​💡 ご来所ありがとうございます 

伊勢市心理カウンセリングセンター

代表の山田靜弥@左片麻痺です。


私は30代半ばでうつ病を経験しました。

寛解までには長い時間が必要でした。

今回は、発症⇒診断⇒休職⇒復職までをご紹介したいと思います。

どうかお付き合いください。


📅 2009年4月1日

忘れられない診断、うつ病

​あれから時が経ちましたが、今でも鮮明に覚えている出来事があります。私がうつ病と診断されたのは、30代半ばの2009年4月1日のことでした。
​当時の私を襲っていた主な症状は以下の通りです。
・極度の不眠
​・遅刻の頻繁な増加
​・考えがまとまらない思考の混乱
​・物事の優先順位付けができない

​🏢 診断書と、まさかの出張命令

​翌日、会社には診断書を添えて「うつ病であること」と「休職が必要であること」を報告しました。しかし、会社から命じられたのは、なんと翌日から3日間の仙台出張(夜間業務)でした。
​今振り返ると信じがたい対応ですが、当時はまだうつ病に対する世間の認知度や理解度が低く、働き方に対する考え方も今とは大きく異なっていたため、このような対応が当たり前のように存在していたのかもしれません。
​仙台出張を終えた後、会社と話し合いを重ね、私は約1年間の休職期間に入ることになりました。


​🛌 息をすることさえ億劫だった3カ月

​休職に入ってからの最初の3カ月近くは、まさに地獄のような日々でした。
​何もかもが面倒で、やる気が起きない。
​ひたすら天井を見上げているだけ。
​「放っておいてほしい」「息をするのも面倒」「生きてるのが面倒」という気持ちでした。幸いなことに、人生を投げ出すという選択をせずに済みましたが、本当にギリギリの状態だったと思います。
​布団から起き上がるのは、トイレに行く時だけ。入浴や洗顔は、週に一度の通院前日だけ。食事も、食べたいと思った時に少し口にする程度。その結果、わずか3カ月で体重が15kg近くも落ちてしまいました。

​💊 ドクターとの出会いと劇的な変化

​この辛い時期、私はドクターとの相性が悪いと感じ、3カ月近くの間に2軒の病院を変えました。
​そして、3軒目の病院でようやく、主治医との相性と処方された薬がピタリと合ったのです。
​そこからは、まるで堰を切ったかのように状態が好転しました。今までの無気力な日々が嘘のように変わり、そのあまりの劇的な変化に、私は「もしかしてうつ病ではなく、別の精神疾患なのではないか?」と主治医に尋ねたほどです。
​しかし、主治医からは「薬がピタリとハマったこと、うつ病であることに変わりはない」と告げられました。
​この経験は、精神疾患の治療において、ドクターとの信頼関係と適切な薬がいかに重要かを痛感させられる出来事でした。

​🌻 治療の転機

希望を取り戻した休職期間

​薬と主治医との出会いによって、私の休職期間は新たな段階を迎えました。劇的な体調の変化を経て、私は徐々に「生きているのが面倒」という状態から脱することができました。

​🗓️ 治療のフェーズ:薬と生活習慣の再構築

​3軒目の病院での治療は、大きく分けて以下のフェーズで進みました。

​1. 薬物療法による土台作り

​合う薬が見つかったことで、まずは睡眠が改善されました。眠れるようになったことが、体と心の回復の最初の大きな一歩でした。体が動くようになると、それまで疎かになっていた基本的な生活習慣を少しずつ取り戻していきました。
​規則正しい食事: 減ってしまった体重を戻すため、意識的に三食摂るようにしました。
​入浴と洗面: 毎日欠かさず行うことで、気分もリフレッシュできるようになりました。
​散歩: 外の空気を吸うため、近所の散歩から始めました。最初こそ数分で疲れてしまいましたが、徐々に距離を伸ばせるようになりました。

​2. リハビリと活動量の増加

​医師からは、無理のない範囲で活動量を増やすように指導されました。これは、復職に向けたリハビリという意味合いもありました。

​簡単な家事

自分の身の回りのことだけでなく、簡単な料理や洗濯など、家事にも少しずつ関わるようになりました。

​読書や趣味

集中力が戻り始めたことで、以前好きだった読書や映画鑑賞などを試みるようになりました。

​通院

通院の頻度は、状態に合わせて調整され、主治医との面談を通じて自分の体調を客観的に把握する訓練にもなりました。

​🚀 復職へのプロセス:段階的な社会復帰

​休職開始から半年が過ぎた頃、主治医と復職について話し合いを始めました。

​1. 会社との連携

​復職に際しては、主治医の診断書に基づき、会社との連携が不可欠でした。
​診断書: 主治医が「復職可能」と判断した上で、配慮すべき点(例えば、残業禁止、負荷の低い業務からの開始など)を明記した診断書を作成してもらいました。

試し出勤制度(リワークプログラム)

 正式な復職の前に、短い時間から職場に来て仕事に慣れるための準備期間を設ける制度でした。数週間、午前中のみ出勤し、簡単な事務作業などを行いました

​2. 復職と再発防止の意識

​休職から約1年が経過し、私は正式に職場に復帰しました。
​復職後も、再発を避けるために以下の点を特に意識して生活しました。

​・服薬の継続

症状が安定していても、自己判断で薬を中断しないこと。

​・定期的な通院

主治医との面談を続け、客観的な体調チェックを欠かさないこと。

​・休息の優先

少しでも疲れを感じたら無理せず休むこと。当時はまだ理解が薄い時代でしたが、自分の健康を最優先にする意識を持つようにしました。

​💡 伝えたかったこと

​私のうつ病の経験と休職、そして復職の道のりは、適切な治療との出会いが回復に繋がることを教えてくれました。
​もし今、当時の私と同じように苦しんでいる方がいたら、焦らず、自分に合うドクターや治療法を探すことが、必ず光への一歩になると伝えたいです。

​結びに:暗闇を抜けて、今思うこと

私のうつ病の経験、そして休職と復職に至るまでの道のりをお読みいただき、本当にありがとうございます。
​この経験は辛いものでしたが、「適切な治療と出会えば、必ず回復できる」という希望を私にもたらしてくれました。そして、健康を何よりも優先する大切さを教えてくれました。

📩 お読みくださった皆さんへ

もし今、この記事を読んでくださっている方の中で、過去の私と同じように苦しんでいる方や周りに苦しんでいる方がいたら、どうか一人で抱え込まず、あなたにとっての「合う治療」や「相性の良いドクター」を探すことを諦めないでください。回復は必ず可能です。
​そして、この記事を読んでくださった全ての皆さんに、心の健康を守るためのヒントを共有させていただけたら嬉しいです。

​🗨️ 皆さんの声を聞かせてください

​皆さんは、体調を崩した時、どのようにして心の健康を取り戻しましたか?
​ぜひ、皆さんが日々の生活で実践している「心の守り方」や、「乗り越えるきっかけになった言葉」などをコメントで教えていただけると嬉しいです。