猫柳(ねこやなぎ) ヤナギ科 2/5 笠間茶道教室 


今回も茶花から
茶道や日本の文化、工芸を
皆さんと一緒に學んでいきたいと思います。

前回の【雪柳】に続き
柳つながりで
今回は【猫柳(ねこやなぎ)】です。

猫だけでなく、
別名「狗尾柳(えのころやなぎ)
仔犬の尾にも例えられています。

日本原産の植物で、全国の川辺や水際に生育し
株元は水に浸かるところにも育ちます。

◼️万葉集のなかの猫柳

山の際(ま)に 雪(ゆき)は降りつつ
しかすがに この河楊(かはやぎ)は 
萌えにけるかも 

山の間に雪が降っていますが、
この河楊(かはやぎ)は芽吹いていて
もう春になろうとしています。
 
万葉期には猫柳を「河楊」と表していました。

この河楊という漢字ですが、

「楊」の字は木の枝が立っていることを
「柳」の字は枝が下へ垂れていることを
漢字で区別していました。


◼️近代日本画の巨匠 竹内栖鳳の「班猫」

猫柳は、その名の通り
まさに猫の柔らかな毛のようです。

第一回文化勲章を受賞した横山大観さんと並んで
「東の大観、西の栖鳳」と称された
近代日本画、京都画壇を代表する竹内栖鳳さんの
猫にはそんな柔らかな風合いを感じ、
まさにそこに生きているようです。

引用 よしみ菓子舗さん「青柳」 


京都は美しい柳並木の多い街です。
特に加茂川と高野川の合流する
出町柳の辺りは、美しい柳ばかりです。
その近くに 旧三井家 下鴨別邸 などの
史跡や北村美術館 などがあります。

とても気の良い場所なので
ぜひおすすめ致します。