西城正三と同時期にキック転向したもう一人の大物に金沢和良がいます。ルーベン・オリバレスとの歴史に残る激闘から約9ヶ月でのキック参戦の裏事情には会長との確執とかいろいろあったのでしょうけど、もうちょっとマトモな路線を行かせられなかったのかなあ。
2.金沢和良:5勝(4KO)1敗
さて、戦績は以下の通りですが、例によってこの時代のしかもキックの記録ですから抜けは普通にあると思うので、気が付いたらコメント欄でご指摘ください。
1972年
7・12○サクシノイ・アモンリット(タイ) 4R1:42KO・・・・・・・大阪府立体育会館
8・22○サクシノイ・アモンリット(タイ) 3R2:56KO・・・・・・・名古屋・愛知県体育館
10・14○サンコム・ウゲナマチャイ(タイ) 3R2:14KO・・・・・・・北海道・札幌中島体育センター
10・27○スパグチャイ・シットアムポーン(タイ) 5R判定・・・・・・・・青森・八戸市体育館
12・ 5○サクシノイ・アモンリット(タイ) 2R2:40KO・・・・・・・広島・広島県立体育館
1973年
3.1 ●島 三雄(目白) 2R3:05KO・・・・・・・東京・後楽園ホール
そして3月25日に交通事故に巻き込まれて引退と相成るわけです。西城は3戦目から飛び膝蹴りなどを試合のフィニッシュに用いたりしてたみたいですが、金沢はパンチでのKOが大半だったのでボクサーとしての意地を感じるところがあります。
島に負けた後も潔く完敗を認めていたのは、不本意な終わり方で後日にはキックから除名された西城と比べればいい終わり方ではなかったのかなと思います。