双子のライオン。
チェブラーシカ:
ゲーナ、サーカスのライオンさんって
とってもジャグリングが上手だね。
ゲーナ:
そうだね。きっとすごく練習したんだよ。
それに、あの2人のライオンさんは双子だから
息もぴったり合ってるしね。
チェブラーシカ:
ライオンさん、双子なんだ。
ゲーナ:
ほら、とてもよく似ているだろう?
でも少し違うところがあるんだ。
わかるかい、チェブラーシカ?
チェブラーシカ:
うーん・・・わかんない。
ゲーナ:
目の横のところをみてごらん。
目尻にしわがあるんだよ。
チェブラーシカ:
ほんとだ!
ゲーナってものしりだね。
どっちがお兄さんでどっちが弟さんなのかな?
ゲーナ:
それは・・・私にも分からないな。
それは私の事典にも載っていないから
今度あったときにでも聞いてみよう。
チェブラーシカ:
じゃあまたサーカスに行くんだね!
ゲーナ:
もちろんだよ、チェブラーシカ。
クラウン。
チェブラーシカ:
ゲーナ、ピエロさんってすごく面白いね。
ゲーナ:
そうだね、みんなを笑わせるのが彼の仕事だからね。
でもチェブラーシカ、君ははじめてピエロさんに会った時
少しびっくりしていたね。
チェブラーシカ:
うん・・・あの時はね、急にピエロさんが出てきたし、
それに顔が真っ白だったんだもの。
ゲーナ:
うーん、確かに初めて見ると少し驚くかもしれないね。
チェブラーシカ:
うん、驚いちゃったの。
ゲーナ:
それで急にバケツを放り出して、私の後ろに隠れたんだね。
なんとかバケツをキャッチできてよかったよ。
ゲーナ:
チェブラーシカ、実はね、
あのピエロさんはクラウンさんなんだよ。
チェブラーシカ:
ピエロさんが、クラウンさん?
ゲーナ:
顔に涙が描いてあるのがピエロで、
涙が描いてないのがクラウンなんだ。
このピエロさんは・・・
チェブラーシカ:
描いてない!
じゃあ、ほんとはクラウンさんなんだね。
今度あったら、クラウンさんって呼ぶよ。
ゲーナ:
ああ、きっと彼も喜ぶと思うよ。
チェブラーシカ:
うん!