「太太!」 | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

呼ばれても、どうもしっくりこない、

いや、

違和感さえある中国語。


「太太(タイタイ)」。


意味は、配偶者のいる女性に向かって使う敬称だったり呼称だったり。

例えば、マダム・ヤンなら「楊太太(ヤン・タイタイ)」と、苗字と一緒につかったり、

あるいは「奥様」、「奥さん」のような感覚で、単に「太太(タイタイ)」と呼びかけることも。


でもねえ、

やっぱり字とその意味を考えますやんねえ。

「太い太い」って、止めてえさ。気にしてるんやから~。

って、言いたくなりますねん。


ウチの中国語の先生も、

「では、タイタイ…」

「そのとおりです、タイタイ…」

「休憩しましょう、タイタイ…」


気になって気になって、仕方おまへん。



さて、ネタがちょっとPoorでしたので、もう一ネタ。

「タイタイ」のお手伝いをする人、新加坡と中国では言い方が違いますねん。

多分、新加坡や香港、南方の中国語と、北方の中国語の違いやと思うんですけどね、


新加坡では、メイドさんのことを、 「アマ」

   (中国語が元になった英語のAmah、多分中国語は”阿媽”なんでしょうねえ。)

中国では、お手伝いさんのことを、「アイ」

   (中国語では”阿姨”。新加坡みたいに、外国人を住み込みで働かせることはなさそうですが、

    乳幼児や介護の必要な老人のいる家族では、通いのお手伝いさんを雇う習慣が、一部あるようです。)


 と、言います。


「阿」は中国語では、呼称の前にくっ付けて使います。

例えば、「お父さん」は「爸(バー)」ですが、「阿爸(アバー)」と、少し語調を整えたり、甘えてみたり。


「阿」は新加坡&中国両方の「お手伝いさん」で使いますが、その後の漢字はどうでしょう。

新加坡で使う「アマ」の語源と(私が勝手に)思われる「媽」は、「お母さん」の意味。

中国で使う「姨」は、「おばさん」の意味。

さすが、住み込みで働く新加坡のお手伝いさんは、より、親戚に近い距離にあるんやな~。


タイタイ、さらに楽してタイ・タイタイ(この場合の一番目の「タイ」は「非常に」の意味。)になりそうですな~。


(勝手言語研究家談)