弟がドイツにやってきた!!ザルツブルク散策・・・のはずが!編 | ♪ IN MY LIFE ♪〜ドイツ・フランクフルトの窓辺から〜

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ドイツ生活早数年。
楽しく奮闘しております。
メゾソプラノ歌手です。

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実は。
 
 
弟がドイツに来ると分かった数日後、天気予報を何度も何度も確認しながら、インターネットでノイシュバンシュタイン城の予約をした。
 
あいにく弟の滞在期間中、
ありとあらゆるサイトで確認したけれど、
予報では天気はずっと悪天候のモヨウ・・・・。
(そのわりにザルツブルクなんてレストランに入ってる時間以外は快晴でしたけど。)
もうそれならそれでいいやと半分諦めの境地だったのだが。
 
なんと一日だけ!!
唯一、晴れマークの日があった。
 
 
 
一日だけ晴れって・・・。
 
 
 
逆にその日は何しよう。(苦笑)
 
 
でも私の中でどこを観光するか、答えはほぼ決まっていた。
もちろんそこはノイシュバンシュタイン城である。
大好きなザルツブルクももちろん捨てがたかったけれど、
ザルツブルクは雨でも優雅で芸術的だし、
楽しめるエレメンツはいっぱいある。
室内でカフェやお買い物やコンサートだって楽しめる。
雨の日もなんだか絵になったりしなくもない。
 
ま、あの綺麗な景色がかげると残念は残念なんだけどね。
 
 
ところがそれがノイシュバンシュタイン城となるとその残念感は
更に倍増で、
あたり一面自然、そしてノイシュバンシュタイン城しかないという離れ小島!?的な孤高の存在であるため、
悪天候だと残念通り越してもう悲しい。
だって
曇りや雨の日のノイシュバンシュタインは、
霧かかっちゃってぜーんぜん見えなくなっちゃうんだもーん。
 
あの大自然の中に浮かび上がる白亜の城が霧で見えなくなったら
もう何を楽しんだらいいわけーっ!?
 
…ま。私は今まで3回ノイシュバンシュタインに行ってるけど
毎回快晴だったので、一体どれだけひどいのか実際この目で見たことはないんですけどぉー。
 
…というわけで、
暇さえあれば何度も天気予報のサイトをググって、
天気という、世界一の気まぐれさんをお相手に、
この天気は果たして本当に確実に晴れるのか、
まさかの天気が変わりそうもないか、別の日に移動したりしないか、
最後の最後まで疑心暗鬼でハラハラしながら!?
唯一の晴れの日を狙い撃ちで、
恐る恐る予約を入れたのだ。
(前回予約なしで行って城内に入れなかったニガーイ思い出を教訓に・・・)
 


そこからパズルのように他の予定をハメていったのだ。
たとえばザルツブルクもそう。他のケルンとか後の予定もそう。
 
 
予約を無事に入れられたら入れられたで
その後の天気の心変わりが気になる一方。
その後も一日に何度も天気予報をチェックしていると・・・
 
 
げげげげげっっっっ!!!!!
まーさーかーのー!!
天気予報が動いてるううううっっっっっ!!!!!!!
 
 
なんと気まぐれせっかちなお天気さん。
気が早いのか、
束の間の快晴タイムは・・・本日ザルツブルク2日目にズレこんでいらっしゃる。つまり今現在。
あとはずっと雨続きの予定。
このあとノイシュバンシュタイン近辺に夜到着して、
翌日いざ見学へ!!
という予定だったのに、
ザルツブルクにいる今現在が、快晴なのである。
 
 
つまり翌日(肝心の城に予約を入れた日)は・・・
 
まさかの降水確率90パーセントじゃああああああああ!!!!
 
 
しかも曇に覆われてるっぽい。。。。。
 
ノイシュバンシュタイン城、初の悪天候を体験するのだろうか、私はこれから。。。。。
 
 
それでもまた天気は変わるだろう、
なんてったって山の天気だしね。
 
ところがその後も気になって気になって何度も何度も確認したのに
一向に変わる気配はなく。むしろどんどん悪くなっていく一方に。
 
 
幸いにも!?翌朝、7時から9時ごろまでは晴れてるっぽかった。
つまり、早朝散歩!?
まさかの、朝から天下のノイシュバンシュタインの山道を散歩しちゃう???
まあ贅沢な朝の過ごし方ではあるんですけどね。。。。
 
