知らないふり、見ないふり。

いつの間にか、そんな事が得意になった。

そう、知らないふり、見ないふり。

それでも良いの?

   うん、いいの・・・今は。
★午前2時。
 帰宅した恋人はお腹が空いたと言いだした。
 私は珍しく起きていた。
 恋人もびっくりしていたけれど。
 そんな時間まで何をしていたのかというと、
 とても時間の経過が早くて思い出すのも、
 頭がフル回転するのではないかと思うくらい。
 まず、自分の家に帰って家事をして、
 バスに乗って恋人の家に戻り、
 家に行く前に喫茶店でお手紙の返事を書いた。

 店内が寒かったけれど、一気に6枚書き、
 一段落ついたところで家に戻った。

 途中で買った赤いスリッパをペタペタならして履いた。

 話は戻って、
 お腹がすいたという恋人とともに車に向かう途中、
 コンビニで今やっているスヌーピーのお皿のポイントを集めていてくれたらしく、
 シールを貼付けた台紙をもらい、うきうきして車に乗った。

 三宿のおそば屋さんへと向かう。
 テーブルはきちんとうまっていた。
 午前2時過ぎ。
 蕎麦切りと山菜蕎麦。
 結局食べきれず、のびてきた箸の持ち主にそのまま献上。

 その後、ドンキに向かう。
 仕事で必要なものがあったらしい。
 私も彼の家で足りないものを申告し、
 うろうろしながら付いて行く。
 彼がふと、スヌーピーのドライヤーの手を置いた。
 
 あ、スヌーピーだ。
 
 そう思ったら少しの間眺めていたようで彼には、
 「買わないよ」と言われてしまった。

 そうそう、ドライヤーが気に入らない事を思い出し、品定め。
 あれでもないこれでもないと言いつつも、
 やっぱり私も彼も好きな青い色のを選んだ。
 午前3時。

 一通りぐるっと回り、帰り道。
 コンビニに寄ったついでにスヌーピーのお皿を台紙と交換。
 更にうきうき。
 うれしい。
 
 スヌーピーもシールを集めてくれた恋人も。
 
 また私は赤いスリッパを履いて階段を上がった。
★自分の家に戻ってきた。
 私は野良猫のように週末はフラフラとしている。
 (行くところは決まっているが)

 家について、普段は見ないポストを見たら、
 大好きな人から手紙が届いていた。

 とってもとっても大好きな人で、
 私はその人の声に何度励まされた事か。

 中学生の頃、その人の声を聞いて衝撃を受け、
 少し前に、狂ったように聞き続け、
 私には、心の中の中に響いてくる声。

 彼女が生きていてよかった。
 私には分からない時間の経過もあっただろうが、
 これから彼女にとってすばらしい毎日が訪れてくれたらいい。

 彼女から手紙が届くと思っていなかったので、
 びっくりしたけれど、
 うれしくてうれしくて、
 2度も読んだ。

 恋人の家に帰ってお返事を書こう。
★キリンジをうっすら聞きながら仕事を終え、
 のんびりした調子で渋谷に行く。

 小西君のDJを楽しみに。

 あまり長くはいなかったけれど、楽しめた。

 そこから知り合いのbarに行き、ビールを飲んで、
 ぼんやりしたり意見を言ったりして帰宅。

 最近、程よく眠たい夜が来る。

 良い傾向。
 そしてそれが、恋人の腕の中なら。

 芝浦ふ頭は、昨日行ったので書いただけです。
★金曜日の夜に自宅を離れ、人の家で週末を過ごし、
 日曜日なのに家に帰らなかった私を、
 帰宅した恋人は不思議そうな顔で見て、
 そして言った。

 「まず、何があったの?」

 あぁ、きた。
 やっぱりそうだよなぁ。
 そりゃ、言うよなぁ~
 と内心思いつつ、
 なぜ居たのかという理由を言い始めたら気持ちが弱くなる、
 と警戒し、
 「聞いてくれるな。聞きたいの?話、長いのよ。」

