★金曜日の夜に自宅を離れ、人の家で週末を過ごし、
 日曜日なのに家に帰らなかった私を、
 帰宅した恋人は不思議そうな顔で見て、
 そして言った。

 「まず、何があったの?」

 あぁ、きた。
 やっぱりそうだよなぁ。
 そりゃ、言うよなぁ~
 と内心思いつつ、
 なぜ居たのかという理由を言い始めたら気持ちが弱くなる、
 と警戒し、
 「聞いてくれるな。聞きたいの?話、長いのよ。」

 無駄だった。
 「まとめて話して。」

 やはり、日曜日なのに私がいるのは、
 仕事は?とか何かあった?とか思うのだろう。

 話をはじめて少しして、
 どうしても涙が止まらなかった。

 彼の前で泣くのは、私が記憶している限り3回目。
 そこそこ長い期間一緒にいて3回。

 私が眠るまで、眠れるようにしてくれた。
 でも、ムクッと私が動くと、子供を寝かしつけているみたいに、
 「起きちゃった・・・」と言う。
 私が眠るのを待っている恋人が先に眠りそうになっていた・・・

 私、子供じゃないので、眠るタイミングくらい自分で作れます、
 と思いつつ、でもやっぱり安心感にはかなわない。

 これ以上ない安心感で、いつの間にか眠っていて、
 朝は予想以上に早くやってきた。

 別の部屋で支度をし、その人の眠る部屋へ戻ると、
 ぼんやりと起きていた。

 また昨夜の続きの話をし、
 さぁ会社に行かなくちゃと立ち上がる。

 玄関先で見送られる。

 いつもと逆だ。
 たまには良いかも。
 彼は、彼にとっての早朝に起こされて困るだろうが・・・

 いってきますと言って玄関を閉めた。
 眠たさの残るまぶたのまま。
 
 長くて短い週末と月曜の朝だった。
 私の安心感は、そこにあるのだろうか。

 うん、そこにあるのだと思う。