呼ばれても、どうもしっくりこない、
いや、
違和感さえある中国語。
「太太(タイタイ)」。
意味は、配偶者のいる女性に向かって使う敬称だったり呼称だったり。
例えば、マダム・ヤンなら「楊太太(ヤン・タイタイ)」と、苗字と一緒につかったり、
あるいは「奥様」、「奥さん」のような感覚で、単に「太太(タイタイ)」と呼びかけることも。
でもねえ、
やっぱり字とその意味を考えますやんねえ。
「太い太い」って、止めてえさ。気にしてるんやから~。
って、言いたくなりますねん。
ウチの中国語の先生も、
「では、タイタイ…」
「そのとおりです、タイタイ…」
「休憩しましょう、タイタイ…」
気になって気になって、仕方おまへん。
さて、ネタがちょっとPoorでしたので、もう一ネタ。
「タイタイ」のお手伝いをする人、新加坡と中国では言い方が違いますねん。
多分、新加坡や香港、南方の中国語と、北方の中国語の違いやと思うんですけどね、
新加坡では、メイドさんのことを、 「アマ」
(中国語が元になった英語のAmah、多分中国語は”阿媽”なんでしょうねえ。)
中国では、お手伝いさんのことを、「アイ」
(中国語では”阿姨”。新加坡みたいに、外国人を住み込みで働かせることはなさそうですが、
乳幼児や介護の必要な老人のいる家族では、通いのお手伝いさんを雇う習慣が、一部あるようです。)
と、言います。
「阿」は中国語では、呼称の前にくっ付けて使います。
例えば、「お父さん」は「爸(バー)」ですが、「阿爸(アバー)」と、少し語調を整えたり、甘えてみたり。
「阿」は新加坡&中国両方の「お手伝いさん」で使いますが、その後の漢字はどうでしょう。
新加坡で使う「アマ」の語源と(私が勝手に)思われる「媽」は、「お母さん」の意味。
中国で使う「姨」は、「おばさん」の意味。
さすが、住み込みで働く新加坡のお手伝いさんは、より、親戚に近い距離にあるんやな~。
タイタイ、さらに楽してタイ・タイタイ(この場合の一番目の「タイ」は「非常に」の意味。)になりそうですな~。
(勝手言語研究家談)