それから私達は、よく会うようになっていた
一緒に帰ったりはしなかったけど、
会う場所は決まっていたから、帰る必要もなかった
初めて話せる人が出来た
初めて私を私だと感じてくれる人が出来た
私はいつもより明るい心持だったけど
きっと誰も気付かないだろうな(笑)
今日もいつものように木に向かって歩いていたら
道をすれ違う人の中にかすかな違和感を感じた
これは多分、あの人の気配・・・
『あの人』とは、私がこの世で一番怖く、
そして私を一番うっとうしいと思っている人だ
そう、私のお母さん
道で私と会うことなどそうそうない
私の気分は最低ラインよりもっと深く下がっていた
信号待ちをしているそのシルエットは
どこにでもいる普通の主婦だ
でも私はどうしてもそうは見れなかった。。。
私はもちろん声などかけず、
うつむいて後ろを足早に過ぎた