週末、タバコヤニ部屋の退去立会いに行ってきました。
入居期間は僅か10ヶ月。
前回行った時は、物に溢れて、まるで汚部屋の状況でした。
初老ご夫婦と犬一匹。
家の物はちゃんと片付いているかな?
ちょっとドキドキしながらお伺いしました。
家に着くと、まず家の前に軽貨物が2台。
中には人の乗る隙間もない程の荷物が詰め込まれているのが見えました![]()
ギリギリまで片づけていたのがよく分かりました。
部屋に入ると、強烈なタバコの臭いがしました。
そして室内は見事に片付いて何一つ残っていませんでした。
ご主人がリビングであぐらをかいて座っておられ(脳梗塞後で歩行困難)、
奥様と室内を見て回りました。
結果、LDKのクロスや建具類がタバコのヤニで著しく汚れているだけで、
他は問題ありませんでした。
床材も吸い殻で傷んだ様子もなく、ちょっとホッとしました。
まるで喫煙者が10年位住んでいた様なヤニです。
新品だったカーテンレールも、10ヶ月でこの通り。
室内を締め切って、相当な量の喫煙をしておられたのは確かですね。
タバコ、私はこれまで一度も吸った事はありませんが、
これ程まで愛煙される方がおられるのですから、
ホッとして、気持ちを切り替えれたり、色々な良い事もあるのだと思います。
でも、今回のヘビーなクロスヤニの原状回復は、
どうしても高くなってしまいます。
少し前に部屋に入った時、クロス張替範囲は確認できたので、
今回訪問時に請求額を出し、振込先も記載した用紙を作って持参しました。
原状回復費用の請求用紙は、退去立会い時に完成させ、
その場で清算をする様にしています。
遅らせると何一つ良い事がないからです。
(今回は高額でもあり、期日内振込となりました)
広いLDKです。壁も天井も真っ黄色。
ガイドラインに沿ってきっちりと計算しても、
クロスの原状回復だけでゆうに十万を超えました。
これに短期解約違約金も加わり、
お支払頂く額は30万を超える事に![]()
内容をひとつひとつ説明しました。
明細ははっきりしており、ご納得の上契約書と同じ印鑑を押印署名頂きました。
(これは大切です)
期日を決めてお振込みとなりました。
お金に余裕のある方だと思っていたら、
お引っ越し先は、収入の著しく低い方しか住めない府営住宅でした。
入居時、ご主人は脳梗塞後でありながら仕事は続けておられたのです。
ところが、その後再梗塞を起こし、仕事が出来なくなったそうです。
原因は「喫煙」によるものだったとの事。
私の父親は60歳で脳梗塞で命を落としました。
この時の原因も、ヘビースモーカーでした。
喫煙、良い事もあるかも知れませんが、
失うものが大きいと感じざるを得ません。
僅か30分ほど在室しただけだったのですが、
帰宅してから髪や服がヤニの匂いがして、
手や肌も、「はんだごて」をした後の様なべっとり感。
早めにお風呂に入りました。
兄弟なので顔は似ていますが、また違った感じですね![]()


