12・8後楽園観戦記 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

        

 

2ヶ月ぶりに後楽園へ行ってきました。拳四朗と益田の揃い踏みとアンダーの長嶺vs松山を目当てにいつものバルコニーへ。

平日興行ということもあり、入りは今一つの感でしたが、19時過ぎ当たりから周囲の密集度が上がってきました。それでも南側に空席が目立ち、7割位の入りか。

この日はブログのコメンターである太陽と海さんと観戦したのですが、彼が駆けつけた時は4000円の自由席が無かったみたいです。ちなみにパンフレットも配布分が終了したとのことなのですが、そんなに入っていたかなあ?

1,2試合目はデビュー戦同士の対戦。特に2試合目の土田vs泉谷戦で土田の豪打に泉谷が顔から落ちる様にダウンしたときは観ててゾッとしました。大事に至らなくてなりより。

3試合目はB級デビューの三迫の佐川が韓国のキムに3RでTKO勝ち。右ストレートもボディもボコボコ決まって、あれでは最後のストップも仕方ないかなあ。ラウンド間の選手のプロフィール紹介にもパンフにもアマの戦積が無かったですが、実際はアマ経験者みたいなので戦積位は載せて欲しいですねえ。

 

A級が2試合。ノーランカー同士の対戦ですが、後半も丁寧に左から組み立てていった三浦仁(三迫)がメイウェザーがかってる熊谷直昭(T&T)に8回、3-0判定勝ち。

この試合の最後のラウンド開始前位に太陽と海さんが到着。何とか目当ての長嶺vs松山に間に合いました。

そして今日の裏メイン。長嶺の左フック、右ストレートのインパクトは強烈だったものの、ダメージを感じさせない松山のタフネスもさすが。何度か一瞬、動きが止まるシーンはあったものの、次の瞬間にはダメージ等無かったの様に圧力をかけて行きます。

しかし、それにも限界がありました。7R早々に長嶺の強打で松山がダウン。起き上がったときの追撃で再度のダウン、蓄積されたものが一気に噴出したかの様な最後でした。

これが本日のベストバウト。

 

そしてWメイン。まずは益田vs小澤の日本バンタム級タイトルマッチ。

硬質なパンチを打ち込みつつ、圧力をかけていく益田は普通に強い王者だと思う。ただ、彼に土を付けた岩佐と大森が国内レベルを超越してただけであって。

試合は益田の強打が炸裂して2Rにタオルが投入され、呆気無いまでのTKO決着。東洋の現王者のマーク・ジョンヤップか前王者の山本隆寛との対戦が見てみたいな。大森相手でもいけるんじゃないか?と思わさせられました。

 

Wメインで拳四朗が登場。何よりセコンドの父がデカい。現役の頃はライトヘビーの東洋王者だったものな。大振りのアブタンの打ち終わりに拳四朗がパンチを打っていく、最後もそこからのコンビネーションをまとめてダウンを奪い、3RでTKO勝ち。

拳四朗は機動力もあるし、パンチも一戦毎に迫力と破壊力を増しているのが分かるものの、飛び級せずに着実に上を狙って行くのがベターな気がする。良くも悪くもボクシングが真っすぐなのでもう少し色んなタイプの選手と拳を交えてキャリアを積んでからでも世界を狙うのは遅くないだろう。個人的には宮崎戦希望。

 

タイトルマッチが2試合とも実力差を見せてアッと言う間に終わってしまったため、ややアッサリした印象の興行ですが、試合後に太陽と海さんとのマニア談義まで込みで考えると「濃い」一日ではありました(笑)。