圏の奥様なら”アフリカに行きたくない!”と言い、欧米圏の奥様なら、”アフリカは、私が行きたい最後の場所かもね”という表現をするでしょう。上級英語を話したければ、後者のような表現をひとつでも多く覚えることが大事。」と仰っていました。 (25歳の先生、ええこと言うなあ~。中国の方ですえ。)
なるほどね。
ちょっと「ヒネリ」を入れること。
表現に多様性を持たせること。
これは、言葉(外国語&母国語)の上達のコツであるだけでなく、
気持ちの余裕も生んでくれそうですねえ。