2012年大晦日のあのこと。 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

ミニマム級の王座を保持してた頃、井岡に期待する層は多かった。

あのTBSに庇護されてる時点で当時から胡散臭さを感じてた方は自分の周囲にもいたけれど、ボクシング・ファンは基本的に優しい人が多いので、然るべき試合をしてくれるのであれば、どんな結果であっても目をつぶろうと思ってました。あの瞬間(とき)までは。

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2016/12/05/post_628/index_2.php

 

2012年大晦日。あれから4年も経つのか。

本来なら当時の国内最短二階級制覇を目指して井岡はローマン・ゴンサレスと拳を交えるはずでした。強い王者に挑むのは当たり前だと誰もが信じて疑わなかったのですが、ロマゴンは何故か突然、スーパー王者へ格上げされました。

空位となった王座を無名のメキシカンと争って戴冠した井岡はこの瞬間に記録と引き換えに多くのボクシング・ファンの信頼を失ったのです。それでも直後にロマゴンと対戦してれば、ここまで非難されなかったのですが、4年間、まったく音沙汰無しで平穏に3階級制覇を果たします。身内のファン以外のネガティブ・イメージだけはそのままに。

 

いつかはやることになる、親父を含めた陣営の責任で本人に非は無い。どこかで聞いたことのある言い訳が並べ立てられました。しかし、ロマゴンのこのインタビューにおいてはオファーの事実は無かったことが語られてますし、ロマゴンのスパーリング・パートナーであるキービン・ララにオファーを出してもロマゴンにはまったく出そうとしなかったのもある意味、「伝説」です。

今回の大晦日、一説によるとTBSは井岡の相手にエストラーダを推していたと言われてます。しかし、対戦相手はスタンプ。同じ興行に出る大森や小國の相手は誰だと思ってるのだろうか。彼ら二人に比べて恥ずかしいと思わないのだろうか。

 

井岡が尊厳を戻せる相手は2人。

・ローマン・ゴンサレス

・井上尚弥

彼らと戦わない限り、ボクシング・ファンの信用は取り戻せない気がする。

そして、自前の興行が打てなくなった今こそが、自分で行動するチャンスなのではないでしょうか。