新年
ゲーナ:
新年あけましておめでとうございます。
ほら、チェブラーシカも一緒に。
チェブラーシカ:
あけましておめでとう!
ゲーナ:
よく出来たね、チェブラーシカ・・・
おや、チェブラーシカ?
どこにいるんだい?
チェブラーシカ:
うーん、ここどこだろう?
ちょっとチクチクするけど暖かいよ。
ゲーナ:
そこは門松の中だよ、チェブラーシカ。
日本では新年にこの門松を飾るそうなんだ。
きっと縁起がいいということなんだろうね。
ということは、そうやって門松の中にいる
チェブラーシカも縁起がいいということになるかもね。
チェブラーシカ:
ぼく、えんぎがいいんだね。
ねぇゲーナ、えんぎがいいってなに?
ゲーナ:
縁起がいいというのは、つまり、
何といえばいいかな、とても、いいことなんだよ。
チェブラーシカ:
そうなんだ!
ゲーナもいっしょに入ろうよ。
ゲーナ:
ありがとう。
でも私は・・・遠慮しておくよ。
そうだ、チェブラーシカ、
新しい年には、朝日をいっぱい浴びるといいんだよ。
チェブラーシカ:
じゃあぼく、いっぱい浴びるね。
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チェブラーシカ:
ゲーナ、太陽の光ってあったかいね・・・
なんだか眠くなってきちゃった。
ゲーナ:
じゃあ家に帰ってもうひと眠りしようか。
それにしてもいい天気だ。
今年もきっといい年になるね、チェブラーシカ。
大そうじ。
チェブラーシカ:
うんしょ、うんしょ・・・
ゲーナ:
おや、チェブラーシカ。
今日はずいぶん早起きだね。
チェブラーシカ:
だってゲーナ、
今日は1年で一番最後の日だから
お部屋ぜんぶ、お片づけしないといけないんだ。
ゲーナ:
そうだったね。
私も早く顔を洗って準備をするよ。
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・
チェブラーシカ:
ねえゲーナ。
お片づけするととっても気分がいいね。
ゲーナ:
ゲーナ:
本当のその通りだね、チェブラーシカ。
今日はちゃんと掃除をして、いい気持ちで明日を迎えよう。
なんといっても明日は1年で一番最初の日だからね。
私も、年越しそばの作り方を調べてから、
すぐに掃除の手伝いをすることにしよう。
チェブラーシカ:
うん!
ぼく、もう少しがんばる!
サーカス楽団。
チェブラーシカ:
ねえゲーナ。
ゲーナは本当にガルモーシカが上手だね。
ゲーナ:
ありがとう、チェブラーシカ。
チェブラーシカ:
とっても上手だから
楽器を弾く人でサーカスに入れないかな?
ゲーナ:
それはとてもいい考えだよ、チェブラーシカ。
私の演奏にのせて、マーシャが綱の上で踊る・・・
まるで夢のようだ!
うーん・・・でも、それは難しいんじゃないかな。
チェブラーシカ:
どうして?
ゲーナ:
チェブラーシカは見なかったかい?
マーシャが初めてサーカスで綱渡りをした時、
サーカス楽団の人がガルモーシカを弾いていたんだ。
それがすごく上手だったんだ。たぶん、私よりも。
チェブラーシカ:
サーカスには、たいこの人と、ラッパの人と、
笛の人しかいないよ?
ゲーナ:
もう1人、指揮者さんさ。
彼の演奏は、とっても素晴らしいんだ。
私も聞きほれてしまったからね。
チェブラーシカ:
でもぼく、ゲーナのガルモーシカ、大好きだよ。
行進もジャグリングも、
ゲーナの曲があると上手に出来るんだ。
ゲーナ:
そうかい?
ありがとう、チェブラーシカ。
それでは、私は君のためだけの楽団になるよ。
チェブラーシカ:
うん!