 
こうなったら諦めて天命に身を任せるか(←悪天候のノイシュバンシュタイン)
もう1つ方法はなきにしもあらず。
 
本日予定していたのんびりザルツブルク散策。
これをとっとと切り上げて、
無理やり日が沈む前にノイシュバンシュタインに到着して、
快晴の日の城をなんとか拝むか・・・
 
ギリギリまで本気で悩んだ。
私としてはノイシュバンシュタインは明日の朝に賭けたかった。
せっかくの快晴の美しいザルツブルク。
ここまで来たんだから、あえてドタバタしたくなかった。
だけど今回の旅の主役は私じゃなくて弟。
 
私一人じゃ決めかねるので、弟の希望にゆだねてみることにした。
すると。
 
 
今日、晴れてる城をみる。(即答)
 
 
 
・・・この一言から秒速何キロだか分からないスピードでザルツブルクを駆け抜けた。
おい弟よ。今日ザルツブルクであれもこれもしたかったんじゃなかったけ??
こらこら!!!腰が痛かったんじゃなかったっけ???????
 
 
弟に何度も確認し、気が変わることを願っていたのだが、
彼のファイナルアンサーはやはりどんなに大変で過酷でも城をみたいということ。
晴れてるうちに城をみて、そしてあわよくばそこで夕日に照らされる白亜の城を見たいと言って譲らなかったため

 
 
 
午前中は写真を撮るひまもないほど駆け足で、
重い荷物を持ったまま、ザルツブルクの旧市街を駆け抜けた。
 
 
 
それでもザッハトルテやオーストリアのコーヒー、アインシュぺナーや
メランジェを食べたいという弟の願望も
入店から早食い競争並みにスピードで完食~お会計まで
ものの10分で見事にやってのけるというアラワザだったからこそなせた業!!
 
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ザルツブルクを巡りめぐったくせに撮った写真これだけ。(笑)
しかもこれも息つく間もなく10分で駅に向かう・・・
吉牛か!!!!!!
 
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でも、こんなに全力疾走気味だったのに、
弟が入りたがっていたザルツブルクの教会や大聖堂の中は色々巡れたし、
ザルツブルク1の繁華街、ゲトライデガッセも一目散に駆け抜けられたから一応良かった。(←駆け抜ける場所じゃないし、あんなに慌ててる人あそこで今まで見たことないし。)
そして前夜に聖ペーター教会前を通ったときに、カトリックのショップが
修道院レストランの目の前にあったので、そこにはどうしても寄りたかったのだが、行けてよかった。
 
そのお店でついにザルツブルクのフランキンセンス(乳香)ゲットー!!
クリスマスマーケットで見つけて買ってから欲しかったんだけど、
どこに売ってるか分からなかったの。。。
真っ白で純粋なフランキンセンスちゃんと、
色んな香りやスパイスの混じったザルツブルクミックスのフランキンセンス。
先日指揮者のドミニクに聞いて、ここらへんではわからんと言われたため。(笑)見つけられてよかったー!!
 
 
 
 
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香炉!?も2つ買った。
1つは自分の家にもあるけれど。
実家と弟用にお土産。
日本ではまだまだ馴染みの薄いフランキンセンス。
これはザルツブルクではスタンダードの香り。
カトリック教会でも定番の香り。
イラン人の友達いわく、アラブ諸国ではそのまま食べるらしい。
 
だから私も。。。。食べた。
(良い子は絶対に真似をしてはダメです!!!)
 
息つく間もないほど、というかもう息切れ気味で13時にザルツブルクを出発し、(余韻に浸るひまもない)
その後、ミュンヘンを経由してフュッセンへ。。。
 
何が何でも日の入りまでにたどり着かねばならない!!!
遅れたり止まったりしまくりのドイツ鉄道よ・・よろしく頼むよ。
乗り継ぎ、なんとかうまくいってくれーーーーー!!!
 
