寒波来ましたね。
無説地帯の我が家も、昨夕から奇妙な程の強風が吹き、
翌朝にはこんな雪が積もりました。
道路はうっすらですが、
軽トラックの荷台はこんな感じです
雪の多い地域にお住まいの方には、
本当に些細な雪なのですが、
それでも小中学校は共に休校になりました。
職場のスタッフも、定時出勤出来ない人ばかり。
雪に慣れていないのと、無雪地域なので、
とにかくスタッドレスを履かない車ばかりなのです。
そんな寒い日ですが、
独居の入居者さんから電話がかかってきました。
ちょっと深刻そうな声です。
『実は、お財布を落としてしまったのです。
この財布には、マイナカードも、キャッシュカードも、現金も、
ぜ~んぶ入れていたのです。』
『もう40年以上お付き合いのある、
唯一の銀行に来ているのですが、口座に入っている数万円のお金。
何回説明しても、お金を降ろさせてもらえないのです。』
『今、〇〇くん(愛犬)を病院と美容室に出していて、
18時半までに現金払いで、15000円払わなければならないのです。』
前置きが長いですね。
要は、お金を貸してほしいと言う電話でした。
年金保護生活者。身寄り無し。
お財布に2万円、銀行口座に2万円。
それが彼の全財産です。
どちらも無いので、溺愛している犬のお迎えに行けないとの事。
以前にも書きましたが、
私はとにかくお金は貸さない様にしています。
経験上、何一つ良い事が無いからです。
ところが、今回の彼の訴えは、
言い訳にも聞こえますが、切迫した様子で、
とてもお金を使い切った感じがしません。
しかもこれまで一度も滞納の無い方です。
『今までに色々あって、
お金は貸さない事にしています。
でも、今回の事は本当にお困りなのが伝わります。
きちんと借用書を書く事で、今回のみお貸ししたいと思います。』
こうお伝えしました。
私の財布には、1万円札が1枚と、千円札が10枚ありました。
これでご希望の2万円になります。
少し早く現場を切り上げて、入居者さん宅へ軽トラを走らせました。
あと5分で到着しそうな時、
この入居者さんから再び電話がかかってきました。
『大家さん!お財布!見つかりました!
どなたかが拾って下さっていたみたいで、連絡がありました』
わぁ!良かったですね
話によると、家から徒歩20分ほどのショッピングモールで、
服を購入されたそうです。
その直後、そのお店の敷地内でお財布を落とし、
店員さんがインフォメーションまで届けて下さったとの事。
中身も全部無事だったそうです
まだ粉雪の降る寒い寒い夕方。
かれはこの後、徒歩でそのお店まで財布を取りに行かなければなりません。
そうだ!
〇〇さん!私、軽トラですぐ近くまで来ています。
お店までお送りしますよ。
『いいんですか!ありがとうございます!』
そんな訳で、無事お財布は彼の元に戻り、
愛犬の美容室代も無事間に合ったそうです。
よかったよかった
他に、「凍結連絡」が今のところ無いのも良かったです。
最後に、今日のにゃんこ。
猫も微笑むのですね~
いいお顔のげんくんでした♪