 無駄だった。
 「まとめて話して。」

 やはり、日曜日なのに私がいるのは、
 仕事は?とか何かあった?とか思うのだろう。

 話をはじめて少しして、
 どうしても涙が止まらなかった。

 彼の前で泣くのは、私が記憶している限り3回目。
 そこそこ長い期間一緒にいて3回。

 私が眠るまで、眠れるようにしてくれた。
 でも、ムクッと私が動くと、子供を寝かしつけているみたいに、
 「起きちゃった・・・」と言う。
 私が眠るのを待っている恋人が先に眠りそうになっていた・・・

 私、子供じゃないので、眠るタイミングくらい自分で作れます、
 と思いつつ、でもやっぱり安心感にはかなわない。

 これ以上ない安心感で、いつの間にか眠っていて、
 朝は予想以上に早くやってきた。

 別の部屋で支度をし、その人の眠る部屋へ戻ると、
 ぼんやりと起きていた。

 また昨夜の続きの話をし、
 さぁ会社に行かなくちゃと立ち上がる。

 玄関先で見送られる。

 いつもと逆だ。
 たまには良いかも。
 彼は、彼にとっての早朝に起こされて困るだろうが・・・

 いってきますと言って玄関を閉めた。
 眠たさの残るまぶたのまま。
 
 長くて短い週末と月曜の朝だった。
 私の安心感は、そこにあるのだろうか。

 うん、そこにあるのだと思う。
★眠たい。
 でも、繋いでいたい。

 夜になって、私は泣いた。
 始めは頬をつたう程度だったのに、
 その手のひらがあると思うと、
 どんどん涙が出てきた。

 そして、背中に手のひらが不規則に触れる。

 子供みたいに泣いた。

 その手のひらと腕があれば、
 大丈夫。
 怖くない。
★恋人が仕事に行くお昼過ぎ、お腹がすいて家を出た。

 お寿司を買って帰ってきて、食べたあと、
 マッサージチェアに座ったら心地が良くて眠たくなった。。。

 そのままベッドへ行ったらやっぱり眠っていた。
 起きたら夕方。

 夏の夕方は、どこか気持ちに余裕が出る。
 明日が月曜日だとしても。

 恋人の家から一度帰宅してまた戻ってこようと支度。
 明日はここから会社に行こう。

 朝の混んだ電車に揺られよう。
 今日も恋人に会える。

 やっぱり織り姫と彦星の1年に1度だけは、
 私には出来そうにない。
朝、といってもお昼過ぎ。
コーヒーを求めて家を出る。
近くの喫茶店でコーヒーとトースト。
「散歩でもしてきたら?」恋人が起きぬけに言っていた。

私は散歩が得意じゃない。
歩くのが辛いんじゃない。
目的地がないのが何故か哀しくなる。
ドライブは目的地がないのが好きなのに。

散歩はちょっと・・・と思っているのに用もなく結局、
散歩がてら下北沢をふらふらしてみる。

夕方、雨が降って帰宅。

目覚めたらソファで丸くなってた。
恋人が帰っていた。
★七夕。
 という事も、今日が始まってしばらくして気づく。
 
 1年に1度。
 いろんなお話はあるけれど、
 どちらにしても、
 1年に1度しか会えないというのは、切ない。

 それを1年に1度ならまだ良いわ、と思うか、
 1年に1度しか会えないなんて嫌だわ、と思うかは分からないが、
 きっと前者でも後者でも、
 その時は、その瞬間は、心躍るだろう。

 うれしくてうれしくて。

 そんな気持ちを、忘れずにいられたらいいなぁ。

 1年に1度だけは、嫌だけれど。
★泣いてもばれないのではないかと思い、
 理由もなく泣きたくなる。

 「どうしてないているの?」
 「雨が降っているから。」

 今朝、と言っても10時前。
 外に出たら霧雨のようだった。
 普段、傘はあまりささないので、
 そのまま家を出て自転車に乗ったけれど、
 すぐに引き返し、メガネと傘を持って再度出発。

 雨の朝、
 めんどくさがり屋には、
 雨だろうと晴れだろうと、
 たいてい変わらず過ぎてゆく。

 泣きたかった。
 雨のせいにして。
 
 そう、
 雨のせいにして。