 
 
・・・やっと電車で腰を下ろし、あとは電車のスムーズな進行を
ゆっくりしながら願っていたら
ここで弟が一言
 
 
 
 
…気持ち悪い。
 
 
 
次は吐き気かよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
さっきのザッハトルテ早食いとコーヒー一気飲みとその直後のダッシュで、吐き気がするんだってさああああああああああ!!!
(それに加えてどうやらホルンダー味のバイエルン・オーストリア地方の炭酸飲料を私が飲ませたのがダメだったらしい。。。)
 
昨日は丘の上でぎっくり腰、
おとといはケルンの大聖堂の中で頭痛
今日は吐き気とは。。。。いろいろ忙しいなあ弟よ!!!!
それでいてミュンヘンからのローカル鉄道はめちゃめちゃ狭く、
人も多く、体臭もきつく、ぎゅーぎゅー。
私たちの荷物もとっても多かったので、こんなに閉所に押し込められたら余計に気持ち悪くなる。
 
仕方ないので弟に圧迫感を与えず、体を伸ばしてもらうために
離れて座ることに。
そんな我々の事情もしらない、罪深いトルコ系の兄ちゃんたちが
「おお、ここ空いてる空いてる!」
と、青ざめた顔で目をつぶっている弟の隣に座ろうもんなら、
2つほど前の座席から立ち上がり、
 
このひと、吐きそうなんだけどそれでも隣に座りますかああああ!?
 
とドスの利いた私の声が車内に響き渡っていた。。。。
 
 
それにしても天気予報通り、この日は本当にいいお天気。
3つ目の電車に乗り継いで、いよいよフュッセンまであと一息というとき、
私が15歳の頃、本当に心から感動したこのバイエルンの景色が登場する。
 
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そのときには弟のテンションは最高潮!!!!
え・・・?あの、吐き気は???腰痛は????頭痛は????
 
と聞いても、
この景色みてたら一気に全部吹き飛んじゃったらしい。
都合が良すぎる体調不良・・・。(笑)
ま。良くなったのならいいんですけど。。。
 
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電車の中で話しかけてきた品の良いおばあちゃん。
89歳だってさ。うちの母方の祖父、そして父方の祖母と同い年。
みんなあの悲惨な第二次世界大戦を経験してるけど
(ドイツと日本は軍事同盟結んでましたが。)
足腰丈夫で元気いっぱい!!何より!!フュッセンの駅前に住んでるんですって。
あそこよ、と指をさして教えてくれた。
駅のホームからも見ることができる目の前のおうち。
こんなに空気の良い場所に住めるなんて。。。羨ましい老後。
 
 
ホテルは駅前。徒歩一分。べんりー♪
横断歩道渡ったらすぐじゃーんと
地図の示す通り行ったらそこは郵便局だった。。。。
 
散々探し回ったり、郵便局の窓口に聞いたりしながら、結局郵便局の裏口がホテルにつながると判明。
フロントも何も無しで引き出しに鍵が入れられていただけ。
翌朝、どうやってチェックアウトしたら良いんだろう。。。
激安宿なので、シャワーもトイレも共同だったのだけれど、どこになにがあるのかもわからない。まあもうなんでもいいや。
 
 
少々休憩したのち、西日に照らされたノイシュバンシュタイン城を
この目で拝むべくバスに乗り込む。
駅前のバス停からお城までは10分ほど。ここまで来たらあとはラクチン。

 

 

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↑お城が見えてきたよ山のふもとにーーーーー!!!!
ここまで来たらあとはラクチン!!!!
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このとき既に18時半過ぎ。ネットで確認したら、
この日の日の入り時刻は19時45分!!
あと1時間ちょっと。
ここまで来たらあとはラクチン!!!
 
 
 
 
。。。ところが!!!!!
 
 
 
お城のすぐ近くまで私たちをポイポイっと運んでくれるシャトルバスが
もうとっくの1時間ほど前に最終時刻を迎えていた・・・・・。
 
 
ここまでこればあとは・・・ラ×◎!×
 
 
 
あるけーーーーーーーー!!!!!!!!!!
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時間がないぞーーー歩くのだーーーーー!!!!!!!
日が暮れてしまうううううううううううううう!!!!!!
 
悪質なイタズラでシャトルバスが17:30と書いてあったのに、
油性ペンで18:30と直されていた。
それをてっきり都合よく信じ込んだ私たちおマヌケ姉弟は
来ないシャトルバスをひたすら待っていた・・・・
 
 
あるけえええええええええええええええええ!!!!!!
これで途中で日が沈んだら、ここまで頑張って朝から!ザルツブルクから!飛ばしまくってきた意味なーし!!!!
 
なんてったって、こっちは腰痛持ちがいるからなーっはっはっはー。
その本人が最後の最後まで夕焼け色の城がみたいという執念を手放さなかった。
休憩して待ってあげる余地なーーーーーし!!!
 

 
さて、私たちは果たして間に合ったのか。
続く。